
12月9日のなのはな
ウィンターコンサートまで残り、9日。
ホール入りまで残り、3日。
本番まで日も迫ってきて、練習や準備にラストスパートをかけています。
今日の午前は、体育館で、あゆちゃんに見てもらいながら、『ザ・シード』『プロフェッツソング』『アライブ』『ビューティフルピープル』『ブラッククイーン』『リカバリー』のダンスの合わせをしました。
あゆちゃんが、もっと良くするには、振りのここをこうすると、もっと全体がきれいに見える、ということを、精密に見てくれました。
細かいところまでそろえる練習をしていると、本番がすぐそこで、これがステージに繋がるんだ、と強い実感がわいてきて、気持ちも覚醒して行く感じがしました。

あゆちゃんが、曲を表現することにあたって、一番大事な、気持ちのことを話してくれました。
『ザ・シード』では、自分たちが植物になりきって、どれだけ後から進化したものに傷つけられても、妬むこともなく、ただ次の世代へと受け継ぐために、自分の使命を果たしていく、そんな気持ちを、明るく強い表情に乗せて、表現します。
『アライブ』を演奏するのは、劇で主人公の1人が、決意の言葉を口にした後です。
登場人物の気持ちになって、この曲でコーラスを歌うときは、凛として、強い気持ちでいたいと思いました。
『ビューティフル・ピープル』では、森林の中のイメージで、若々しさ、バイタリティーを表現し、「私たちの仲間になりましょう」と誘うような気持ちで。
『プロフェッツ・ソング』の合わせのとき、最初のフラダンスのメンバーが出てくるところは、「最強の、人智を超えた存在になって、人間の間違った部分や悪を翻弄するために嵐を起してやろう」という気持ちで、思い切り強い表情で、気持ちを込めて、自分ではない何者かを演じて曲を表現することを、強く実感できました。
今日の午前、あゆちゃんに見てもらって、自分の中で、それぞれの曲に気持ちが込められていきました。
曲に込める気持ちを意識すると、曲の一音一音が立体的に聞こえました。
どんどん曲にも、深みや気持ちが生まれて、お客さんに見てもらえる表現へと進化していきます。
自分たちだから、自分たちにしかできない表現、全員の気持ちが揃ってこそ、感動できるステージに出来るのだと思いました。それこそ、なのはなのステージだ、と思いました。
今日の午前の時間が、とても大切な時間でした。
最後の最後の一瞬まで、諦めないで、ここにいる仲間と、曲に込める気持ちを表現する気持ちを成熟させていくんだ……! と強い気持ちが湧いてきました。
明日からの通し練習も、心を強く律して、残りの時間へ向かいたい、と思いました。
(ほし)
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午後の畑作業は、落花生の収穫です。来週の月曜日からホール入りをするため、コンサート前にまとまって畑作業をできる時間は今日が最後だったのかなと思います。落花生担当のまなかちゃんたちが、「早く落花生の収穫がしたい!!」と言っていたので、ホール入りする前までに念願の落花生の収穫をできて嬉しかったです。
落花生の収穫は、1回霜が降りて株が茶色く枯れてくるときが目安です。畑へ着くと、まずはみんなで落花生の株を掘り起こしていきました。ペアを作って、ジャガイモやサツマイモ掘りのときと同じように、剣スコップを持ち、2人で畝の両端から株を掘り起こしていきます。
人数が8人だったこともあり、最初はとにかく掘り進めていきます。私は、つきちゃんやまなかちゃんと一緒に掘っていたのですが、お互いに、「せーのっ!」とタイミングを合わせて土を掘り起こしていくのがとても楽しくて、プチ芋掘りしている気分になったなあと思います。
掘り進めていて感じたことは、土の硬さや畝の高さによって落花生の莢のつきが違うことです。土が固いところや土寄せが不十分になってしまったところは、やっぱり莢の付きもあまりよくありませんでした。でも、一つの株にたくさん落花生がついているのもあって嬉しかったなあと思います。
スコップで掘り起こしたあとは、みんなで回収していきました。1畝に1人ずつ入り、ひたすら落花生を回収していきます。掘り起こす際に土に埋まってしまった落花生も結構あったので、土の中から落花生を見つけないといけません。私たちはこの作業を「宝探し」と呼んでいて、落花生の収穫の中でも私は特に好きな時間だなあと思います。
無我夢中で土の中からお宝を見つける時間が本当に楽しかったし、やよいちゃんがタイムコールをしてくれてスピードと質の両方を意識しながら回収できたことも嬉しかったです。
収穫した落花生は体育館の軒下で、カラカラになるまで、しばらく干しておきます。防鳥ネットもかけて、これで鳥からの被害も防げそうで一安心です。今日収穫した落花生を、またみんなでいただける日がとても待ち遠しいなと思いました。
(よしみ)