「好きという気持ち」 みつき

12月21日

 足元のちいさな葉も、目に映るものみんな、霜で真っ白でした。みんなで寒い寒い! と言いつつ、顔は笑っていて、畑へと向かいました。

 午前中は、黒豆の葉落としの続きをしました。
 昨日よりもだいぶコツがつかめてきて、スピードが出せてくると、とても楽しかったです。
 パスタみたいな真っ直ぐの黒豆の茎を、わしっと束で掴んでから、上に向かって引っ張ると、一気ごっそり落とすことができました。
 落としているとき、触れた黒豆のさやが、カラコロ、と音を立てました。さやに包まれて眠っている、綺麗な黒い豆たちを起こしてしまったみたいで、かわいらしかったです。
 身体があたたまってきて、動かしやすくなったところで、すべての黒豆の畑の葉落としが終わってしまいました。
「良いペースで進んだね」と、最後にはお父さんも見に来てくださって、みんなで古吉野に帰るのが、うれしかったです。

 午後には、待ちに待った! 紅白歌合戦の準備が始まりました。
 わたしは、やよいちゃんリーダーで「リカバリー」のチームになりました。
 実は、11月ころから「このテーマでやりたい!」「そしてこの曲でやりたい!」と、わたしは密かに夢を膨らませていました。
 思い切ってみんなに話すと、「それ、いいね!」と共感してもらったり、「わたしはこういうのを取り入れたいんだ」と聞かせてもらえたり、とてもとてもうれしかったです。

 みんなでちいさな円になって、顔を近づけて作っていく時間が、あっという間だったなと思いました。
 今までわたしは、何かイベントで作るとき、少し雑味というか、臆病な気持ちを持って取り組んでいたような気がします。
「これはどうかな」というわくわくした理想やイメージはあるけれど、それをうまくアウトプットすることができなかったです。
「もしかしたら否定されるかもしれない」「しゃべりすぎ、場違いと思われるかもしれない」そう思ってしまう気持ちがどこかにありました。
 でも、今日、その気持ちがなくなっているのを感じました。
 いま、これを話したいな、こう提案したいな、そのタイミングがすっと降りてきました。そして、みんなが反応してくれて……。まっさらな気持ちで、100パーセントの頭でイベントに向かう時間が、とても楽しかったです。

 これも、コンサートをみんなで成功させたことで、わたしがみんなをだい好きな気持ちがより一層増したんだなあ、と感じました。

「好きという気持ちは、何よりも強いよ」
「好きという気持ちがあったら、届いて、絶対見放されたりしないんだよ」
 ちょうど、お父さんお母さんが、集合の時間に話してくださいました。

 なのはなに来たばかりのころ、ずっとうつむいているわたしに、お父さんが、「ぼくとお母さんは、みつきのこと、好きだけどなあ」と、話してくださいました。
 そのときのわたしは、それが信じられなかったです。
 でも、ずっと記憶に残っていました。

 そのときは0パーセント、あるときは40パーセントとか、こころの成長段階で信じられる割合が少なかったとしても、わたしの愛情の思い出ファイルには、たしかに残っていたんだなと思いました。

 お父さんお母さんが、わたしに向けてくれる「好き」という気持ち、愛情を、いまは100パーセント信じることができます。
 わたしもお父さんお母さんも、どう思われても良いし、どう思われても好きで、お互いに仲間として家族として、好きでいられることが、とてもしあわせです。

 いまなのはなに居るみんな、これから出会う仲間、そしていつか出会うパートナーと、こうやって、あたたかい繋がりを作っていけるように、愛に溢れたやさしいひとになります。

 週末、みんなといっしょに、お父さんお母さんのおうちに、落ち葉集めに行くのも楽しみです!
 おやすみなさい。