「NHF紅白歌合戦」 りんね

1月1日

〇紅白歌合戦

 大晦日の夜は、『NHF紅白歌合戦』の本番でした。

 私のチームは『七腸目のみなさん』で、ゆりかちゃん、えつこちゃん、さとみちゃん、そして、卒業生のまゆみちゃんと、『シード』を歌いました。
 なっちゃんがまゆみちゃんに、紅白の希望曲を聞いたとき、シードと言ってくれたようです。まゆみちゃんは、年越しそばを食べてから、初めて練習をすることになったけれど、寸劇にも、歌にも参加をしてくれました。
 シード愛のあるまゆみちゃんと、一緒に演じることができて、すごく嬉しかったです。

 心のみなさん、の寸劇の最初のシーンは、実はえつこちゃんが以前、お母さんに教えてもらったという、『七福神』という落語をもとにして、作りました。
 七福神に会いたいと願った人の家に、なんだか人間味の濃い七福神たちがやってくるという、とても面白くて、ほのぼのとした落語でした。
 それを、コンサートの台詞で出てきた、『心のみなさん』にして、チームのみんなで脚本を作りました。

 えつこちゃんが『イン・マイ・ライフ』のおまじないに、「あなたは私、私はあなた、前向きなところにしか答えはない」を当てはめて唱えながら、登場するのが、すごく面白かったです。
 心のみなさんの、キャラクターの濃い寸劇に、みんなにたくさん笑ってもらうことができて、嬉しかったです。

 私は、途中までツッコミ役で、心のみなさんを傍観しているのですが、心のみなさんが、「腸、嬉しい」とか、「腸、楽しい」とか、小腸で幸せの感情を感じるとき、思わず嬉しさが込み上げてくるな、と思いました。そして、一人ひとりのキャラクターが、みんな違うけれど、尊いものであることを感じました。

 私は、寸劇の中でコンサート練習中の心の葛藤を、演じました。
 ダンスで視野が極端に狭くなってしまうこと。それが極めて自分本位だと感じてしまうこと。
 実際は、本当に悩んでいたことだったけれど、寸劇でとうこさんの台詞をもじって演じ、みんなにたくさん笑ってもらえたことで、自分1人の悩みではなくなって、本当に嬉しかったです。

 曲は、『シード』を歌う歌手のオーロラちゃんのライブ映像を、頑張って研究して、オーロラちゃんになりきって動きました。
 植物が荒れ狂う感じ、やけくそな感じが、気持ちにあっていて、なりきることがとても楽しかったです。

 リハーサルをしたときにも感じたのですが、今回の紅白は、自分の中では今までで一番、自然体でステージに立つことができました。まだ、表情が勝手に引きつることもあるけれど、それでも最初に比べれば、かなり自由に動くことができるようになっていました。
 こんなにたくさん台詞を言ったことも、初めてでしたが、自然と寸劇の流れで演じられたことが、嬉しかったです。
 紅白を重ねながら、なのはなの生活を積み上げながら、はっきりと自分の変化を感じられることが、本当にありがたいです。

 対戦相手だった『視床下部』のみなさんの寸劇で、涙が出てきました。
「キャンプでカレーを作ったのに、ご飯を忘れてしまった」とか、「授業参観にはりきっていくつもりだったのに、もう終わっていた」とか、どんなに残念な失敗の思い出だったとしても、それがお互いを大切にする良かれの気持ちから起きたことであれば、いつしかそういった思い出たちが、キラキラと輝き始める。

 ああ、そうか。どんなにどんくさくても、根底に利他心を持っていたなら、愛情のある思い出ファイルを、たくさん作ることができるのだ。そのときは悲しかったとしても、そういう家庭で育った子は、幸せなのだ。
 一人ひとりの表情から、人間味、温かさがひしひしと伝わってきて、なんて優しい寸劇なんだろうなあと思いました。

 紅白のステージで、思い思いに演じるみんなを見ていると、お父さんがハウスミーティングで、「殻を破れるかどうか、実はどうでもいいです」と言っていたことの意味が、分かった気がしました。
 殻を破ろうと、破るまいと、それぞれが今の自分の精一杯で、紅白に向かっているということに変わりはない。私たちは、やっぱり演じることを求めていて、演じられることが喜びに溢れていて、一人ひとりが尊くて、輝いていると思いました。

 上手い下手も、関係ない。なんでもありで、なんでも笑い飛ばして、1年の厄払いをする。
 そんな紅白の場に居られることが、ただただ幸せだと感じました。

 紅白のラストは、お母さん、お父さんの歌でした。『いちご白書をもう一度』『お月様ほしい』『傘がない』の3曲。曲が、お父さん、お母さんの気持ちのそのままだと思いました。こんな気持ちで生きる、お父さんお母さんに救われて、今の自分がいるということを、実感しました。
 お父さん、お母さんに守られて、紅白をみんなでいいものにできたことが、嬉しかったです。