
11月28日のなのはな
体育館の軒下、日陰にずらりと並ぶサトイモの塊。
冬の寒さにも負けず、上手にこのたくさんのサトイモを貯蔵できるように、そう考えて、ちさとちゃんが事前の準備から今日の貯蔵作業まで、綿密に計画を練ってくれました。
そして、午後2時頃。作戦開始の時間になると、なんと、卒業生のやすよちゃんも、笑顔で何気なく手伝いに来てくれて、ちさとちゃんもわたしたちも、スーパーマンの登場に目を輝かせました。
さぁ、心強い味方も増えて、わたしたちも動き始めます。
ちさとちゃんから割り振られた役割に分かれて、作業を進めました。
今回も、サツマイモの貯蔵と同様、さくらちゃんがフォークリフトで籾殻を作業場まで運んでくれて、コンテナに籾殻を詰める人、芋を選別しながらコンテナに入れていく人、サトイモを貯蔵する選果ハウスまで運搬する人の3つに分かれて、流れるようにサトイモが運ばれて行きます。
わたしはやすよちゃんと一緒に選果ハウスまでサトイモを運搬していたのですが、選果ハウスから古吉野までを往復している7分ほどの間に、軒下いっぱいに広がっていたサトイモが、瞬く間にコンテナにしまわれていき、あんなにたくさんあったのに! と、驚いてしまいました。
運搬部隊も負けていられません。
流れを止めないように、出来るだけ早く積み下ろしをしよう、そう思って荷台に乗っているコンテナを持とうとすると、横にスッと人の気配を感じました。
振りむくと、外の用事を終えたあゆちゃんがコンテナを下すのを、ちょうど通りかかったからと手伝ってくれて、あゆちゃんの気持ちがとっても嬉しかったし、わたしも、この嬉しい気持ちを誰かに返したいなと思いました。
やすよちゃんが、ちさとちゃんから聞いた収納プランが上手くいくように考えて、選果ハウスにコンテナを積んでいってくれました。
流れ作業のシステムや人数に黄金比というものがあるのなら、今回は大成功だと思えるほど、作業は順調に進みました。
いたみやすい里芋の茎を事前にできるだけ短く切って乾かしておいたり、寒さに負けないよう、オイルヒーターにプラスして暖房をつけたりと、ちさとちゃんの準備と作戦が本当にすごいなぁと思ったし、みんなと大成功の作業にたくさん力を貰ったなと思います。
どうか、このまま上手に貯蔵できますように。
(なつみ)
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