
11月6日のなのはな
勝央町文化祭! そして、私には、なのはなのみんなと出演する初めてのステージ。今日をずーっと、ずっと楽しみにワクワク・ドキドキしていました。
本番は12時50分からだったため、朝に少し時間があります。この時間を無駄には出来ない! 出はけ、振りの確認をして、何回か通し練習をしました。
確認の後は身支度をし、すぐに出発。衣装の忘れ物はないか、しっかり確認。ステージにふさわしいメイクをして準備完了。(よしっ!)車に乗り込みます。
古吉野を出ると、道端で誰かが手を振ってくれていました。あゆみちゃん、たけちゃん、たいちゃん! たけちゃんは小さい手を一生懸命振って私たちを送り出してくれました。可愛い…嬉しい…さらにやる気が出ました。
心がピンク色に染まったところで、車内では『今の気持ちインタビュータイム(ステージ前編)』を開催。一人ひとり気持ちを話し、まわしていくという簡単なルール。聞いていると、それぞれのステージに対する強い気持ちを感じられ、(私も頑張ろう! 楽しもう!)という気持ちが強くなりました。
そうするうちに、あっという間にホールに到着。みんなのように堂々ときれいな姿で歩くことを心がけてホールへ。すれ違う方全員が、「頑張ってください」「可愛いわ」と声をかけて下さり、とても嬉しかったです。
控室に到着。衣装に着替えます。衣装に着替えると、本番を目の前にしているという実感が一気に湧いてきて、楽しみで頬が緩むのが止まらなくなってしまいました。
出番まで少し時間があり、お父さんがお話をしてくださりました。今日の舞台は、ウィンターコンサートへ向けての練習でもあり、一つの大切な良い経験。
ステージに立つときは日常を出してはいけない。非日常感を持って、それをお客さんに伝える必要がある。
思いは目に見えることのない質量のないエネルギーだから飛ぶ。スターを演じる中でも、自分のすべてをさらけ出すつもりで踊ることが大切。などと教えてくださり、一つひとつのお話が私の心の胸に深く刺さり、本番前に聞かせてもらえて、とても、とても嬉しく有難かったです。
そして、お父さんの話により気合が入って、気が引き締まったところで、いよいよ出番の時が!
舞台袖へ。袖へ立つとニヤニヤはあっという間に消え、緊張のドキドキが一気に押し寄せて来ました。ですが、そんな私にお母さんが、「目一杯楽しんでおいで」と、みんなは、「皆がいるよ、絶対大丈夫」などと温かく嬉しい言葉をかけてくれて、緊張はまだありましたが、安心してだんだんと落ち着きを取り戻し、(お客さんに最高の演奏を届けよう! 楽しもう!)という気持ちになりました。
遂になのはなのステージがスタート!
今回は『レインボー』『ア・レヴァ』『ビューティフル・ピープル』の3曲の演奏です。一番目の曲を踊るみんなが先にステージへ。踊っている姿は本当に輝いて見え、格好よかったし、私の心に火をともしてくれました。また、ほかの演奏者さんも、みんなの演奏に身を乗り出してまで見ていました。それを見て、(みんなの演奏はやっぱり凄いんだ。お客さんを引き寄せる力があるんだ)と思い、嬉しく誇らしくなりました。
そして、最後の曲。私の踊らせてもらう曲に。
ゆりかちゃんの教えてくれた、「若々しい力のある笑顔」を意識してお客さんの前へ。今日まで練習してきたことを一つひとつ思い出しながら、(思いよ届け!)という気持ちで踊ります。踊っていると、お客さんからのあたたかな視線、一緒に踊っているみんなのあたたかな空気をものすごく感じ、最初は作っていた笑顔ですが、自然と作り物ではなく心から出る笑顔に変わりました。
(楽しい!)この気持ちで胸が一杯になり、幸せだなと、つくづく感じました。そうして、あっという間に演奏は終了。
帰りの車でも『今の気持ちインタビュータイム』を開催。みんな、「今までで一番、みんなと一つになった感じがして嬉しかった」「踊っているときの空気が、ものすごく温かかった」などとほほえましくなるコメントを口々に言いました。私も今回の初ステージ、緊張もしたけれど、みんなのとても温かい空気の中で踊れてとても幸せだったし、お客さんに精一杯のものをお見せすることができた、伝えられたと感じ、誇らしく、うれしかったです。
次のステージはウィンターコンサート。今よりももっと、もっとレベルアップして頑張ります。
(ももか)
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文化祭に向けて、勝央金時太鼓のなのはなメンバーのみんなと一緒に、『わかば』という曲を練習してきました。
『わかば』は、大太鼓、宮太鼓、締太鼓で構成される曲で、以前にも発表をする機会がありました。けれど、今回は新しく、ななほちゃんやのんちゃん、るりこちゃんが入ってくれた新しい『わかば』で、3人は今日が太鼓の初ステージでした。
なのはなの演奏を終えてからも、太鼓の演奏が控えていたので、緊張は途切れませんでした。演奏を終えた後、お父さんが、「太鼓の大きい音に負けないぐらい強い気持ちでいるんだよ」と話してくれました。なのはなのみんながそばにいないのは心細い気持ちもありましたが、お父さんの言葉に背中を押してもらって、勇気が湧いてくるような気がしました。これまで、太鼓メンバーのみんなと練習してきたことも、作ってきた気持ちも、精一杯出したいと思いました。
みんなで赤と黒の法被を着て、はちまきを締め合いました。はちまきを巻いて、帯をぎゅっと締めると、背筋が正されるような気がしました。
