1月6日(金)「振袖とともに気持ちを作って & 新年はじめての桃作業」

1月6日のなのはな

 成人式へ向けて、今日は午後から、振袖をお父さんお母さんに選んでもらいました。

 衣裳部屋に入ると、床には、ピンク、赤、青の振袖が袋から出された状態で出されています。あらかじめ、お父さんお母さんが相談して、さくらちゃんとわたしに似合いそうな振袖を考えてくださっていたそうで、それだけとても幸せな気持ちになりました。

 試しに振袖を羽織ってみようということで、まずはさくらちゃんから。
 昨年、村上さんから新しく頂いた、ピンクにパステルカラーで色とりどりの松の模様などが入っている振袖を、さくらちゃんが羽織ってみると、絶対に可愛いだろうなと思っていたけれど、想像以上に可愛くて、上品で、華やかで、まるでお姫さまのようで、胸がキュッとするほど嬉しくて仕方ない気持ちになりました。
 お父さんもお母さんも「いいね、良く似合ってるね」と言っていて、さくらちゃんにぴったりの振袖が決まりました。

 

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 さぁ、次はわたしの番。
 まずは、青と白を基調とした、お母さんの振袖を羽織ってみます。
 お父さんもお母さんも「うーん」と、唸ってしまいました。
 では、もう一つ候補に挙がった赤を基調とした鶴の描かれている、響尾さんから頂いた振袖を羽織ってみると、「こっちの方が良いなぁ」とお母さん。
 お父さんも「うんうん、これだね」と頷きあっていて、お父さんお母さんの意見がぴったり同じの、わたしに似合う振袖が見つかって嬉しかったし、ほっとしました。

 

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 振袖が決まると、帯も自然とこれしかないものになり、次は帯あげ、帯締め、重ね衿。
 この3つの色を選ぶのにも、なのはなにはいろんな色の帯あげなどがあるので、「うーん、これもいいけど、こっちも良い。どっちがいいかな」と、お母さん、河上さん、あゆちゃんが迷っていました。
 確かに選べることは贅沢だけど、選択肢があるぶん、難しいのだろうなと思います。
 ですが、選んでもらっている私自身としては、こんなに、わたしに似合うものを真剣に悩んでもらったことはなかったので、お母さんたちには失礼かもしれないけれど、(あぁ、とっても嬉しいな、幸せだなぁ)と思い、成人式をわたしは誇らしい気持ちで迎えれると信じられて、それもやっぱり幸せだと思います。

 最後には、お母さんたち、みんなが「これがいいね」という組み合わせが出来上がり、当日には朝早くから村上さんが着付けに来てくださいます。
 たくさんの人の中で、成人を迎えられることが、有難く、自分はとても恵まれているなと身にしみて感じます。

 

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〈成人式のお祝い撮影も進みました〉

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 今日は振袖を選んでいただいて、成人式に向けて、緊張もするけれど、自信や誇りがギュっと心に詰まる1日でした。
 成人式は、振袖と共に気持ちを固めていきたいです。

(なつみ)

 

***

 

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 初詣ならぬ、初桃作業は、冬剪定から始まります。
 落葉も終えて、年も越した桃の木は、現在、休眠期に入っていて、春に向けて少しずつ、つぼみを膨らましています。

 まずは開墾26アールの『清水白桃』から剪定を始めたのですが、あんなちゃんが、
「清水白桃は強剪定にならない方がいいから、一番最初にしたいんだ。私が剪定をすると、最初は剪定が穏やかで、やればやるほど、少しずつ大胆に切りすぎてしまう傾向があるから」
 と話してくれて、2人で、「大胆にしすぎないように、気をつけよう!」と言いながら剪定を始めました。

 

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 脚立に登ると、那岐山が白く雪化粧をしているのが見えたのですが、この寒さも桃にとっては、大切です。

 桃はつぼみが膨らんで、花が咲くまでに低温積算温度というのがあり、7度以下の低温が800~1200時間必要だと言うことを、以前、あんなちゃんに教えてもらったことがあります。

 そのため、冬が寒く雪が降る年は、春に桃の開花が揃い、その後の手入れもしやすく、よい桃に繋がるのですが、桃を思うと、私も桃と一緒に強くなっていけるのを感じました。

 桃の剪定では、あんなちゃんと私で3本仕立てのうち、1枝ずつを担当して切っていきました。

 

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 初めにあんなちゃんと、
「この主枝の先端はここだから、この枝はいらないね」
「この枝は少し強く出ているから、そんなに切りすぎなくていいね」
 などと、1本1本、1枝1枝の特徴や、今の状況、そして今後の予定を思い描き、話しながら剪定をしていきます。

 私も今回はのこぎりと剪定ばさみを持って実際に枝を切っていったのですが、あんなちゃんに答え合わせ方式で、
「この内向枝は必要がないと思うのですが、どう思いますか?」
 と言う風に確認しながら、まずは剪定の基本を覚えていきました。

 

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 私はこれまでにも何度か剪定に入らせていただいているのですが、秋季剪定の時にほぞ切りした枝を、すり切りで切ったり、秋は枝の先端の方や側枝などにはあまり触れなかったのですが、冬は先端や細かい枝も綺麗に剪定していきました。

 でも、桃はなるべくなら、枝がたくさんあった方が自然に元気でいられます。そのため、むやみに切りすぎることなく、桃の気持ちになって、実際に桃が開花し、袋がけし、実がついた時をイメージしながら、剪定をしていきました。

 剪定の主な目的は、日当たりの改善、樹形を整える、作業性の改善です。
 あんなちゃんに教えてもらいながら、桃の状態を見て頭を使って考えたり、時には思い切って枝を切ってスッキリさせたりと、桃に向かう時間が本当に濃く、楽しかったです。

 まだ私は初心者で分からないことがたくさんあるのですが、いつでもあんなちゃんに声をかけると、丁寧に分かりやすく桃のことを教えてくれて、その時間が本当に嬉しかったです。

 

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 これまであんなちゃんが積み上げてきた桃栽培を、こうして何から何まで伝えてもらえることや、あんなちゃんが切り開いてきたなのはな桃栽培を、あんなちゃんに教えてもらい、私も携わらせてもらえることがありがたいなと感じます。

 まだ剪定は始まったばかりなのですが、桃の剪定は難しいけれど、とても興味深く、面白いです。

 今後もあんなちゃんに桃のことを教えてもらいながら、桃栽培の基礎をしっかり、覚えていきたいし、甘くておいしい桃ができるように、あんなちゃんの助手として、できることを尽くしていきます。

(ななほ)