10月28日(金)「哲学の見えるダンスを ――『スカイフォール』練習 ● 役者陣の魅力『シヴァーズ』」

10月28日のなのはな

 この頃は、作業と音楽練習を半日ずつ行いながら、みんなで協力して、畑やコンサート準備を進めています。
 午前には、草取りや、小豆の収穫、桃の肥料やり、草刈り、そして合わせ柿づくりなどをしました。

 

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〈交番先畑の小豆、2巡目の収穫をしました〉
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〈渋柿に焼酎をつけて渋を抜く、合わせ柿づくりもしました〉

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 大人数で草取りや小豆の収穫が行われる一方、さきちゃんと私は、小松菜、春菊、セロリ、という秋冬の葉物野菜の、こまごまとした手入れを進めました。

 最初に行ったのは、小松菜第2弾の追肥、中耕です。小松菜は今年、梅見畑で大規模に作る予定で、第1弾に続き、順調に第2弾も発芽が揃ってきています。
 まだ第2弾の草丈は4センチほどで小さかったです。小さな苗にとって栄養が吸収しやすいよう、条間に薄く鶏糞を撒いていきました。

 

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 作業はじめは、霧が濃くて少し寒かったけれど、だんだんと晴れてきて、汗ばむくらいの陽気になりました。
 撒いた鶏糞は、小松菜を傷つけないよう、そっと、忍者熊手で土と馴染ませました。鶏糞の栄養が小松菜の根に届いてくれたらいいな、と思います。

 小松菜第1弾は、青々として虫食いもなく、草丈15センチほどに育っています。こんなに綺麗に、小松菜が並んでいる様子を見るだけで、とても嬉しくなります。
 小松菜の発芽率の高さや、生命力の強さが、すごいなと思いました。

 

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 次にユーノスハウスへ向かい、春菊の追肥、中耕、水やりを行いました。
 春菊はとても発芽が難しい野菜だけれど、南側の畝はうまく発芽が揃っていました。まだ草丈3,4センチほどだけれど、ギザギザとした本葉が出てきていて、春菊らしい苗になってきていました。
 春菊は、1株につき、2本指でつまむくらいの量の化成肥料を、撒いていきました。追肥の後には、双葉の付け根まで、ほぐした土を寄せて、小さな苗を安定させました。
 少し土が乾いていたので、ヘッドをつけて優しく、たっぷりと水やりも行いました。

 ユーノスハウスの修繕作業をしている、須原さんや、さくらちゃん、さやちゃんたちの傍で、春菊の手入れをしていると、坂の下から「じいじ!」という嬉しそうな声が聞こえてきました。
 ほどなく、たいちゃんを乗せたベビーカーを押すあゆみちゃんと、晴れた空のように朗らかな笑顔のたけちゃんが、坂を上って来ました。
 たけちゃんたちの元気な姿を見て、ほっと、嬉しい気持ちになりました。

 最後には、新ハウスのセロリのアブラムシ対策を行いました。
 セロリは、第1弾、第2弾ともに、芸術作品のように美しく、艶やかに成長しています。

 

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 新ハウスでセロリを育てるのは今年が初めてですが、新ハウスの土がセロリに合っていることが感じられて、嬉しかったです。ハウス内は土の表面が固くなり水が浸み込みにくくなってしまいがちですが、セロリの畝には落ち葉堆肥がたっぷりと敷かれていたので、土の柔らかさや水分も保たれていると思いました。

 今日の午前は、葉物野菜3種類の、それぞれに必要な手入れを、さきちゃんと一緒に進めることができて、気持ちが良かったです。
 野菜がそれぞれ担当の子たちによって大切に育てられて、思わぬ成長をしている様子が見られたことも、とても嬉しかったです。
 今回の手入れが効いて、さらに元気に、秋冬を支える葉物野菜が育ってくれたらいいな、と思います。

(りんね)

 

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〈この朝から、冬キャベツの収穫も始まりました!〉

 

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 午後は、あゆちゃんが見てくれて、『スカイフォール』のダンス練習がありました。
 振りをそろえるということはもちろんですが、ただそろえるというのではなく、気持ちも動きも、全員が1つの細胞というイメージで練習に向かいました。

 

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 『スカイフォール』は、通常のバンドの編成に加え、トランペットやトロンボーンといった管楽器も入った壮大な曲で、聴いていても勇敢な気持ちになれる曲です。
 ダンスは、全員があゆちゃんの周りを囲み、渦となって吸い込まれていく部分があったり、同じ振りをタイミングをずらして踊ったりと、フォーメーションが様々で魅力あるダンスです。

