【10月号⑨】「イプとプイリの楽器を使って、『新オテア・ルミア』」なつみ

  
 力強い、しかし軽快なリズムと美しく勇ましいタヒチアンダンスは、見る者を一瞬にしてタヒチの世界へ連れていきます。

 それが『オテア・ルミア』。

 今日まで、『オテア・ルミア』は、ゆりかちゃんとあけみちゃんとしほちゃんの三人で踊られてきましたが、今回、勝央金時祭りに向けて、新しい編成で「新・オテア・ルミア」を作ることとなりました。

 わたしは、まさか自分が『オテア・ルミア』を踊れることになるとは夢にも思っていなかったので、ダンスメンバーとして呼ばれたときは驚きましたが、振り入れ初日に、ゆりかちゃんが、「こんなふうにしたいんだ」と目を輝かせて話してくれて、それから夢を実現させるように、みんなと形を作って行った時間が、とても充実して面白かったです。

 ゆりかちゃんがまず話してくれたのは、「プイリ」というフラダンスで用いられる楽器を使いたいということでした。

 プイリとは、約六十センチの長さで、先四十センチは、たこの足のように切り込みが入っている、竹の楽器です。

 細く長い、その見た目とは裏腹に、しっかり叩いても割れない丈夫さと、シャンシャンと鳴る軽やかな音が、持って踊っているだけで嬉しくなります。

 わたしたち新メンバー六人は、このプイリを自分たちで作って踊ろうという話になり、そうなると今度は、「イプも使えないかな」と言って、三角のフォーメーションのてっぺんに立っているわたしとりなちゃんに、それぞれ違った「イプ」というヒョウタンの楽器を渡してくれました。

■手作りプイリ

 さぁ、一人ひとりが何を持って踊るか決まったところで、わたしは、須原さんとゆりかちゃんと、プイリの制作に取り掛かりました。

  

  
 はじめ、女竹という一節が長く胴回りが細い笹を、本物のプイリと同じサイズにカットし、皮を小さな鉈で削いで半日乾かしました。その後、手元の二十センチを残し、六ミリ幅にカッターとドリルを使って割いていったはいいものの、うーん、見た目は美しいし、本物に本当にそっくりだけれど、イマイチ音が冴えません。

 須原さんに相談すると、「じゃあ、竹ひごで作ってみたら」ということで、今度は、オテアルミア新メンバーみんなで、「竹ひごプイリ」を試作してみました。

 使い古して折れてしまった太鼓の撥を丁度良い長さにカットし、それに竹ひごをテープで固定して巻き付け、麻ひもで装飾をすると、何ということでしょう、瞬く間に、小気味よい音が鳴るプイリが完成してしまいました。

 その三日後からは、手作りのプイリを持って、本格的な振り入れが始まりました。

 まずは全員で、「こんな風にプイリを使ってみたい」という参考動画を、ゆりかちゃんと見ました。

  

  
 その動画だけではなく、イプを使うわたしとりなちゃんも、二人で、どのような面白い動きがイプでできるのかを調べて研究し、プイリを使うみんなの動きと揃えて、合間合間に、イプも魅力的に思えるような、わたしもイプをやってみたいと思うような動きを組み込んでいくと、あれよあれよという間に振りが作られていきました。

 ゆりかちゃんに相談しながら、りなちゃんと振りを作っていく時間も、初めてのことでしたが、とても楽しかったし、何より、プイリのみんなと合わせられたときは、ここからやっと始まるんだと思って、とても力が湧いてきました。練習の途中ではお母さんも見に来てくださって、「音をしっかり合わせること」と話をしてくれました。
  
  
 プイリを、一番良い、固い音が出るところを輪ゴムで留め、音がバラバラと鳴らないよう、びしっと決まるように工夫しました。

 イプも、叩くのがテンポに遅れないように、できるだけイプの近くに手を寄せて置いて叩くことをゆりかちゃんに教えてもらいながら、二人で『オテア・ルミア』のカウントを理解して、声に出して「ウ・テ、ウ・テ」とリズムをとると、頭にも身体にも、動きが沁み込んでいくようで、積みあがっていく感覚、確実にできるようになっていく感覚が、意欲につながりました。
  

 踊りながら楽器を持つというのは、こんなに高度なことなのか、まるで脳トレのようだと、一人ではクタクタになってしまいますが、出来ないことも、出来るようになるまでりなちゃんが一緒にリズムをとってくれたり、ゆりかちゃんが出来るように仕組みを変えてくれたりして、みんなに助けてもらいながら、わたしもみんなと一緒に『オテア・ルミア』を踊らせてもらえることが、本当に幸せなことだなと思います。

 初披露となる勝央金時祭りでは、美しいステージを作ることは勿論、練習の過程から、自分の内を磨いて、華を持てるよう、心して練習に向かっていきたいです。

   
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秋冬野菜に向けて、新畑チーム始動!

 ウィンターコンサートに向けて、ダンスや楽器の練習が始まった中、畑も秋冬野菜へ切り替わり、新しいチームで担当野菜の見回りや手入れなどをしています。

タマネギ、ニンジン、カブ、コマツナの種まきをしました。 タマネギやカブは発芽率100パーセントで順調に育っています

  

 

崖崩れ下ハウス、吉畑奥ハウス、ユーノスハウスではセロリ・アスパラ菜・春菊を育てます。

  

キャベツと白菜の植え付けをしました!
崖崩れ下ハウスでは、アーチパイプや補強パイプを改めて綺麗に整備し、ビニールの張り替えを行っています。

  

〈ニンジンの芽〉

  

〈白菜〉