「桃の木は花嫁さん」 ななほ

10月24日

・桃の肥料やり

 桃の肥料やりが始まり、この日は4種類の肥料を撒きました。

 作業の初めにあんなちゃんが、「今年は10種類の肥料をやる予定です」と話してくれたのですが、毎年、桃の状態を見て、3年生、5年生、成木などの樹の年数に合わせて肥料を考えているあんなちゃんが、かっこいいなと思います。

 今、撒いている4種類の肥料は粒状のため、撒くのもちょっと、工夫が必要です。

 あんなちゃんが、桃の枝先の下の地中まで根が張っていること。そして、来年1年に桃が生長するのを想定した上で肥料を撒くことを教えてくれて、たくさんの肥料を桃の周りに均等に撒いていきました。

 桃畑は1週間ほど前から、あんなちゃんたちが草刈りや草集めをしてくれていて、とても綺麗だったし、草の山が迷路のようで可愛かったです。

 また、雨上がりの作業だったこともあり、光がオレンジ色で明るくて、桃の木が日に照らされて輝いている光景や、地面に水滴がキラキラと光る光景、桃の葉が落葉しているのも秋らしくて、(ああ、ずっとこの場所にいたいな)と思いました。

 もし、桃の木が街路樹だったらとっても素敵だろうなと思います。
 現実的には、桃は育てるのがものすごく難しいし、街路樹にしては大きくなりすぎてしまうのですが、そのくらい、桃は素敵で魅力的だなと感じました。

 肥料は1本の木に対して、1種類を2キロ~10キロと撒くため、均等にまけるか、最初は不安なところもありました。

 私は元々、不器用なので人間のままだと撒くのが下手だなと思っていたのですが、超高性能な機械になったつもりで、スピード感よく肥料を撒いていくと、とても均等に綺麗にまけて、楽しさも倍増しました。

 あんなちゃんが上に散らすように撒いたらやりやすいよと話してくれたのですが、肥料をパーッと撒いていると、1本1本の桃の木が花嫁さんに見えて、その桃の木の周りを回り、花(肥料)を撒いている天使になった気分になりました。

 そんな気持ちで撒いていると、すごく心が華やかで伸びやかになったし、作業も効率良く進み、嬉しかったです。

 そして、印象的なのは香り。
 私は4つの肥料の中で、という特にお気に入りな肥料があり、それはみんなも同じようでした。

「何だか、焼き芋の香りがする」と言えば、あんなちゃんが、「人によって感じ方が違うんだね、私は鯉のえさにしか見えない」と言い、確かにそう言われてみればその通りだなと思います。

 そう思えば、つきちゃんが、「私はウサギのえさにしか見えない。香りもウサギのえさ」と言い、ひろこちゃんが、「オールブランの香り」と言って、これは何の香りなのでしょうか?

 どこか知っているような、なじみのある香りなのですが、「ああ、これこれ」と全員が一致する答えもないまま、「やっぱり、私はこの肥料がすき」「可愛い」と誰もが言いながら、温かい気持ちで作業が進みました。

 朝と午後の時間で石生の桃畑、夕の子桃畑、開墾26アール、奥桃畑に4つの肥料が負けたことが嬉しかったし、まだ他の肥料やりや、管理機がけ、土寄せなども待っているので、私も自分にできることを頑張りたいです。

 

10月25日

 お父さん、今朝は那岐山の方角へ虹が出ていました。
 私が見つけたときは、まだとても薄く静かな虹だったのですが、次第に色が濃くなり、アーチが大きくなり、最終的には綺麗な7色がくっきり見えました。
 なのはなでは虹が出た日、あるいは虹が出ることでよいニュースが舞い込んでくるのですが、何かいいことがあったらいいなと思います。

 20分ほど経った頃でしょうか?
 いつもより長く虹を見られたのですが、気がついたら私のよく知っている那岐山が目の前に広がって、太陽の光が差し込んできました。

 今朝は小雨の中、作業を始めたのですが、空が晴れて桃の肥料撒きも朝に17アールを全部、終わらせて帰ってくることができて嬉しかったです。