1月11日
・柚子の香
今朝、りなちゃんに声をかけてもらって、柚子の加工準備をしました。
家庭科室に行くと、パッと、冬らしい柚子の華やかな香りが広がって、その中で作業をしているだけでも、満たされた気持ちになります。
「この柚子で、最後なんだ」
りなちゃんがそう話してくれて、今朝、種を取って、内皮と外皮で分けた柚子は、マーマレードになるそうです。
柚子は皮も中身も調理に使えれば、種も焼酎に漬けることで化粧水に変わり、丸ごと全部、加工してみんなと楽しめるのが素敵だなと思います。
また、完成した柚子の加工品が楽しみだし、りなちゃんがみんなを集めて、柚子の加工を進めている姿がかっこいいなと感じました。
・冬の桃吹雪
桃の剪定をしていると、桃吹雪に出会います。
春は春で、花が散るときに桃吹雪に出会うのですが、今の時期は少し違います。
剪定をしてのこぎりで枝を切っているとき、木くずが空をパーッと待って飛んでいくのが、雪のようで、晴れてオレンジ色の光の中、真っ白な木くずが飛んでいると、もう、春が来たかのようでも華やかで、ふと顔を上げたときに、その景色があると、嬉しくなります。
今日はここ数日で一番寒くて、桃畑に行くと、畑の日陰の部分の草が全て凍り付いていたり、桃の枝にもびっしりと霜がはり、キラキラと輝いていました。
それが、魔法の世界みたいでとても綺麗だったし、桃の枝から1ミリ2ミリの霜が立っているのが、そこに小さな雪山が連なっているようでした。
作業をしていると、最初は枝に触れる度に手が冷えたのですが、段々と温かくなってきて、気がついたらほんのりと汗ばむくらい、よい天気でした。
つきちゃんと、
「お父さんは、文章を書くときに、『雲1つない青空』という表現をあまり好まないけれど、今日は、本当に雲1つもないね」
と話しながら帰ってきたのですが、午後からも暖かい中で剪定ができて嬉しかったです。
あんなちゃんに教えてもらいながら、桃の冬剪定も少しずつ覚えていけるのがありがたくて、あんなちゃんの桃に対する気持ちの使い方や、剪定の仕方をそばで感じて、しっかり吸収して、私も覚えていきます。
・今だけの景色
今日は畑の方も、たくさんの作業が進んだようです。
午後からは永禮さんが来てくださり、何人かの子たちと黒大豆の脱粒も進めてくださっていて、お会いはできなかったけれど、夕方に今日のなのはなの編集をしていて、永禮さんの嬉しそうな笑顔に元気が出ました。
他にも駐車場のイチジクが大胆に剪定されていたり、ゴーヤの撤去がスムーズに進んだと聞いたり、古吉野近辺の落ち葉集めとか、園芸作業も、さとみちゃんとせいこちゃんが進めてくれています。
数日前から、食堂にさとみちゃんがパンジーの鉢植えを置いてくれていて、その紫色がとても可愛らしく、さとみちゃんの気遣いに温かい気持ちをもらいます。
また、中庭にレンガで花壇も作ってくれていて、どんどん景色が変わっていくのが嬉しいです。
この時期は朝も7時頃に日が昇り、夕方も作業の終わる5時頃に日が沈むため、朝日と夕日にたくさん出会います。
冬の今しか見れない景色にとても癒やされるし、なのはなに来てから、お餅つきやお正月などの季節の行事や、日々の景色から季節を感じられることが幸せだなと感じます。
また、さっき、りなちゃんと一緒に流れ星を2つ見ました。
お願い事をするのをすっかり忘れていたけれど、きっと、明日もよい1日になりそうです。