1月2日
新しい年を迎えて、お父さんお母さん家族みんなで、おせちとお雑煮を頂きました。
私のおせちは、ぶり、えび、かまぼこ、田作り、たたきごぼう、数の子がみんな上に向かって立っていて、縁起がよくて嬉しいおせちでした。
お父さんお母さんが新年にあたり話をしてくれました。
これまでも今も、どうしたら幸せになれるか、人間全体で幸せを求める試行錯誤をしていて、今もその途中にあること。
だからこそ、自分がどう生きるか考えを持って生きることが大事で、今なのはなにいることは縁と運があってここにいるのだから、回復させてもらう人になるのではなく使命を持って回復してほしい。自分が回復することが何百人、何千人、何万人の道を拓くことに繋がるし、この1年、1か月、1週間、1日が未来をつくっていく。
お父さんお母さんの話を聞かせてもらって、勇気と力が湧いてきました。ずっと何のために生きているのかわからなかったけれど、なのはなファミリーに出会えて、お父さんお母さんに答えや使命をもらって、迷いなく気持ちを定めて生きていけることが本当に幸せです。
私の今年の抱負は、物事を繋げて考えることです。
行き当たりばったりだったり、その場限りにならずに、物事を繋げて考えて人の気持ちを汲んだり、意味のある動きになるように積み上げていきたいです。
「点から線へ」、その先には「面」で考えられる段階もあるけれど、今年は線で繋げて気持ち、考え、体験を積み上げたいです。
二人羽織。
お正月遊びのなかで一番苦手な種目でしたが、チームののんちゃんがコツを伝授してくれて、二人羽織のおもしろさを存分に味わうことができました。
りなちゃんが、「私に委ねてください」とまっすぐ目を見て言ってくれました。のんちゃんに教えてもらったとおり、豆をつかんでゴールに入れたら1ミリ箸を開いてりなちゃんに委ねると、すぐに「つかんで」と声がして、その通り箸に力を入れると黒豆をつかんだ感触がありました。豆が箸の先に見えるような感覚でした。
多いときは1分半の制限時間で17個の黒大豆を取ることができて、りなちゃんと一体になっている感覚がとても嬉しかったです。
その結果で、チーム代表で名人リーグに出場することになってしまい、私はとにかくりなちゃんに委ねることを一番に思って臨みました。予選と3位決定戦と2回試合があったのですが、つかみ損ねることが多くなって、どちらも破れてしまいました。
チームのなかに帰るとりなちゃんが「悔しい」と目に涙を溜めていて、勝負所で決められなかった自分が悔しかったです。
そのあと、もう1回ノーマル戦があり、チームのみんながもう一度私とりなちゃんに挽回するチャンスをくれました。名人リーグで得点を取れなかった分、チームのために得点を稼ぎたかったです。
試合が始まると名人リーグの時よりもずっと豆をつかめたので、名人リーグの時に使った箸が持ちにくかったのが敗因だったのではないかと思いかけましたが、何か気持ちで足りない部分があった気がして何かつかみたいという気持ちが捨てられませんでした。
最後の試合、つかむときは自分がつかもうと思って臨みました。誘導はりなちゃんに任せるけれど、「つかんで」と言われたら自分がつかむ、それがとてもうまくいって最後は15個つかむことができました。
自分を消して任せる、けれどただユアペースになるのではなく、意志を持って自分を消す。
このことがコンサートのとき、あゆちゃんが教えてくれてみんなと練習したことと繋がりました。私は自分をなくして相手にすべてを委ねてしまうことが多いです。リードする人と合わせる人の役割はあるけれど、お互いが意志を持って役割を果たしたら、より高い成果を出せる、そのことをりなちゃんと力を合わせて感じられたことが、とても、とても嬉しかったです。
1月3日
書初め。
「知時」という字を、楷書の祖とされる顔真卿のお手本に真似て書きました。
書く前にお父さんが、「学ぶ」ということは「真似る」ということで、基本ができてから自分だったらこうしたいと思うのを個性と言えて、その基本を入れるのには16年、自分を消して先人に真似るのだと話してくれました。
字だけでなく、曲がったことが嫌いな、まっすぐな顔真卿の気持ちに真似るように、自分を消して集中して一画一画書いていきました。
練習の1枚をお父さんが講評してくれたとき、「真似ようとするよく心が見えてすごくいい」と言ってくれました。みんなの書も見て、お父さんが、「いろいろな顔真卿がいて、いいね」と言うのを聞いて、ああ真似ようとする心が尊くて、それだけでいいんだととても安心した気持ちになったし、先日話してもらった利他心の人になるのは今なると決めることで、利他心1日目の初心者でいいから利他心の人になるんだという話と繋がりました。
顔真卿1時間だけど、みんなが自分ではなく顔真卿になろうと決めて書いている、そのことに胸が温かくなりました。こうやって生きていったらいいんだと実感できたことが嬉しかったです。
抱負は「連携」にしました。人と連携をとること、自分のなかでもいくつかのことを繋げて考えて、意味のある動きができたり、人の気持ちを汲んだり、考えを積み上げたいです。
抱負は顔真卿のお手本はなかったけれど、顔真卿だったらこういう入り、こういう止めで書くだろうと思いながら書くことができました。練習していたわけではないのに、以前よりも筆が使いやすくなって、線がまっすぐ力を入れて書けるようになっていたことが驚きでした。
技術より一番は気持ちが定まったからだろうと思います。気持ちで字も変わるんだなと感じながら、顔真卿になって書を書く時間がとても心地よかったです。