「念願の」 ももか

1月12日

 昨夜は、念願の、念願の、金時太鼓練習に行かせてもらいました。私は、お父さんに行くことをOKしてもらった日、「ワクワクカレンダー」という題名で、この日までを毎日カウントダウンして楽しみに待っていました。夜、寝る前には、太鼓練習の様子をイメージしたり、みんなの太鼓を叩いている姿を想像したり……。初太鼓練習前日から、いつもよりもさらに興奮気味に。
 そして夕食後、出発です。ずーっと憧れていた太鼓練習を、憧れていた太鼓メンバーのみんなとできる……さっきまでは嬉しくて楽しみにしていたものの、夢のような気分でした。ですが段々と、現実なんだ、ということを感じてきたとたん段々と楽しみにプラスで緊張感がでてきました。ですが、みんなの明るい笑顔やお話で、少しリラックスして迎えました。
 勝央文化ホールに着きました。車から降りると、中から太鼓の音が聞こえてきました。私たちの前に、地域の小学生の子たちが練習していました。

 そして、いよいよ、私たちも練習開始! 最初は準備運動から、足を斜め前に出して3回屈伸。それを舞台の端から端まで2往復半、繰り返しました。終えると、さっきまで寒く冷えていた身体が一気に温まり、上着がいらないほどに。

 身体がほぐれたところで基礎練習を。竹内さんから撥の持ち方、正しいフォーム、叩き方などを丁寧に教えていただきました。実際に叩いてみると、ドン! 背中がぴしっ! さっきまで楽しみでふわふわしていた気持ちが、引き締まったような気持ちになりました。本格的に、さまざまな拍での練習で、竹内さんが撥でテンポを叩いて下さり、それに合わせて叩いていきました。

 比較的単純なリズムから、段々速く難しいリズムへとレベルアップ。最初は、どちらの手で打つのか、どういうリズムか、混乱しました。まだフォームは崩れてしまうし、リズムは混乱してしまいましたが、それよりなにより、叩くことが楽しくて楽しくて、しかたがありませんでした。
 内向きな事をすべて外に出し切るような感覚があり、力強く叩くのがとても気持ちよかったし、みんなの音が重なると、一体化したような感じがあり、うれしかったです。

 最後には2・3人のチームに分かれ、それぞれのリズムを叩いていきました。それだけで曲のような雰囲気になりました。今回は久しぶり&初回ということで早めに終わりましたが、次回からは本格的に練習が始まります。曲の練習も!? 私は宮太鼓を叩かせてもらうことになりました。来週が、とても、とても楽しみです。これからもっと沢山練習して、みんなのように、かっこよく力強い、聞いてくれる人を魅了する演奏が、みんなとできるようにしたいです。

 終わった後は腕や足が……ガタガタ……けれど、その痛み以上に心がスッキリとして気持ちよかったです。帰りの車はみんな興奮状態。みんながみんな話していて、隣の子の声が聞こえないくらいに。そんな太鼓後の活気のある車内も嬉しかったです。

 そして古吉野に着いて夜空を見上げると、明るく光り輝く星空が一面に広がっていました。一つひとつが輝いていて、まるで、その星たちは、私たちの今の心をあらわしているようでもあり、未来の希望をあらわしているようでもありました。
 太鼓の音、星の光。その2つが一夜に見られ、いつも以上に前向きな気持ちになりました。

 古吉野に戻ると、みんなの「おかえりなさい」という明るい声、そのあとには特別甘酒と、疲れた後に最高おにぎり、そして1日の疲れた身体をほぐす温かーいお風呂で、ものすごく癒されました。そして、「しあわせ」という感情が脳内に飛び交いました。もうたまらない!

 今日は、永禮さんとの2日目の黒大豆の脱粒。豆拾い。ぽかぽかの天気のなかの作業は心地よく。永禮さんの優しくユーモアのある言葉に癒されました。
 今日も楽しかった! おやすみなさい……