「少しずつ」 りんね

12月30日 

 

 今日は、大みそか前日。おせち作りも、紅白歌合戦の練習も、大詰めでした。

 紅白の練習では、時間が迫る中、お仕事などでなかなかメンバーがそろわないこともあり、練習が足りていない、と焦る気持ちがありました。

 ちゃんと形になるだろうか。信じれば大丈夫だと分かってはいても、うっすらとした不安がずっとあって、心臓の鼓動は静かに、深刻に、緊張を告げていました。

 今日は、夜8時15分からのリハーサル。えつこちゃんがお仕事から帰ってきてくれて、夕食後、メンバー揃って劇の練習を行いました。

 私は洗いが終わった後に合流したのですが、日中、ゆりかちゃんと2人で改善したところなど、合流したときには、さらに良くしてみんなが劇に取り入れていました。

 メンバーがみんないて、すごく心強かったし、ひとまず劇が形になり、ほっとしました。

 リハーサルでは、実行委員さんやバンドメンバーのみんなが、温かく見てくれて、たくさん笑ってくれて、嬉しかったです。

 ゆりかちゃん、えつこちゃん、さとみちゃん。実際にステージで演じていると、同じチームのみんなが、ものすごく、尊い存在であることを感じました。不安も大きかったけれど、みんなやはり、演じることが好きだから、リハーサルはすごくよくできたな、と思います。

 私は、初めてツッコミ役をするのですが、あゆちゃんから、ツッコミが強すぎることを教えてもらって、もう少し柔らかくすると、見やすくなると教えてもらいました。

 それから練習をすると、自分たちで作った脚本だったけれど、掴み切れていなかったキャラクターを、自分の物にすることができたように、感じました。

 『シード』の曲も、下手なりにも全力を出すことができて、すごく、嬉しかったです。妖しさのある後半のサビ前、楽しみにしていてください!

 

 昨日のハウスミーティングで、ノームのみんなは、今年一年を一文字で表すと、ということについて話し合いました。

 私は、『始』という字を思いつきました。

 スプリングコンサート前の約半年。私はなのはなの生活の中で、小さな破綻を繰り返して、コンサート前に、気持ちが、落ちるところまで、落ちました。そのときに、あゆちゃんから、大切なことを教えてもらいました。

 それから、なのはなの私が、始まっていったと思います。

 みんなにその経緯を伝えると、すごく共感してくれて、嬉しかったです。

 今回、紅白のリハーサルをさせてもらって、『始』が外れてはいないのではないかな、と感じました。今まで紅白は、ものすごく緊張をして、足も声も、目に見えるほど強く、震えていました。

 でも今日は、緊張もあったけれど、自然体で演じることができました。今までどうしてもできなかったことが、少しずつ、できるようになっていく。少しずつ、普通の人らしくなっていく。

 そのことが、本当にありがたいです。

 

 昨日の夜の集合のことも、印象的でした。

 なのはなに問い合わせがあって、その人の娘さんが、今摂食障害の症状で苦しんでいること。もっと早く、15、6歳の内になのはなに出会えたなら……という無念さ。

 その話を聞いて、その娘さんが自分と重なりました。

 私も、なのはなに来られていなかったら、その人と同じ道を歩んでいたかもしれない、もう、取り返しがつかないとまで感じるほど、落ちてしまっていたかもしれない。

 なのはなに来てから、中身と年が追い付いていないなあ、と感じることがあるけれど、なのはなで過ごしている期間は、ものすごく大切なものだと、思います。

 お母さんが、みんなは縁があってここにいるんだよ、と話してくれました。なのはなの一人ひとりが、希望なんだよ、と。

 なのはなに縁あって来られて、一員になれた責任を、ちゃんと果たせるように、生きていきます。