「噛み締めながら」 みつき

11月6日

 4日間にわたる音楽合宿第3弾も、終わってしまいました。1週間前にも同じようなことを書いていたなあと、ハッとします。
 わたしたちは毎日、確実に吸収して進化しているけれど、本当に、時間が経つのがあっという間です。

 今日は、勝央町文化祭で演奏をさせていただきました。
 舞台に上がる前に、お父さんが待機所で集合を開いてくださいました。
「普段の生活や日常ではいけないよ、非日常まで飛んでいくんだよ」
「近づきがたいような、生半可な正気ではないと感じてしまうくらいのところまで、表現するんだよ」
 お父さんのお話で、背中を押していただきました。コンサートまで、忘れずにこのイメージを持っていきたいです。

 3曲目の『ビューティフル・ピープル』になって、あゆちゃんのMCの「だって、ぼくたちはありのままだから」という言葉で、ステージに出て行きました。
ありのままでいい。今のわたしたちの希望や願いを伝えればいい。
 そう思ったら、作り笑顔も緊張もいらなくて、自然に、笑みがこみ上げてきました。自分が踊っているのではなく、誰かが踊らせてくれているようでした。
 みんなのなかのひとりとして踊っていることが、これ以上ないくらい心強くて、なんでもできるような気がしました。

 思い出してみると、わたしがなのはなに出会って、アセスメント演奏を見たとき、衝撃で、身動きひとつできなかったです。
 線が引かれているかのように、まるで世界や空気が違っていて、みんなの姿がきらきらまぶしかったです。
「わたしが、こんなふうになるなんて、出来るわけない」
 そう退いてしまいたくなるくらいでした。

 確かに、わたしひとりだったら、絶対に出来ないことばかりです。
 不器用で臆病で、ダンスも畑も、出来ないこと苦手なことを挙げたらきりがないけれど、そんなわたしでも、いいと思えます。
 みんなのことも、みんなのなかに居るこのわたしがすきで、みんなが居てくれるからこそ、表現できるし伝えられるんだな、と改めて感じました。

 午後には、コーラスの音入れや、バンドとダンスの合わせをしました。
『エンジェルズ』では、ボーカルのまなかちゃんを包み込むように、天使になって歌うことができるのが、すごくうれしいです。
 図書館でコーラス練習をしていたら、それを後ろで聴いていたまなかちゃんが、とても喜んでくれました。
 涙を流して喜ぶまなかちゃんを見たとき、わたしも涙が出ました。

 ステージでマイクを持つまなかちゃんも、並んでコーラスを歌うわたしたちも、歌を聴いて、大きなマルを手で示してくださっていたお父さんお母さんも、体育館に居るみんなが心地よくって、しあわせそうでした。

 この曲を歌っていると、誰かを守りたい、誰かに優しくありたい、そう思えます。
 誰かのためを思えることが本当にしあわせで、『エンジェルズ』が、だいすきになりました。なのはなのみんなと歌う『エンジェルズ』だからなのだろうな、と思います。

 コンサートの当日がすべてじゃなくて、今も、わたしは変わり続けていると思います。
 この毎日が最後でもいいと思えるくらい、この充実感を噛み締めながら、生活していきます。