 

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 全員で振りをそろえるとき、フレーズの間に一瞬止まるカウントがあり、それを無の境地にして、カウントがないかのように、全員が止まる瞬間を作ってほしいと、あゆちゃんは言いました。そのとき、次の振りに行ってしまうと、感動が流れてしまい、迫力もなくなるので、一瞬で止まるということに全神経を使って、必ずそこで止まるようみんなで何度も練習しました。手の角度、足の位置、細かいけれど、そのディティールがとても大切で、あゆちゃんが教えてくれるダンス練習ではいつも、ほんとうに緻密にそろえています。

 

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「わたしがあなたで、あなたがわたし。全員のことを自分と思う。
 触手を生やして、みんなとつながっているように。振りで後ろを向いていて前が見えなくても、前の人が通るであろうところをイメージする。

 個人のダンスではなく、技術を競うためのダンスでなく、なのはなファミリーでしかみせられない、哲学。フィロソフィーを一人ひとりが持って、なのはなのフィロソフィーをみせる」
 と、あゆちゃんが教えてくれました。

 

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 ダンスを踊るとき、目線の先に景色を見て踊るだけでも、たった15分のバディ練習でも、全然違ったものになると聞いて、自分も今日から魅せる意識をもっと高く持ち、役者となってその曲の景色を、見ている人に見せられるようなダンスを踊りたいです。

(さき)

 

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 クンビア、サルサ、メレンゲ、レゲトンなどのラテンダンスに、ヒップホップやロックダンス、ジャズダンス、ベリーダンスなどが加わったダンス。

 その名も“ZUMBA”。
 このちょっぴり不思議で面白いダンスは、ウィンターコンサートの役者メンバーを中心に、新曲『シヴァーズ』で踊ります。

 

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 夜にのんちゃんが『シヴァーズ』の振り入れをしてくれました。スプリングコンサート以来数か月ぶりに「おさらば3人組」も揃うと、何だかとっても楽しいことが始まるような予感がしてしまうのは私だけでしょうか。(編注:「おさらば3人組」は、スプリングコンサートの物語の中で旅をした主人公たち3人組の名前です)

 のんちゃんが初めに『シヴァーズ』のダンスの参考動画を見せてくれたのですが、今まで見たことも、聞いたこともなかった『ZUMBA』というダンスの世界に引き込まれていきました。

 どこかで見たことのあるようで、私にとっては新鮮な動きばかりの『ZUMBA』。
 一つひとつの動きはとてもシンプルなのですが、これをみんなが揃い、キレ味よく踊ったら、つい、見ている人も踊り出したくなってしまうくらい、魅力的です。

 

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 この日はのんちゃんから12エイト分の振りを教えてもらっいました。のんちゃんが見せてくれるダンスのステップは弾みがあるけれど、とてもなめらかで緩急があり、これを踊れると思うだけで楽しみな気持ちや、嬉しい気持ちで胸がいっぱいになりました。

 これまで、なのはなファミリーでフラダンスやモダンダンスなどは踊ってきたけれど、『ZUMBA』は私が知らなかった世界やカラーです。

 誰かと話すとき、自分が知らない言葉や単語が分からなかったり、写真を撮るときに自分の知っている構図でしか撮れなかったりするように、『ZUMBA』の動きは私にとって、初めましてのものばかりなのですが、その世界観がユニークで、(私でも、こんな風に踊れるんだ!)と感じます。

 

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 肩を回してガッツポーズをとったと思ったら、指を鳴らしてボックスステップをしたり、かと思ったら腰を滑らかに動かしたりと、振り入れをしていても、とうこさん(やよいちゃん)やてつおさん(さきちゃん)と顔を合わせては、「楽しいね!」「元気が出るね」と笑ってしまいます。

 また、「何だか、役者のキャラクターにぴったりだよ」と話したりして、コンサートのどのシーンにこの曲とダンスが入るのかとワクワクした気持ちになりました。

 

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 また明日、続きの振り入れもあると聞いているので、今度はどんなステップが待っているのか楽しみだし、メンバーのみんなと、1人の人が踊っているかのように見えるくらい、動きや空気感も揃えて、見ている人が「私も踊りたい!」と思うような魅力的なダンスに仕上げていきたいです。

(ななほ)