
1月3日のなのはな
1月3日の午前中は、お楽しみゲーム! 三が日のお正月遊びには、恒例として物作りをするコマがあり、これまで、粘土の頭像や紙版画の制作をしてきました。今年はどんなものを作るのだろう……、とてもワクワクした気持ちでリビングに集まりました。
オープニングの寸劇で、実行委員さんが、お父さん作詞のなのはなオリジナル曲、『空へ』という曲を披露してくれました。なぜその曲が披露されたかというと、これから作るものは……ペーパーグライダー!でした。
1人1機、ペーパーグライダーを作って、最後に体育館で全ての飛行機を飛ばして、飛んだ距離を競います。使うことの出来る材料は、A4サイズの厚紙1枚とセロハンテープ、ボンド、そして重心調整のためのクリップのみ。折り紙の紙飛行機は作ったことがあるけれど、厚紙で組み立てる紙飛行機は作ったことがなくて、本当に飛ぶものが作れるのだろうか、少し不安な気持ちがありました。
作り方は秘密だったのですが、制作を始める前に、お父さんが、長く飛ぶペーパーグライダーを作るヒントをくださりました。
まず1つは、重心を主翼が付いているところの、前から3分の2の位置にすること。2つ目は、主翼と尾翼の角度を、水平よりも少し上げること。3つ目は、翼を作るときに、長い辺を紙目に沿わせることでした。
お父さんから教えてもらった3つのヒントと、もう1つ、実行委員さんがヒントを用意してくれていました。世界にはペーパーグライダーの大会があるようで、飛行距離で世界記録を取った紙飛行機の、展開図を見せてもらいました。ここで折るのかな、と思われる点線や、組み立てるときに留めるホッチキスの位置(今回はホチキスは使いませんでしたが)、重心の点まで事細かに描かれていて、重要な資料でした。これらのヒントをしっかりと目に焼き付けて、いざ、制作開始です!
まず、白い厚紙の上に、紙飛行機の展開図を下書きします。目の前には、真っ白の紙があるだけ。ここから、本当にペーパーグライダーが出来るのだろうか、とてもドキドキした気持ちになりました。
自分で紙飛行機の展開図を描いて、切ったものを組み立てていくことがとても楽しくて、飛行機の設計者になったような気持ちになりました。本当にこれで飛ばすことが出来る、という保証のない中で、自分で形を決めて作り進めていくことは、とても勇気が要ったけれど、その分イメージするミニチュア飛行機に近づいていくことがとても嬉しい気持ちになりました。
夢中になって作っていると、時間が過ぎるのがあっという間でした。体育館で、飛行大会をする前に、何度も廊下を使って、実際に飛ぶかを試験しました。
最初に飛ばした時は、クルクルと回って、飛んでいるように見えませんでした。どうしたら、真っ直ぐ飛ぶのだろう……。そう考えていたとき、同じチームのみんなが、アドバイスをしてくれました。
真ん中で折って組み立てていたのですが、折れ目が少し開いていたため、空気抵抗を少なくするために、セロハンテープで隙間が出来ないようにぴったりとくっつけました。本当に少しの違いだけれど、それだけでも、距離が長くなりました。
他にも、お父さんに教えてもらったヒントを参考に、機体の下側をクリップで挟んで、機首のあたりを重くすると、クルクル回らなくなって、飛ばしたい方向に、一直線にスーッと飛ぶようになりました。

クリップを付ける位置を少し変えたり、紙で作った錘を調整したり、羽根の角度を変えると、少しずつ飛び方が変わっていくのが面白いなあと思いました。何度も何度も、もっと長く飛ぶにはどうしたら良いか、実験している時間がとても楽しかったし、奥が深いなあと思いました。
以前、ライト兄弟の伝記を読んだことがあったのですが、そのときは、なんでそんなに空飛ぶおもちゃを作るのが楽しいのだろう、と魅力が分かりませんでした。けれど、今はその気持ちがとてもよく分かるなと思いました。時間が限られていなかったら、いくらでも研究して、ペーパーグライダーを作っていられるなと思いました。
時間になって、体育館に集まると、みんな手に小型の飛行機を持っていて、それを見るだけでも心が躍りました。一つひとつの飛行機のデザイン、大きさも違っていて、他のチームが飛ばしているところを観戦するだけでも、飽きませんでした。
最初は、お父さんとお母さんが、紙飛行機を飛ばしてくださりました。お父さんは王道の飛行機の形をしていたけれど、尾翼にフラップがつき、少し工夫されていました。お母さんの飛行機は、胴体が頭の方にいくほど細くなっていて、蛇腹折りにされていて、とてもスタイリッシュでした。
一発目でお父さんの紙飛行機が、スーッと空気を切って真っ直ぐ飛んでいく光景が、見ていてもとても気持ちが良かったです。14メートルも飛んでいて、本当に凄いなあと思ったし、お母さんの紙飛行機も、回数を重ねるごとに、どんどん飛行距離を伸ばして、お父さんの紙飛行機に近づいていきました。
チーム対抗で、1回戦目と2回戦目に長く飛んだ上位2機の距離の合計が、そのチームの得点になります。みんなの作った紙飛行機の中では、10メートルを超える機もいくつかありました。他のチームではあるけれど、遠く飛んだ紙飛行機を見ると、とても嬉しくなりました。
私のチームは、全体で3位になりました。1回戦目と2回戦目で、9メートル以上飛ばすことが出来ました。飛ばすときに、上手く風に乗った! という感覚があって、障害物のない広い体育館で飛ばすことが、紙飛行機も伸び伸びして見えました。
見た目は同じように見える紙飛行機も、一機ごとに飛ぶ距離に差があって、どこでそんなに差がつくのだろう、と疑問が絶えません。でも、繊細で、絶妙なバランスで作ったら、本当に見えなくなるぐらい遠くに飛ぶペーパーグライダーが作れるのだろうなあと思って、夢が膨らみました。
何回も何回も飛ばして遊んでいると、羽が少し損傷してしまったのですが、それでも自分で作ったペーパーグライダーに愛着がわいて、大切な宝物になったなあと思いました。
(りな)
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お正月遊び、3日目の午後はコマ回しと羽根つき大会でした。
実行委員さんが最初に、可愛い五臓六腑になって寸劇をしてくれました。
木ゴマは五臓六腑にそれぞれちなんだ色を使われていて、身体の健康を表しているそうです。
デモストレーションでは、えみちゃんがアルミの投げゴマを回し、難しい「紐かけ手乗せ」という技を見せてくれました。
(▶Instagramで、えみちゃんの「紐かけ手乗せ」を動画でご覧いただけます)
6チームに分かれてコマ対決をします。
私はまえちゃんチームで、まずはコマを回す練習をしました。
コマは、手回しゴマ、糸引きゴマ、アルミゴマ、木ゴマの4種類です。
練習ではアルミゴマを初めて回すことが出来て、とっても驚きました。
せいこちゃんやさくらちゃんが上手に投げゴマを回すところが気持ちよくて、わいわい集まって投げ方を教えてもらう時間が楽しかったです。
本番のステージは、場所によってボーナス点が入るようになっていて、どこに投げるかもポイントでした。
私は糸引きゴマを回したのですが……芯がぶれてしまって失敗! ああ、悔しい!
