「勝央文化ホールへ」 るりこ

12月12日

○ホール入り1日目

 今日からいよいよホール入り。つい最近まで、あと30日とか言っていて、ずっと先のことだった気がするのに、もうこの日が来てしまったのだと思いました。
 今日は舞台美術の仕込みということで、数名だけがホールへ行きました。わたしもバンドメンバーや照明班のみんなと一足先に勝央文化ホールへ行き、一緒に舞台の仕込みに携わらせてもらいました。

 7時半から須原さんが来てくださって、体育館にあったパイプの解体をしてから、積み込みをしました。
 8時過ぎには永禮さんも来てくださって、古吉野から勝央文化ホールまで2往復、舞台背景の運搬をさせていただきました。なかでも、セロファンのシナプスを回送車で運ぶのが至難の業という感じで、どうしたら破くことなく、5本のシナプスを上手く重ね合わせて積むかというところから、永禮さんと苦戦してしまいました。

 道中も、永禮さんがシナプスに刺激が加わらないように、かなり安全運転でゆっくり運転してくださって、何度か車を路肩に停めて、破けていないかをこまめに確認したりもしました。破けていないかと確認するために車を降りるたびに、心臓が縮こまりそうなくらいにドキドキしたけれど、ホールに着いたときに無事な状態のままであったことが、本当に本当にほっとしました。

 永禮さんも、「一宮のみなさんが、コンサートを楽しみにしていますよ。一宮になのはなファンがどんどん増えていく」と話してくださったことも嬉しかったです。

 こうしてホール入り初日に行かせていただいて、舞台の仕込みに携わらせてもらえることはこれまでにも何度もありましたが、改めて、なんて贅沢な時間なのだろうと思いました。こうして自分がステージを作る側にならないと、照明を含めた舞台の裏側を知ることなんて、普通の人はできないことだと思います。

 昨晩、お父さんが、
「こうして1週間もホール入りをすることは、みんなにとっても意味があることだと思っているから、ずっと続けているんだ」
 と話してくださった言葉を思い出して、自分が今この場に立って、非日常の世界を共有させてもらえているということに、ちゃんと感謝の気持ちをもって、深く自分の中に刻んでいきたいと思いました。

 パイプの組み立ては、過去最速なんじゃないかと思うほどに速くて、修正もなかったです。人数が多かったわけでもないと思うけれど、一人ひとりが指示をされてから動くのではなくて、その場の状況を感じ取って、自分の頭で考えて、どう動くべきか、次に何が必要かを先読みして動けたことが大きかったような気がします。

 また、須原さんやさくらちゃんが事前に天板の仕込みなどもしてくれてあったおかげで、昨年は苦戦してしまった部分が、ただ載せるだけという流れに変わっていて、こうして入念な準備ができる、さくらちゃんがすごいなと思いました。

 パイプの組み立てが午前中に終わったので、午後一で舞台背景の設置に入れて、15時30分以降からは照明のシュート作業に入ることもできました。
 これまでは裏手で作業をしていることが多かった時間帯でしたが、今日は舞台背景に目途がついていたので、舞台袖でシュート作業の様子を見ることもできました。舞台がより映える照明は、かにちゃんたちがこうしてライトの角度とかを細かく見てくれているからなんだということがわかって、これからは照明を見る目も少し変わりそうだなと感じました。照明に照らされた舞台背景も本当にきれいだったし、あゆちゃんの代わりでボーカルの位置に立たせてもらったとき、あゆちゃんからは会場の景色がこうやって見えているんだということも知れたことが嬉しく、良い体験をさせてもらいました。

 17時のチャイムが鳴って、びっくりしました。(もう1日が終わってしまったの?)と思うほど、朝から夕方にかけて流れた時間があまりにも早く感じ、それくらいに夢中になって、ホールという非日常の世界にどっぷり浸かっていたのだなと感じました。
 でも、とてもとても濃い時間で、何度も書きますが、貴重な体験だなと思います。

 明日からはみんなも揃って、ホール入りです。まえちゃんたちを中心とする舞台美術のメンバーや須原さん、大竹さんが手がけてくださった舞台背景の中でダンスを踊らせてもらえることが、とても嬉しいです。
 明日は場ミリが主ですが、ちゃんと意志をもって、誰かに付いていくのではなく、プランを持って、先を読んだ行動を心がけていきます。