「希望を持って、破れかぶれで」 りな

12月17日

 明日がコンサート当日で、この脚本で、このメンバーでコンサートが出来るのもあと1回なんだと思うと、とても寂しい気持ちもあります。でも、コンサートが最後ではなくて、このコンサートでスタートするんだ、そんな気持ちで向かいたいと思いました。

 ゲネプロ前に、ギターの弦が切れたり、部品の不調があって、まえちゃんに迷惑をかけてしまったり、混乱を生んでしまって本当に申し訳なかったなあと思いました。でも、トラブルも、これから起こることも全て、神様からの試練、壁を打ち破って、より良くなっていくためのチャンスだと思って、立ち向かいたいと思いました。何か不安な事、恐れている事、それは尽きることがないけれど、不安の先取りばかりして、怖さから逃げていたくはないです。怖さや、心の中の悪魔を自分から追いかけて、追いかけて、その根源を見つけて戦う覚悟を持ちます。

 そして、このコンサートは自分一人でするのではないということ、周りにはたくさんの仲間がいるということを忘れずにいたいです。なのはなのお父さん、お母さん、たくさんの家族に生かしてもらっていること、みんなの中で居るからこそ、毎日良く生きたい、真面目にありたいと思えること、それを心に留めます。仲間の存在が、何よりも強くしてくれます。あなたが私であってもいいし、私があなたであってもいい。誰が、どんな役割になったとしても、みんなで協力して、全体をより良くしていくことに力を尽くす。どんな役割をしているかは、誰がしているかは問題ではない、コンサートに見に来てくれた、たった一人の人に私達の気持ちが伝わればそれでいい。自分を離れて、捨て石になってもいいから、自分の全てをさらけ出したいと思いました。生き方を全部表現したいと思いました。

 場所は違っても、同じ地球の上で、今も戦争に駆り出されて、生死をさまよう戦いをしているのだということ、子供でも三食食べられない人がいるのだということを、お父さんが話してくれました。今、私達は当たり前のように毎日美味しい食事が頂けて、冬でも凍えずに暖かいところで過ごすことが出来ているけれど、そんな安定はどこにもないし、それが当たり前ではないのだと思いました。平和の中に身をうずめて、ずっと保証のある人生を選んだならば、すぐに私達は谷底に落ちてしまいます。私達の足元は今も、薄氷の上を歩いているように、安全な場所はどこにもなくて、それでも私達は生きるのだと思いました。自分のためではない、未来、本当に生きにくさを抱える人のでない愛の世界を作るために、生きるのだと思います。そうやって、どんなにダメな人間でも、希望を持って、破れかぶれで前のめりに生きている時だけ、薄氷の上を進むことが出来るのだと思いました。

 最後の最後まで、より良くしていくことを止めません。今日よりも明日、細かなディティールまで気持ちを尖らせて精度高くしていきたいです。当たり前のことを当たり前にする。気持ちを研ぎ澄ませます。そして、みんなとなら、きっと上手くいく、仲間を信じます。なのはなの気持ちを貫き通します。ホールにダークマターをいっぱいにして、お客さんとの間で、愛の世界を作れるような、希望の道を切り拓いていけるような、コンサートにします。