11月2日
今日のブラッククイーンの練習の時に、嬉しい進歩がありました。
今まで、ブラッククイーンのダンスに対して、苦手意識が強くあって、ダンスを踊るのにも、みんなとカウントが合うように、とか、バテないようにとか、そういう風に、私は、”ほし”として踊っていたと思いました。
けれど、この曲は、どんな気持ちで踊るんだっけか、と考えた時、漆黒の女王の部下だった、と思いました。
すると、踊ったらバテて苦しくなりそうだ、とか間違えたらどうしよう、といった臆病な気持ちがとんでいきました。
このステージの上で、漆黒の女王の部下になりきって、踊っているのが、凄く気持ちがよくて、自分じゃなくて、俊敏な動きをしている女王の部下と思えば、身体も動いていきました。
自分の中で、(これだ!)と思いました。
また、あゆちゃんが、今日の夕食後のダンスの習慣練習のときに、
「ゾーンに入ること、そのことを毎回意識して、本番までに高めていってほしい」
と話してくれました。
そのためには、自分から離れないと、絶対に表現はできないし、アートにならないと思いました。
大前提として、私はとてもとても臆病です。
今まで、私はもったないことをしてきたと思いました。
ダンスやコーラス、楽器練習にも、伝えたいこと、表現したいこと、ということより、失敗しないように正確にしよう、という気持ちが勝っていました。
でも、ダンスを通して、そんな臆病さを超えて、自分に深みや幅を付けて、自分を成長させていきたいと思いました。
精度の高い、伝わる、なのはなのステージを、みんなと一緒に、今の自分の精いっぱいで作っていきたい、と思いました。
最近、どう練習に向かったらいいのかとか、力がまだ持続しきれないことで、悩んで気持ちが暗くなりがちになってしまいましたが、一つ視界が開けた感じがしました。
まだ、厳しいな、と感じてしまうこともあるけれど、頑張っていきます!
また、最近、「Beautiful People」の練習の時間に、心が癒されるな、と感じます。
この前の、この曲のコーラス練習の時にあゆちゃんが、
「19,20歳で自分で買ったものじゃないブランドバックさげているのは、美しいことじゃない」
「この曲は、若者のバイタリティを表現するんだ」
と話してくれました。
この曲には、(僕たちは美しいわけじゃないんだから、)(高級車やブランド服を着て、おしゃべりしている中には馴染めない)(僕たちが”美しい人”になることを恐れている)という歌詞が出てきます。
その気持ちが、ぴたりと私の心にも、重なりました。
見た目や、ステータスだけでしか評価されるのではなくて、ありのままの姿が美しいんだ、と歌っているのだと思いました。
ゆりかちゃんが、この曲の振り入れをしてくれた時、「みんなで踊れる振りにしたんだ」と話してくれました。
この曲は、自分たちのプライドや生き方を表現する曲でもあると思いました。
みんなとこの曲を踊っているときやコーラスを歌っているときに感じるのは、みんなと同じプライドを持った仲間だという温かい気持ちです。
この、大事な曲を、大切に守るような気持ちで、みんなと表現できるように、もっと深めて、高めていきたい、なのはならしい幸せな空気をみんなと演出できるようになりたい、と思いました。
今日は午後には「ドラムライン」の練習の時間をたっぷりと貰えて、同じトロンボーンパートの、ゆりかちゃん、やよいちゃん、えつこちゃんと一緒に、マーチングの振りをしながら、練習しました。
音を伸ばすタイミングと、振りで回るところが、分からなくなっていたのですが、ゆりかちゃんが、解明してくれて、練習することができました。
一人がカウントを言う人、そのほかの人は音符を歌いながら、マーチングの動きをしていきました。
何回も、何回の通すうちに、振りと音符が合わなかったのが、一致するようになって、その進歩が嬉しかったし、希望に感じて、みんなと練習させてもらえた時間が、ありがたくて、嬉しかったです。
できるようになると、凄く楽しかったです。
できない、できない、のループを超えると、一段、ふっと上がったように、楽しくなります。
できたとき、みんなと喜び合うときの、喜びは、難しい分、大変な分、大きいです。
私は、なのはなに来なかったら、絶対にマーチングもやらなかっただろうけれど、こうしてあゆちゃんに教えてもらえて、自分の幅も広げさせてもらえることが、凄くありがたいことだな、と思うし、真摯に取り組みたいな、と思いました。
また、午前にはサツマイモの蔓回収の作業に行かせてもらって、その作業が凄く楽しかったし、気持ちが良かったな、と思いました。
4人一組になって、並んで、4人で、ぐっとカマで根元を切った蔓を引っ張っていくのですが、みんなと「せーの」と掛け声をしながら、蔓と格闘するのが、凄く楽しくて、身体の疲れも忘れていました。
最近の朝は、りんねちゃんとイチヂクの収穫に入らせてもらうことが多いのですが、りんねちゃんが、「ネットの紐を木の幹に結びつけると、落ちないよ」と話していて、そんな研究熱心なところが素敵だな、と思って刺激をもらいました。
イチヂクの収穫は、凄く楽しくて、夢中になります。
りんねちゃんと一緒にできることが、ありがたいな、と思います。
気持ちがくぼんだり、違った方に流れてしまったこともあるけれど、いつも私を正しい方に引き戻してくれたのも、引き留めてくれたのも、お父さん、お母さん、みんなでした。
大事にされているのだから、この心と体を大事にします。