私達の出番は、ラストの組、勝央金時太鼓保存会の演奏の初めでした。舞台袖に私達がスタンバイするときにはもう、金時太鼓保存会の方々がいらっしゃっていて、太鼓がすぐに出せるように用意されていました。出番がどんどん近づいてくると共に、気持ちも高まってきて、心臓の音が速くなっていくことを感じました。
演奏前の、待機している時間、かにちゃんが、
「曲の中で何度も主役となるパートの移り変わりがあるけれど、主役のパートが引き立つような、叩きやすいような受け渡しをしよう。いつでも主役となるリズムをみんなで追おう」
と話してくれました。1人で演奏するのではなくて、ここにいる10人の仲間と一緒にステージに立つんだ、そう思うととても心強い気持ちになったし、いつでも朗らかで、いつでも本気でよくありたいと願う仲間の存在があることが、恵まれていて幸せだなと思いました。
『わかば』の練習をする中で、つい自分のパートを追うことに必死になってしまうこともあったけれど、大太鼓、宮太鼓、締太鼓がどんな掛け合いをしていて、いつ、どのパートを全体として聞かせたいのかイメージをすると、とても叩きやすくなった感覚がありました。個人プレイではなくて、チームプレイで、本番でも叩きたいと思いました。
暗転ではあるけれどお客さんに見せる意識を持って、出はけをしました。初舞台であるななほちゃん、のんちゃん、るりこちゃんと、座るタイミング、バチを持つタイミングを気配で揃えました。MCが終わって、演奏の準備が出来ました。呼吸を整えて、勇気を出して顔を上げました。
正面、袖から、たくさんの方向から眩しい光があたって、真っ暗に見える客席から、たくさんの人の気配を感じました。このホールに、私達の「わかば」の音と空気でいっぱいにするんだ、そう思いました。
枠打ちから始まって、大太鼓、宮太鼓と音が増えていきます。まるで、小さな新芽が芽吹いて、どんどん旺盛に茂っていくようです。植物の若葉のように、若々しくて、どこまでも活力がみなぎってくるような、バイタリティ溢れる気持ちを『わかば』で表現しました。
シーンとしたホールは、私達の出す太鼓の音でいっぱいになって、客席のお客さんに吸収されていく感覚が、研ぎ澄まされていて、練習の時よりもずっと手ごたえがありました。文化祭を一つの目標として太鼓メンバーのみんなと一緒に練習してきたけれど、本番はあっという間に感じました。けれど、お客さんに聞いてもらうことで、今のメンバーで演奏した『わかば』が、より自分たちのものになったような気がしました。
初舞台の3人と一緒にステージに出られたことが嬉しかったし、今日の文化祭は一つの通過地点で、これからも太鼓メンバーのみんなと、より良くしていきたいと思いました。

りゅうさんやどれみちゃんが客席でずっと応援してくれていたり、古吉野に帰ってきても、みんなが笑顔で、「おかえりなさい」と言ってくれて、優しい気持ちにとても安心した気持ちになりました。文化祭で、勝央金時太鼓の一員として、出演できた時間が、とても嬉しかったです。
(りな)
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午後に、ウィンターコンサートへ向け『エンジェルズ』のコーラスの音入れがありました。
この曲は私がボーカルで歌わせてもらう曲で、あゆちゃんもコーラス練習に参加してくれていました。
私はみんなの音入れの間、何度も原曲を聞きながら個人練習をして、歌詞の意味や歌い方のニュアンスを練習しました。
バンドで合わせる前、皆が練習している図書室にコーラスを聞きに行ったのですが、光に照らされて、優しくて綺麗に重なるハーモニーを作っているみんなを感じると自然と涙がこぼれました。
みんなは本当に天使で、私をいつでも包んでくれていると感じて、そのみんなに支えられてこれから歌えるんだと思うと、これまで感じたことのない幸福感で一杯になって、溢れてくるのを感じました。私はこの瞬間をきっと一生忘れないと思いました。
今この記事を書いていて思ったのですが、『エンジェルズ』の歌詞の中で、
「あなたが私の一番いい所を引き出してくれる時、今まで感じたことのないような幸福感を感じる」
という箇所があって、本当にそのままの気持ちだなあと思いました。
その後、体育館で、今完成している曲の合わせを進めていき、最後に、今日練習した『エンジェルズ』もバンドで演奏させてもらいました。
すごく、すごく緊張していたのですが、お父さん、お母さんが目の前で聞いてくれている後ろにコーラスのみんなが並んでくれていて、家族みんなでこの曲を作れるんだと思うと気持ちがふくふくと嬉しい気持ちで膨らんで安心しました。
最初に合わせてから、お父さんやお母さんにアドバイスをもらって、歌い方を教えてもらいました。
自分で歌っていても、どんどんと聞きやすい音になっていくことが分かって嬉しかったです。
「こうかな? 出来てきた気がする!」
と思うと、目の前でお父さんたちが両手で大きなOKマークを作ってくれていて、心がぎゅうと嬉しくなりました。
みんなのコーラスも本当に本当に綺麗で、みんなの声に囲まれて歌えることが有難くて幸せに思いました。
今日やって教えてもらったことや、もっと良くしたいと思った課題を、しっかり練習して、聞く人もうんと幸せな気持ちになってもらえるような『エンジェルズ』にしていきたいなと思います。
(まなか)