【10月号⑥】「渦、分子、星座 舞台に描いて ―― ウィンターコンサートのダンス練習 ――」よしみ

  
 なのはなファミリーでは今年も、十二月十八日に行うウインターコンサートに向けて、ダンスやバンドの練習がスタートしました。

 九月九日から十日間ほど、卒業生ののんちゃんが帰って来てくれて、今年のウインターコンサートで全員で踊る曲、『リカバリー』『スカイフォール』『ザ・シード』の三曲のダンスの振り入れをしてくれました。どのダンスも、のんちゃんが振り付け、フォーメーションを創り出したオリジナルのダンスです。

 こうして、ウインターコンサートのために、のんちゃんがなのはなに帰って来てくれることが本当にありがたくて嬉しいです。
       

■壮大なイメージ
  
 『スカイフォール』の曲の振り入れをするとき、最初に、みんなで輪になって曲を聴く時間がありました。私は、初めてこの曲を聴いたとき、とても壮大なイメージを持ち、どんなダンスになるのか、とてもワクワクしたなあと思います。
 
 『スカイフォール』は中心に置かれた台の上で、あゆちゃんが立ってボーカルをして、その周りにみんながいて、あゆちゃんを囲んで踊るんだよと、のんちゃんが話してくれました。
  
  
 私は、あゆちゃんのすぐ隣で踊るフォーメーションになっていて、練習中も、「ここにあゆちゃんが立って歌っているんだなあ」と思うと、とても嬉しかったです。サビの部分はみんなで同じ振りを踊り、それ以外のところでは隊列になってステップを踏む振りがあります。隊列での動きは、全員の動きがピッタリと揃うと絶対に綺麗だろうなと感じました。
 
 のんちゃんが考えてくれたダンスの振りのなかで、曲中にあゆちゃんを中心にグルッとみんなで渦を描きながら動く振りがあります。私はその部分がお気に入りで、前から見たらどういうふうに見えているのだろうととても気になりました。
  
  
 のんちゃんが、
「お客さんも一緒に、この渦の中に吸いこんでしまうようなものにしたいんだ」
 と話してくださって、こんなに壮大でスケールの大きいものもダンスで表現できてしまう、のんちゃんがすごいなと思いました。
  
『リカバリー』はウインターコンサートで最後の曲にしたいと思っている曲だと教えてもらいました。私は、あゆちゃんが和訳をしてくれた『リカバリー』の歌詞を読ませてもらって、グッと胸を掴まれたような気持ちになりました。

■思いっきり前へ
  
「自分だけの回復記を自分自身で描くんだ」
 という和訳の歌詞が、お父さんが集合のときに話してくださった内容と重なります。歌詞の和訳を読んでからは、この曲を踊るたびにその言葉が頭に浮かんで、諦めずに立ち向かおうと勇気が出てきました。

 なのはなに来てから、私にとって大切で大好きな曲が増えていくことが嬉しいです。
  
  
『リカバリー』では、最初にグループで星座や分子の形をつくる構成をのんちゃんが考えてくれました。最初は、どのカウントで立って、いつ星座を完成させるのかが分からなくて、難しいなあと思ったのですが、何度も何度も同じところを練習していくうちに、自然と、「ここだ!!」と分かって動けるようになりました。

 また、全員で打ち上げ花火になるところもあり、みんなで気持ちを一つにして表現できるように頑張りたいなと思います。
 
『リカバリー』の最後は全員が同じ振りで踊るのですが、この振り付けも、のんちゃんが何回も考え直してくれて、進化していきました。私はこの部分で、みんなで前へジャンプする振り付けが好きで、身体も心も思いっきり前へジャンプしたいなと思います。
   

のんちゃんに教えてもらいながらカウントや 目線なども細かく揃えていきました

  
 そして、のんちゃんが振り入れしてくれた三曲目の『ザ・シード』という曲は、
「この世の最後の木が切り倒され、川の水が汚れてしまったとき、お金を食べて生きることはできないのよ」
 という和訳歌詞を読んで、大きく心に響いてきました。

■クラゲになって
  
 この詞にのせて、私たちが考える気持ちを、のんちゃんが考えてくれたダンスで表現していきたいと強く感じました。この曲は、かりんちゃんがセンターで踊ってくれて、その周りで私たちが踊ります。

 私たちは植物になり、サビの部分は植物の芽が出るような振り付けになっていて、これまでしてきたダンスとはまた雰囲気の違う、とても素敵な振り付けです。みんなが真剣な表情で踊っている姿が格好良くて、目が釘付けになりました。
  
 私はこの曲で、間奏で出てくるクラゲ役として踊ることになりました。八エイト分をカウントする間、舞台に伏せているみんなの間を、プカプカと移動していきます。クラゲは五人いて、各々が違った動きをしています。
  
  
 全体で見たら、クラゲがどういうふうに見えているのか、とても楽しみだなあと思うし、クラゲになりきって、例え衣装がなくても本当にクラゲが泳いでいるかのように見せたいです。
  
 のんちゃんが帰って来てくれた期間、三曲のダンスをのんちゃんが振り付けをしてくれて、なのはなファミリーの表現したいものをダンスで表現できることが本当にありがたいなと思いました。練習中は、いつものんちゃんが明るくて前向きな空気を作ってくれて、私にとって毎日のダンス練習の時間がとても楽しみで大好きな時間でした。
  
  
 自分たちが理解するまで、何度も何度も繰り返し振りを教えてくれて、このダンスはどういう気持ちで踊りたいか、ハッキリと伝えてくれる、のんちゃんが本当に優しくてかっこいいなと思います。
  
 のんちゃんが、「また十月に帰って来ます」と笑顔で言って古吉野を出発しました。次にのんちゃんが帰って来るまでに、みんなとたくさん踊り込んで、パワーアップしたダンスを見ていただけるように、これからの練習も頑張りたいです。