
11月16日のなのはな
コム3畑は段々畑。
1段目には、大根。2段目にも大根。3段目の第2鉄塔畑にも大根。
だいこん、ダイコン、大根。
今日は、種蒔き時期をずらしながら作っている大根の、第3弾の手入れを、さきちゃんを中心に5人で行いました。
畑に着くと、1、2弾の大根はネットが締め切らないほど、わさわさと葉が茂り、直径7センチほどの、真っ白な大根がズンと土から首を覗かせていました。
予定では11月下旬に収穫を開始できるそうで、順調に育っている様子が嬉しかったなと思います。
3弾が育っている第2鉄塔畑に着くと、こちらも先月種まきしたばかりで、まだ小さいですが、今日の手入れで、しっかり大きく育ってくれそうな、そんな勢いが感じられました。
さぁ、まずは牛肥の追肥に向けての草取りと間引きです。
草と一緒に間違えて大根を抜かないように、慎重に株周りの草をとっていき、畝の上が綺麗になったところで、同じところから2株出ている大根を1本に絞ります。
少し土の中に指を入れて、大根の根を掴み、上に引っ張ると、スポッと直径1センチほどの赤ちゃん大根が、土の中から姿を現しました。
直径は1センチほどなのに、長さは20センチもあって、種まきから1か月でこんなに育っているとは思っていなかったので、驚きました。
1弾や2弾と比べると、まだまだ小さいですが、それでも、間引くのがもったいないくらい、立派に真っ直ぐ白い、ベビー大根になっていて、今日、畑で間引きされずに残った大根が収穫されるときも、きっと美しい大根が採れるだろうなと思い、とってもワクワクしました。
間引きした大根は、40センチ×60センチほどのかごに入れていったのですが、最終的には、5かご分、ぎっしりとたっぷり、綺麗な間引き大根が採れて、これも自分たちで育てるから味わえる大根だと思うと、ちょっと特別な気持ちになりました。
間引きを終えて、一番のメイン。牛肥の追肥です。
今朝、まえちゃんが町川牧場さんから買ってきてくれた、ホカホカと温かい、じっくり発酵された新鮮な牛肥。
条間に一筋、畝肩の片側に一筋、大根のサイズに見合った、キャベツなどに比べると少し少なめの牛肥を筋状に撒いて中耕し、最後にしっかりと土寄せをします。
牛肥と畑の土が混ざった土を大根の首元に寄せてあげると、1本1本の大根から、「アリガトウ!」という喜びの声が聞こえてくるような、それくらい、なんだかわたしも嬉しい気持ちになるような、大根3弾の手入れができて、満たされた気持ちになりました。
時間がたっぷりあったわけではないけれど、さきちゃんのタイムコールを聞きながら、メリハリを持ってみんなと作業を進められて良かったなと思います。
最後に、大根1、2弾のネット回収をしていると、間引き大根を見た後だからか、なおさら立派に見えました。
段々畑の大根たち。会う機会はなかなかないけれど、今日はたっぷり、彼らから元気を分けてもらったなと思い、しっかり手入れができて嬉しかったです。
(なつみ)
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追肥がテーマの、午前中。みんなでそれぞれの畑に散らばって、野菜の追肥をしました。
わたしたちは『セロリ・春菊チーム』。
最近収穫し始めたばかりのセロリと、 少しずつ大きくなり始めた春菊。若々しい2つの冬野菜に願いを込めて、追肥に出発です。
まなかちゃんとふたりで、春菊のいるユーノスハウスにお邪魔しました。
さくらちゃんたち建築部のみんなが修繕してくれたこのハウス、あたたかくて、以前よりも広くなっている!
そのためか、畝の上の春菊も、元気そう。花のようにパッと葉を広げていて、葉の1枚1枚に意志を感じました。
鶏糞を筋状にまいて土寄せをすると、より一層頼もしい姿になってくれた気がして、嬉しかったです。
春菊の追肥を終えて歩いているわたしたちの後ろから、軽トラックが。
先にセロリの作業を進めてくれていた、つきちゃんとななほちゃんでした。
なんともグッドタイミングの遭遇で、「終わったよ-!」と言うと、ふたりが笑ってくれて、わたしたちも合流です。セロリを植えている、新ハウスと崖崩れハウスに向かいました。
畝一面に茂り、整然と並んでいる、青々としたセロリ! 目が覚めるような、気持ちの良い光景だな、と感じて、しばし見とれてしまいました。
すでに水やりと化成肥料の追肥を済ませてくれていて、チーム全員揃って、牛肥の追肥をしました。
セロリが植わっている条に合わせて、牛肥を筋まきしていきます。
セロリさん、まだまだですよ。続いて、アブラムシ対策も行いました。
採れ始めの時期、頑張るセロリや、これからが期待いっぱいの春菊を応援することができて、嬉しかったです。
(みつき)
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午後から夜にかけては、『ザ・プロフェッツ・ソング』『オーバーパス・グラフィティ』『スカイフォール』などのダンス練習や、バンド、アンサンブル、演劇の練習を進めました。
大人数ダンスを、コーラスを歌いながら踊る練習が本格的に始まっています。毎晩、夕食後に全員が揃って踊る習慣練習のときには、踊り手のみんなから発された声がその場を包み込むようにして広がり、より曲の世界が深まっています。
この、ダンスの習慣練習の時間は、その曲を演奏するバンドメンバーも、ダンスを見て過ごします。舞台の前面で覇気を持って踊るみんなを見ることで、表現する人として気持ちを出すとはどういうことかを知り、自分たちが演奏する音の一つひとつが、どのようにダンスの動きと合致するのか、その曲を通してどのような気持ちや世界を伝えるのか、ということへの理解を深める、大切な時間になっています。
ステップを踏むときに、全員の足音を揃えること。縦列になるときには、前の人と背骨の位置を決してずらさないこと。頭上へ上げた腕の降ろし方1つをとっても、洗練された形で、全員で揃えることができたとき、研ぎ澄まされた空気が舞台に生まれます。
自分たちが生きづらさを抱え、摂食障害になり、本当に崩れ去る寸前まで行ったことを、忘れてはいけない。そこから立ち上がってきて、今、前を向いて生きるという気概と意志を持って表現をすること。
また、練習をする中で、自分が知らなかった綺麗さ、知らなかった境地を知り、自分を高めていく。そのことがコンサートをする大きな意味でもあり、よく生きることに繋がるということ。
1曲を踊るごとに、お父さん、お母さんや、あゆちゃんが、ダンスの改善点や、気持ちの出し方について、アドバイスを話してくれます。
なのはなファミリーでは、ダンスも、演奏も、演技も、どこまでも、表現することで自分を知り、心を作るための手段、回復のための手段です。それは、農作業や建築作業も同じです。
私たち一人ひとりが、良く生きていく気持ちを作り、伝えるために、コンサートをします。本番が1か月後に迫り、さまざまな準備が佳境に入っていきますが、そのことをいつも心に置いて、真摯に、ウィンターコンサートを作りたいです。
(かに)