「最後まで良いものを目指したい」 りな

12月4日

 今日の午後、通しが出来てとても嬉しかったです。一昨日はかりんちゃんが帰ってきてくれて、昨日は大竹さんが帰ってきてくれて、今日はのぞみちゃんとゆりちゃんが帰ってきてくれて、昼食の席がパンパンで、本当にコンサート当日のように家族が賑やかなのがとても嬉しかったです。こんなにも強力な仲間がたくさんいるんだ、そう思うととても心強く感じました。

 昨日の反省で、あゆちゃんが、
「今年は衣裳の数が合わなかったり、無くなったりということが多いよ。当たり前のことが当たり前に出来ないのは、一人ひとりの気持ちがまだ曖昧なのだと思う。それではお客さんに伝わる、感動するステージは作れないよ」
 と話してくれました。それを聞いて、私にも心当たりがあってグサッと心に刺さりました。

 舞台袖であっても誰も私語は言わない、衣裳は余裕があっても、スピーディに着替えて、自分で着るものは責任を持って管理する、それがなのはなのコンサートで、それが全てなのだと思いました。ステージの上だけ、ちゃんとしようとは出来ません。舞台袖にいる時も、普段の生活の時も、どれだけちゃんとしたい、良くありたいと思っているかなのだと思いました。どこを切り取られてもいいと思えるようにしたいし、全てをさらけ出してもいいぐらいの心意気で、コンサートに向かいたいと思いました。

 衣裳部さんが、新たに衣裳の着替えのシステムを考えて下さりました。一番大切な事は、衣裳は回すものだ、という意識をみんなで持つことだと話してくれました。
 衣裳はみんなで使いまわすもので、一人で使うものではないので、出来るだけキープしない、使ったらすぐに返すことを徹底するようにしました。今は衣裳が豊富にあって、ステージの上が一番綺麗に見えるよう、そのぶん、着替えもたくさんあります。けれどそれを苦にしないで、自分一人ではなく、周りの人が衣裳がなくて困っていないか、綺麗に着られているかどうか、いつも視野を広く持っていたいと思いました。

 お父さんが、練習であっても、安心しないで、狂気の世界でいる、と集合の時に話してくださりました。私も、ふとした時に、普段の自分に戻ってしまったり、日常に引き込まれがちだけれど、それではアートの世界は表現できなくて、お父さんの、狂気でいる、という表現がぴったりだと思いました。恥ずかしさとか、怯える気持ちも、全部消して、捨て石になったつもりで、その役になりきりたいと思いました。

 今日の通しでは、今までで一番スムーズに出来て、とても嬉しかったです。特に衣裳が、いつも整理出来て、銀マットの上が綺麗だったし、着替えも早く出来たような気がしました。後半の、クライマックスのセリフが、心に響いて、何回も聞いてきたはずのセリフかもしれないけれど、涙が出てきそうになったし、主人公の姿に勇気をもらいました。

 今出来る精一杯のことは出来ました。でも、力が足りなくてまだまだだと感じるところ、もっとスムーズに出来ると思うところはあって、もう本番直前だけれど、最後まで良いものを目指したいと思いました。
 お父さんが今日の反省で、「感動しかけるところまでは来た」と話してくださりました。まだ、感動した、とまで行っていないのは、まだ雑味があるからなのだと知りました。気持ちを尖らせて、雑味となっているものを一つずつ切っていく覚悟で、これからも練習したいです。