1月12日
午前は、あんなちゃん達と一緒に、桃の冬季剪定をしました。開墾26アールは、残るは白皇だけになったのですが、白皇は花枝にするため、もう少し剪定する時期を遅らせたいと、あんなちゃんが話してくれました。そのため、今日は池上桃畑に進みました。
天気が良くて、剪定をしていても、お日様に当たってポカポカと暖かかったです。池上桃畑の木は1本1本が大きくて、開墾26アールの時よりも、少し時間がかかりました。
1人1枝担当で、あらかじめ自分で主枝はどれか、何を切るかを考えておいて、その後あんなちゃんに切る枝を教えてもらいます。すると、何度も何度も答え合わせをしてもらっているみたいで、楽しかったです。
予想を立てていない中で、あんなちゃんに切る枝を教えてもらう時と、ちゃんと予想を立ててから、あんなちゃんに教えてもらう時とでは、驚くぐらい、吸収できるものが全然違うなあと思いました。ただ、あんなちゃんに教えてもらうだけじゃなくて、自分で、あんなちゃんだったらどの枝を切るだろうか、と予想を立てることが、とても大切なんだなあと思いました。
どの枝を切るかを決める時に、まず主枝がどれかを定めることがまず一番なのだということを知りました。そうして、どの枝を伸ばしたいのかが分かったら、自ずと競合する枝、要らない枝が分かっていきました。少しずつ、切るべき枝の予想が当たってきて、嬉しかったです。
この枝は、今年まで実を付けて、夏にきり切り縮めて、来年もとから切ろう、とあんなちゃんがプランを話してくれて、一緒に覚えていられることがうれしいなあと思いました。切る、切らない、ついつい白と黒を決めたくなってしまうけれど、そうではなくて、もっと時間も、空間も、スケールの大きな中で感じないといけないんだなあ、と思いました。そして、選択肢はたくさんあって、その中で一番木にとって優しい選択を、その都度していくんだなあと思いました。
枯れ枝や、先端が下がった枝も一緒に切っていきました。のこぎりできる枝もあれば、剪定ばさみで切る枝もあります。細かなところまで繊細に気にかけるけれど、視野を広く持って全体のバランスを取っていくのが、難しいなあと思います。これを、あんなちゃんは100本以上の桃の木と、1本1本向き合っているのが、本当に凄いなあと思います。私も1本1本向き合って、考えられる選択肢の幅を広げていきたいです。
午後は、のんちゃんと一緒にユズの加工をしました。今日加工するもので、ユズはラストです。今日は、ユズジャムを作りました。密かにユズジャムを作りたいなあと思っていたのですが、前例がなくて、切りだせずにいたけれど、河上さんが、ジャムを作ったらどうか、と言ってくださって、作れることになって嬉しいなあと思いました。
朝の時間に、みんなが助けてくれて、下準備は全部整っていました。午後の作業時間で、瓶の煮沸をしたり、外皮を茹でこぼす工程をしました。ユズジャムは、外皮をスライスしたものと、薄皮をみじん切りにしたものと、ユズ果汁、砂糖を混ぜて作ります。味噌汁鍋に、全部の材料を入れると、こんもりと鍋の中がいっぱいになりました。
材料を合わせて煮詰めました。煮詰めていくと、だんだん砂糖が溶けて、ユズの水分が出てきました。最初は水っぽかったのが、木べらで混ぜ続けていると、だんだんとトロミが出てきました。
少しすると、沸々と、表面がブクブク泡を出してきました。コトコトという音を聞きながら混ぜているだけで、とても幸せな気持ちになりました。見た目は飴色で、マーマレードのようでした。桃ジャムや、梅ジャムや、なのはなで育てた果物で作ったジャムが今年はさらにたくさん増えたけれど、また1つ、ユズジャムが増えて嬉しいなあと思いました。
アクを取って、さらに煮詰めました。沸々とした状態で約10分。出来上がったユズジャムは、トロトロしていて、見た目は艶やかで、とても美味しそうでした。また、みんなと頂ける日が楽しみだなあと思いました。
今日から新しい当番、ハウスミーティングのチームになりました。私は、なのはなブルーのみんなと一緒に当番が同じになりました。さくらちゃんがリーダーで、早速スピード感のある洗い、野菜切りがとても楽しかったし、また1週間後、より良くして次のチームの人にバトンパスできるようにしたいなあと思いました。
ハウスミーティングも、新しいメンバーで話し合いをして、メンバーが変わるとその空気感や質問も違って、面白いなあと思います。同じハウスミーティングの人と離れてしまったことが寂しいなあと思っていたのですが、また新しくなったメンバーでも、とても楽しかったです。今の自分の気持ちをみんなの前で言うことが出来たり、みんなの考えていることも共有させてもらって、その時間がとても楽しいし、1日の中で、楽しみな時間の1つだなあと思います。
読んでくださり、ありがとうございました。おやすみなさい。