「私の人生のステージ」 ほし

12月16日

 ホールから帰ってきてから、9時のダンス練習までの時間で日記を書きます。
 今朝、お父さんがホールの客席で、「氷の上のようなギリギリの場所で楽しんで笑顔でいる」といったことを話して下さって、そのことが心に落ちました。
 ステージでいるときでも、いつでも、地に足が付いた気持ちでいなければいけない、と思いました。

 思い当たる事で、私は、昨日、オーバーパスを踊っていた時、意識不十分でダンスシューズが脱げてしまい、あまり気にかけないで、そのことをお風呂で話してしまいました。
 けれど、それは、きちんと考えないで話していて、軽率なことだったと思いました。
 周りにしっかり気持ちを入れて命をかけるような勢いで踊っている人がいたとして、そこにダンスシューズが落ちていたら、気持ちが作れないです。
 失敗したことはそれはそれとしても、そのことを平気で話すのは、地に足が付いていないことで、すごく幼稚なことでした。
 今までの事を考えても、自分でもそれとなくの違和感は感じていたけれど、何か私はアウトプットしなきゃ、という気持ちだけで話してしまっていました。
 気持ちが、ちゃんとできてなかった、と思います。
 そういった間違いや失敗も、もう二度と起こらないように、ステージや周りのみんなを守る気持ち、コンサートを成功させられるように、祈りの気持ちを持って、改めます。

 気持ちの覚醒具合というのは、ダンスのきれやタメ、表情に出ると思いました。
 お客さんを心の目で見て、お客さんとのコミュニケーション、お客さんの気持ちになって、表現していかなきゃいけない、と思いました。
 お客さんの気持ちを、どうなんだろうと考えた時、なのはなに来る前の自分自身を思い出しました。
 アセスメントでみんなの演奏を見た時、みんながたった一人、私のために演奏してくれて、「自分と同じように苦しんだ人たちが、こんなにもキラキラとしていて、笑顔でいきいきと強く生きているんだ」と、感動、なんて言葉では収まりきらないほどで、横に親がいなかったら大泣きしていました。
 後にも先にも、人生で一番、感動したステージで、大きな希望を貰いました。

 私も、みんなの仲間になりたい、私がずっと求めていた場所はここなんだ、と強く強く思い、その後のOMTでは、「私は、なのはなに絶対来ます!」と話していました。
 人生を全てかけて、なのはなに行くんだ、と思いました。
 その時の気持ちがあったから、なのはなに来てからの苦しい状況や逆境にも、折れずにここまでこれたし、今も自分は良くなれると信じられています。

 そんな風に、当日来てくれるお客さんの中にも、まだ見ぬ誰か、求めている人が、必ずいるはずです。
 たった1人にでも、伝わるものにしたいと思います。
 私は、今の自分を、拙すぎるくらい拙くて、とうこさんが言っているように心の綺麗な人間にはとてもなれない、と思うけれど、お客さんが見てくれる自分たちが、本当の自分たちで、来てくれた人にプラスの気持ちを届けられるように、ステージでその自分を演じる、それが今後の人生にも繋がっていきます。

 なのはなでのステージは、私の人生のステージです。
 まだ私は、気持ちが覚醒しきれてないけれど、疲れるとすぐに悲しくなってしまうけれど、今の自分の精いっぱい、全精力で、今の自分ができるだけ、みんなの中の一部として、自分もそうだったように求めている人に、希望を持ってもらえるように、仲間になってもらえるように、みんなと伝える気持ちで向かいます。
 起こった失敗を反省するよりも、次にはこうしたらいい、と考えて、笑顔でみんなの中にいようと思います。
 ダンスシューズにも、強いゴムをつけました。

 明日、明後日も、精いっぱいでやります。