「役割に誇りを持って」 えつこ

11月16日

 昨日は朝から1日中、緊張していました。それは、夕食後にアンサンブルどっきりオンステージがあり、昨日はあんなちゃんと私の日だったからです。緊張しすぎて、朝からずっと、少し内蔵に違和感を感じながら1日を過ごしていました。こんなところで内蔵と心との関わりを感じました。

 ずっと私は、色んな人に合う度に、「緊張する!」とばかり、言っていました。夕食の前、隣のゆりかちゃんにも、話しました。

 すると、ゆりかちゃんは、「心の中で一緒に歌っているから大丈夫だよ」という言葉をかけてくれました。そのときは、ぐっとこらえましたが、涙が出そうになりました。今夜は1人で演奏するけれど、1人ではないのだと、思いました。さとみちゃんが、アンサンブルの完成度を高めるために企画してくれたこと。誰かに点数をつけられるものでもなく、楽しんで演奏しても良いのだと、思いました。

 夕食後、ダンス練習の後に、みんなの前で演奏をしました。私の前はあんなちゃんでした。凛として誇り高いあんなちゃんのトランペットの音色に、勇気をもらいました。これは競争ではないのだ、アンサンブルはチームプレイなのだと、安心した気持ちになりました。

 自分の番が来ました。かなり緊張して音が震えてしまう部分もあったけれど、みんなにあたたかく見守ってもらえて、嬉しかったです。前で聞いてくれているあゆちゃんが、歌いながら聞いてくれたことも嬉しかったです。

 みんなの前で自分のパートだけを1人で演奏することで、自分の演奏の浅さや、もっとこうしたい、というところがよりハッキリと見えてきました。それをみんなの前でさらけ出したことで、スッキリとした気持ちにもなりました。自分がまだまだ出来ていないところを自覚をしたけれど、それによって自己否定をするわけではなく、逆に、気持ちにもっと火が着きました。

 以前、アンサンブル練習のときに、さとみちゃんが、イメージが音になるということを話してくれました。そのときに、「こんなんじゃ嫌だ、という気持ちで、イメージに音を近づけるんだよ」とも話してくれました。
 サックスを吹いているときのさとみちゃんは、涼しげで格好良いけれど、それは本当に楽をして吹いているわけではなくて、逆に、自分に厳しく、求める気持ちを強く持っているからこその、さとみちゃんのサックスの音色なのだと、思いました。
 今日のことを通して、こんなんじゃ嫌だ、という気持ちが強くなりました。音源を聞き込んで、自分は出来ると信じて、トロンボーンに向かいます。

 もうひとつ、書きたい、このどっきりオンステージを通じて最近気がついたことは、アンサンブルには1人1人の存在がとても大きいのだということです。みんながメロディーでもつまらない。聞いている人にはわからないくらいに小さな音で伴奏を吹くことがありますが、その音にも、とても意味があります。いらない人は1人もいません。

 これは、アンサンブル以外にも、コンサートを作る上でも、なのはなファミリーで生活する上でも、生きる上でも、言えることではないかと、思いました。1人ひとりに役割がある。私が誰であっても良い。能力が低くても、私だからこそ出来ることが必ずある。ただ、誠実に、自分の役割に誇りを持って、生きていたいです。