「ひとりでは成し得ないこと」 みつき

11月12日

 音楽合宿第4弾が始まって、いよいよ明日からは通し練習に入ります。
 ついに、本当にコンサートが始まるんだなあ、と、緊張や希望のどきどきを感じました。

 明日に備えて、今日1日で通し練習の準備と確認をしました。
 午前中は、あゆちゃんが見てくれて、全員で出はけの確認をしました。
 主要役者のみんなの演技は、磨きがかかっていて、観させてもらっていて楽しかったです。舞台に駆けてきてから、幕に捌けて見えなくなるまで、いきいきと動いている姿がかっこよくて、またこの仲間たちといっしょに旅ができることが、うれしいです。

 あゆちゃんが、「意志が大事だよ」と教えてくれました。
 自分が役者じゃなかったとしても、いつも舞台上の空気を作っている存在であるという自覚をもつこと。役者のみんなの流れに沿って、バトンタッチし合って作るアートが、舞台なのだということ。

 コンサートの最後の曲の『リカバリー』。
 最後の台詞を、こころの中で役者のみんなと言いながら、舞台袖から出てくることを、あゆちゃんが伝えてくれました。
 曲のひとつひとつに、どんな気持ちを乗せるのか、意志を持って、意志をまとって、自分の役割を果たしたいと思いました。
 あゆちゃんに言われてから気がつくのではなくて、いつも自分で意志を持って、いつもすぐポンと出せるように、明日も忘れないでいたいです。

 午後には、お父さんに演劇を観ていただきました。
 立ち位置や仕草を教えていただいたり、小道具について教えていただきました。
「わかりやすいように」「面白いように」と、細かい部分まで目が行き届くお父さんが、本当にすごいし、やさしいです。
 どこにでも良くできる部分は散らばっているんだなあと気がつけて、わたしももっとお客さんに伝えられるように、作り込みたいです。

 コーラスの振り入れの練習では、あゆちゃんやりゅうさん、バンドメンバーのみんなが、にこにこ笑顔でこちらを見守ってくれました。
 振りで動くたびに笑い声が聞こえて、あたたかいなかで歌うことができて、楽しかったです。
 りさちゃんもいっしょにコーラスに入ってくれて、終わったあとに明るい声で、「楽しい! でも、またもっと練習しなきゃ!」と笑ってくれました。

 これを書いている今は、りさちゃんが隣で『ドラムライン』を聴きながら、スネアドラムを叩く練習をしてくれています。
 りさちゃんの気持ちや頑張り屋さんなところに、わたしは、にやけが止まらないくらいに、しあわせな気持ちが広がっています。

 今までそれぞれで練習していた演劇やダンスやバンドが、ひとつに固まっていくのを感じて、壮大な舞台をつくっていることを実感しました。
 それが、すごくうれしかったです。
 それが決してひとりでは成し得ないことだから、そのなかのひとりでいられることが、まだ未完成の今の段階であっても、すごくすごくうれしいです。

 合宿1日目の夕ご飯には、りゅうさん特製の中華丼をいただいて、元気がもりもり溢れました。
 みんなと過ごして、おいしいご飯を食べて、明日も精一杯頑張れます。頑張ります!