みんなの対決を見ているのも楽しくて、カップルのように寄り添うコマをはらはら応援したり、場外に飛んで行ってしまうコマに大笑いしたり、ボーナス点ゾーンの上で回り続けるこまが輝いて見えたり、みんなの声援で大盛り上がりでした。
名人戦では、手の上でコマを回す「紐かけ手乗せ」ができたら高得点と、特別おやつをプレゼント! という物だったのですが、とっても難しくて、出来たのは、まっちゃんただ1人!
他の人もいいところまではいくのですが……なんだかコミカルな動きになって、困った顔もとっても面白くて可愛かったです。
結果はお父さんチームが1位。2位あんなちゃんチーム、3位はひろちゃんチーム、4位はまえちゃんチーム、5位はかにちゃんチームでした。
次は羽根つきです。
私は去年初めて羽根つきをして、とっても好きになったので、今回はチームに貢献するぞ! と密かに心を燃やしてしていました。
競技ではペアで2分間、羽根をつき合い、羽根を落とさずに一番長くつき続けた回数が記録になります。
ペア決めで一番多い回数が続いた、さくらちゃんと一緒に、チーム総当たり戦に臨みました。
1回目はしんとした空気に少し緊張して何回か落としてしまい、70回くらいしか続きませんでしたが、とっても羽根が見えやすくて、これはいけそう! な感じです。
さくらちゃんと、どうしたら続きやすいか作戦を立てました。
少し距離をとって打ちあって、どちらかの体制がちょっとでも怪しくなったら高めに羽根を浮かせて立て直すことにしました。
それを決めてからはだんだんとコツが掴めてきて、最高で200回続かせることができました!
チームのみんなとも楽しくて前向きないい空気の中で、どんどんつける回数が増えていくことが、とっても嬉しかったです。
総当たり戦では2チームごとに当たって、勝ったチームは負けたチームに墨入れします。
墨入れのテーマは、「魔女とその弟子たち」。
私たちのチームも半分負けたので、とってもアーティスティックな顔になって、みんなでわはわは笑いました。
お父さんチームとあんなちゃんチームはずっと墨入れなしの無傷なチームでしたが、最後の試合であんなちゃんチームが惜しくも敗れてお父さんチームが全勝しました。
お父さんチーム強かったです!
羽根つきの名人戦は、羽根を1回ついたらその間に、羽子板で風船に1回タッチしなければいけないというルールでした。2人の距離も2メートル空けなければいけません。
フォームを1回1回崩さないといけないのが、このゲームで難しいポイントでした。
私は、これもさくらちゃんと出場させてもらいました。
お父さんチームとあんなちゃんチームの対決を見ながら、さくらちゃんとイメージトレーニングをしました。
羽子板の後ろでタッチするのがよさそう……と、こそこそ相談するのも楽しかったです。
さあ、本番。集中して始めます。
最初、意外と遠い2メートルに慣れなくて大きくフォームを崩して落としてしまいました。
気持ちを切り替えて次!
今までの作戦を思い出しながら、淡々とついていきます。
だんだん調子が掴めて来たな、と思ったくらいで2分間が経ちました。
結果は……143回! すごい! 知らない間にたくさんつけていて嬉しかったです。
なんと名人戦では私たちが1位に! みんなでぎゅっと集まって喜びました。
羽根つきの最終的な結果は、
1位あんなちゃんチーム、2位 お父さんチーム、3位かにちゃんチーム、4位まえちゃんチーム、5位ちさとちゃんチーム、6位ひろちゃんチームでした。
ちょっと結果は揮わなかったけれど、みんなで真剣に遊んだ時間がとっても集中して楽しかったです。
今日でお正月遊び最終日。
年末から、もうとっても楽しくって、明日からのパワーがまたいっぱい蓄えられました!
(まなか)

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〈夜は、お正月遊びを締めくくるセブンブリッジ大会と、三が日の総合結果発表がありました。後ほど、記事を追加で掲載いたします。どうぞお楽しみに!〉