
12月7日のなのはな
その色合いだけでも感動できる衣装だった。この日は、そんな言葉が夕食のときに出るほどに、コンサートを締めくくるダンスの衣装が、良い形で決まりました。
大人数で踊る曲が多い、今回のコンサート。数が揃っている品を使って、ダンスの構成が活きる美しい衣装を決めるために、昨晩も時間をかけて、お母さんや衣装部のメンバーを中心に衣装合わせを行い、今日は午後から、その衣装を身につけてコンサートを通していきました。
今日は練習の都合上、演奏はアンサンブル曲のみで、ダンスを踊る曲はCDをかけていました。その分、バンドメンバーは、これまでずっと舞台の奥から見ていたダンスや演劇を、客席側から見ることができました。フィナーレの曲では、銀や青色などを身にまとったダンサーが流れ星のように踊る姿に拍手が起きました。
また、コンサート終盤に登場する、ある演出も、ホールを想定してセッティングし、一部、試してみることができました。
通しのあとには、上着を羽織ってみんなでお父さん、お母さんの周りに集まり、冒頭から一つずつ、気になった点を振り返っていきました。コーラスの表情や、役者の言葉のイントネーション、仕草など、少し意識を変え、形を変えるだけで、舞台の空気が数倍も華やかに明るくなったり、意味が通りやすくなったりする、ということを全員で改めて胸に刻みました。
また、日々、少しずつ進化をしていきますが、いつも改善の余地があるという状態を自分に良しとせず、今のパーフェクトを一つひとつ作っていくことが大切だと、お父さんが話してくれました。
土曜日、日曜日は仕事に行っていて、普段なかなか一緒に練習することのできないメンバーも、今日は一緒に通し練習をできました。ホール入りまで、通しをできるのは、あと3回。朝にはそう数えていた数字が、残り2回になりました。
明日から2日間は、舞台背景や大道具、小道具、照明などの作業を集中的に進め、週末へ向かいます。
作業棟からは、工具を振るう音がいつも聞こえます。大竹さんや、須原さんが、コンサートへ向けた物作りを進めてくださっています。また、普段から建築作業などをしている子が、2人の職人の弟子として、工具を操っています。