
12月8日のなのはな
ホール入りまであと4日、舞台美術係のみんなと、舞台背景の制作を進めています。1枚の紙に描かれた舞台背景のデザインが、実際に、何十倍にも大きくなって、デザイン通りに出来上がっていく過程を感じられることが、とても嬉しいなあと思います。出来上がった舞台背景の隣にいるだけでも、自分が小人になったような、これまであまり感じたことのない不思議な気持ちになります。とてもスケールが大きくて、それだけれどほんの1ミリ単位で緻密で、緊張するけれどやりがいがあって、とても楽しいです。
主となる大きなパネルの色塗りは出来て、今は、パネルに貼るものを作っていたり、吊りものを作っています。私は、パネルに貼る水泡のペンキ塗りをしました。大小さまざまな丸い板があって、白やピンクや水色などの色で塗ります。
どうしたら色むらなく、綺麗に塗ることが出来るか研究しながら作業している間は、時間を忘れて夢中になるぐらい楽しいなあと思います。色が塗られた丸い飾りを乾かすために地面に広げるだけでも、水玉模様が出来てとても可愛かったです。
同じ体育館で、大竹さんが、らせん型の遺伝子のようなデザインを細長いパネルに下書きをされていたり、あゆちゃんやまえちゃんが布に吊る大きな丸いパネルの色塗りをしていました。グラウンドでは、切り株のオブジェに色を塗っているしているみんながいました。一人ひとり分担している役割は違うけれど、最終的には全てステージの上に集結して、組み立てられるんだなあと思うと、みんなと繋がっているような感覚がして、より一層、目の前の役割に気合が入りました。
ダンス練習や、演劇練習の合間に、入れ替わりみんなが手伝ってくれていたり、ふと顔を上げると、お母さんも一緒にパネルの色を塗ってくれていました。その姿を見ると、とても心が温かくなります。みんなで作る舞台背景なんだなあと思って、その中の一人として、私も出来ることを力を尽くしたいなと思いました。
音楽練習と並行して、舞台背景も、最後までより良いものを求めてこれからも制作を進めていきたいです。
(りな)
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