「サツマイモからのプレゼント」 みつき

11月7日

 朝と晩はずいぶん冷え込むようになったけれど、日中は嘘のようにあたたかくて、畑に出るのも気持ちいいです。
 校庭にずらっと並べられたサツマイモも、ひなたぼっこで、しあわせそうに見えました。

 今日は1日、サツマイモ堀りデーでした。
 前に畑に行ったとき、すでに大きないもが頭を覗かせていて、「ああ! 採りたい!」とうずうずしていました。
 みんなでこの日を迎えられたことが嬉しくて、気合十分で、いも堀りが始まりました。

「せえの!」と堀りあげたあとには、セットで、「わああ!」という歓声がついてきました、そのくらい、ずっしりと重くて立派な芋ばかりが、どんどんと採れていきました。
 そういえば、畑に伸びていたサツマイモのつるも、どこまで伸びていくのか、びっしりと一面に広がっていました。
 あれだけのつるだったら、きっとこんな立派な芋も採れるだろうな、と納得できて、うれしい気持ちになりました。

 サツマイモを見て、お父さんが、「来年は高畝で、苗も2,3節でやったらいいね」と教えてくださいました。
 また来年には、もっといいサツマイモたちに会えるのかなと思うと、今からとてもわくわくします。

 今年の春、わたしは、定植するサツマイモの苗の世話をしていたのですが、そのときは、こんなに良いサツマイモが採れて、ハッピーエンドを迎えられるとは、思っていませんでした。
 サツマイモの苗の温度管理がむずかしくて、寒い夜には電熱ケーブルの電源を入れたり、毛布を掛けたり…。
 あたたかくなってからも、気が抜けませんでした。ハウス内が暑くなりすぎてしまい、芋を腐らせてしまったこともあり、ドアを開けたり、エンジン噴霧器で冷却したり……。

 そのほか、肥料を与えても、なかなか苗が伸びていかなかったり、悩みは尽きませんでした。
 あのとき毎日毎日、サツマイモとにらめっこしていたなあ、と思い出します。
 でも、そんなことお構いなしのサツマイモたち。
 気がつけば、びっしりとつるを伸ばして、取り切れないくらいの苗をプレゼントしてくれました。
 あのときの苗が、またプレゼントしてくれて、大きな立派ないもをつけてくれたことが、とても嬉しかったです。
 野菜を育てるのが本当に楽しくてしあわせだなあ、と思いました。

 りさちゃんが、なのはなに来てくれて、家族になってくれました。
 ほわほわと優しくて、話を聞いてふふふと笑ってくれるりさちゃんの空気に、早速、しあわせがいっぱいです。
 まなかちゃんもわたしも、りさちゃんがだいすきになりました。
 りさちゃんにも、だいすきが沢山増えていってもらえるように、一緒に楽なほうに変わっていけるように、わたしも力を尽くします。
 明日の朝は、3人で畑を回っておさんぽする予定で、とてもわくわくします!

「起こったことは、全て良いこと」。
 お父さん。わたしも、その通りだなあと思います。
 病気になったから、今ここにいられて、なのはなのみんなやまだ見ぬ仲間と、やさしく生きていけます。
 これからいくつも挫けそうなことがあっても、この言葉をいつも心に持っていれば、こわくないです。

 今日も1日とってもしあわせでした。
 明日が来ること、朝のお散歩を楽しみに、眠ります。