【11月号⑭】「六種目の競技で競う 畑チーム対抗 クイズリレー大会」ももか

 

  
「体育館に靴を履いて集合でお願いします」 (!? なんで!?)

 ある日の夕食後、やよいちゃんからそう言われました。その瞬間、「何かするのかな?」「ソフトバレーかな?」とみんな突然のことに驚きながら、楽しいことがあるという期待を胸に口々に話しはじめました。

 私も、やよいちゃんのことだから何か面白いことを考えてくれていると強く思い、胸を躍らせました。

■無我夢中で

 食堂を出て猛ダッシュで体育館へ向かい、体育館へ入ると……そこには等間隔に並んだコーン、反対側には五つの机とピコピコハンマーが置いてありました。その瞬間ビビッときました!(競争するんだ!)と。

 私の予想は見事的中、「畑チーム対抗クイズリレー大会を始めまーーーす!」ただし、ただのクイズリレー大会ではありませんでした。ルールはというと……まず六種目の動きのリレーがあります。

 一つ目は手押し車。二つ目はピンポン玉走り、三つめはお尻歩き&スキップ、四つ目は馬飛び、五・六つめはウィンターコンサートに向けて練習している『ブラッククイーン』『リカバリー』の振付のステップで、それらをしてより早くピコピコハンマーのある机に行き、机を叩きクイズに答えるというものです。

 なので、リレーが早いだけでも、クイズに早く答えるだけでもダメでどちらも早くないと得点がもらえないという、運動神経と頭脳の両方がとても必要とされる大会なのです!
  
  
 私はりなちゃん、のんちゃん、せいこちゃん、さくらちゃん、ほしちゃんと同じチームになり大会に挑み、勝負と知った瞬間心と体をメラメラと燃やし始め、また、ワクワク・ドキドキが止まりませんでした。

 そして、一種目目の手押し車。私も手押し車で参戦しました。手を地面につけ、前をみて、タートの合図を今か今かと待ちました。

「よーーーーい、スタート!」

 やよいちゃんの元気な掛け声で勝負がスタートします!?!? 

 みんなもう待ち切れず若干のフライング。だけどそんなこと気にせずスタート。

 その瞬間、応援メンバーからの歓声が一斉に湧いて、古吉野中鳴り響きました。私は歓声を背に無我夢中で手を動かし机へ向かいました。しかし.,,  他の子も速く、想像をはるかに超えていました。
  
  
 そして、たどり着き出された問題は、「再来週で誕生日を迎えるお父さんの年齢は?」私ははっきりと分からなかったのですが、もうそんなことは関係なしにみんなでピコピコハンマーを奪い合い「はいっ」とやよいちゃんに猛アピールしました。

 やっぱりあてずっぽうはうまくいきませんでしたが、開始早々盛り上がりテンションはさらにアップ!  続いて、二走者目三走者目と試合は進んでいきます。クイズは、古吉野なのはなにある壁掛け時計の数や、階段の数、みんなに人気の小説『みをつくし料理帖』のサブタイトルなど、生活のなかで注意を払っていないとわからないような問題が次々に出されていきました。

 私たちのチームはほしちゃんやせいこちゃんがクイズをよく当ててくれ、順調に得点を稼ぐことができました。

■思いもよらぬハプニング

 みんながリレーをしている間は、「頑張れー!!! いけーーー!」とクイズを答えることが出来た時には、「やったーーーー」と周りの誰よりも声をだし、応援したり喜んだりしていて、途中から声がガラガラに……試合が進むにつれ、みんなの勢いもさらにヒートアップ。

 それにより、思いもよらないハプニングが! 熱を込めて叩いたあまり、ピコピコハンマーがバラバラになったのです。
  

ピコピコハンマー崩壊!?

  
 これには、ここ最近で一番笑ったし驚きました。周りのみんなもそうだったようで、お腹を抱えて笑っていました。

 そんなハプニングもありながら、あっという間に最後のリレーに。私たちのチームからはせいこちゃんが出場し、その時のクイズで才能を発揮してくれました。最終問題は難問で、やよいちゃんが作った暗号だったのですが、みんなは頭に「?」を一杯浮かべていたのにも関わらず出題されてから三秒ほどで、せいこちゃんが正解!   出題者であるやよいちゃんたちも自信のある問題であったようで目を点にして驚いていました。

 私のチームのメンバーは、せいこちゃんの解答の速さに動揺しつつも全身を使って大喜びしました。

 最高のゴールをしてくれた後は、結果発表。チーム皆の運動神経・頭脳、協力のおかげで、一位になることができ嬉しかったです。そして、今回のリレーを通しては全力で応援し動くことの楽しさ。

 クイズでは、日常で周りをよく見て行動・生活することの大切さを改めて感じることができたし、新しい畑チームの皆との団結力を高めることもできました。最高の夜を過ごせて、幸せ。