11月23日(水)「いつもプレイヤーとして ―― 祝日の通し稽古」

11月23日のなのはな

 今日は祝日で、お仕事組さんや、りゅうさんもいて下さるなか、音楽合宿第6弾の1日目が始まりました。ホール入りまでのカウントダウンが、今日で20日を切っていて、家族全員揃って練習できる時間が、本当に貴重で大切なものになるなと思いました。
 1日1日の練習を、曖昧なものにせず、今日が本番だと思って、今自分に出来る精一杯のパフォーマンスをしたいと思いました。

 

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 午後からは、ウィンターコンサート前後半の通し練習をしました。通しをする前に、お父さんが、
「ダンスも、コーラスも、バンドの人も、誰もウォッチャーになってはいけないよ。いつでもプレイヤーでいるんだよ」
 そう話してくれました。

 コンサートを通じて、お客さんに伝えたい一つのことがあって、そのために劇や、ダンス、演奏を通してステージを繋ぎ止めます。その時、ステージに出ていなくても、人ごとにするのではなく、みんなでステージを作る意識を持って向かいたいと思いました。

 

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 たった一人のまだ見ぬ誰かへ伝える意思を持って、今、演じている役者のみんなと同じ言葉を心の中で言って、舞台袖で空気を作りたいし、出番が終わった後も、次の人にバトンタッチ出来るよう、気持ちを外へ飛ばしていたいと思いました。

 日常からかけ離れて、博士、とうこさん、たかおくん、てつおくん、ナナポンと一緒に、物語の旅に出ました。時間も空間も超えて、その世界に出てくるものになり切りました。

 

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 幕が開いて最初の曲は『スカイフォール』です。人は何のために生まれてくるのか、その答えが、これから始まる長い旅の中に詰まっていますよ、私達は答えを持っていますよ。そうお客さんに訴えかけるような気持ちで踊ることを、あゆちゃんが以前、話してくれました。心の触手を伸ばし、周りの人と繋がる感覚を研ぎ澄ませて踊りました。

 

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 どんな役割であろうとも、全員が今、ステージに立っている人に気持ちを沿わせたり、より説得力のあるものに出来るのに相応しい空気を作っていて、とても一体感がありました。

 コンサートは、一人で作るものではなくて、誰一人として欠けることなく噛み合って初めて出来上がるものなのだと改めて感じました。自分の役割をもっともっとと良くしていくことで、全体が、より良い方向に向かうことが出来るんだ、そう思うと、気持ちが奮い立たされました。

 みんなで作った衣装が今日の通し練習でたくさん登場して、ステージがより華やかになっていたり、お父さんが書いてくださった新しい脚本には、新たなシーンが入っていたりしました。

 

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 今日の通しで初めてした劇でも、役者のみんながなり切って演じている姿がとてもかっこよかったし、ダンスも、演劇も、色々なところでブラッシュアップして、前回よりもさらに進化しているのが分かりました。まだまだ課題はたくさんあるけれど、着実に、より良くすることができていて、そのことが希望になりました。

 物語に出てくる主人公の姿は、私達の姿なんだなあと思います。なぜ道を見失ってしまうのか、どうしたら見失わずに、迷わずに生きられるのか、その答えを、みんなと脚本の世界を表現することで、深く深く理解したいです。

 

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 その答えを、揺るがないものに出来るよう、発信者となって、伝えていく役目が私達にあるのだなと思います。

 コンサートの練習を通じて、みんなと一段階良くなれるよう、これからの練習でも、役割に真剣に向かいたいです。

(りな)