
10月25日のなのはな
吉畑手前ハウスで育てている晩白柚の防寒対策用として、ビニールハウスづくりをしました。
晩白柚は、ななほちゃんが担当してくれています。毎日の水やりを欠かさずに行ってくれたり、定期的な追肥の効果で、現在は背丈が、1番高い幹で3メートルほどにまでなり、実も19個着果しました。大きい実は直径が18センチ大あり、見るからにずっしりとした重量感があります。夏の間は真緑色だった実も、だんだんと色が抜けてきて、うっすらと黄色みがかってきました。待ちに待つ収穫は、来年の1月初旬ごろです。
大切な実を良い形で収穫できるように、寒さから守るべく、ハウス内に育つ晩白柚の木全体を覆うように、二重のハウスを作りました。
骨格は、吉畑手前ハウスのパイプにマイカ線を結び、約3メートル四方の囲いを作りました。そこに二重に折ったビニールをはりめぐらせ、ホッチキスで留めます。
ビニールは、先日、張り替えたばかりの崖崩れ下ハウスで使っていたビニールを活用しました。長さが10メートル、高さが7メートルあり、ちょうど必要としていた長さに近く、ビニールを新たにカットしなくて済みました。ビニールを良い形で再利用することができて、ななほちゃんとも、「ぴったりだね」と喜びました。
天井は、伸びた枝がビニールに当たらないように、今回は三角屋根にしようと試みました。天井を覆ったビニールの外面の一点をスズランテープで結び、ハウスのパイプとくくりつけて、上から吊す形になるようにしました。そこが1番難しくて苦戦しましたが、桃作業で高いところが得意なななほちゃんが率先して脚立に登ってくれました。

形は少しいびつだけれど、枝も伸び伸びと伸ばせるような、広さと高さが十分にある二重ハウスを8割方、完成させることができました。
中に入ったななほちゃんが、「テントみたい!」と言っていて、本当に晩白柚のテントができたようです。
重たそうな実を19個も付けた木は枝が少し垂れ下がっているものもあり、この実すべてに栄養を巡らせている木は、きっと相当なエネルギーを必要としているだろうなと思いました。頑張っている晩白柚に寒さのストレスが掛からないように、防寒もしっかりしたいなと感じたのと、近いうちに追肥もしてやりたいです。
来年、晩白柚が収穫できたら、なのはなでは初の大ニュースです。ななほちゃんの晩白柚への愛情を一緒に感じながら、2人で作戦を立てて作業ができた時間がとても楽しかったです。
(るりこ)
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朝の収穫のときに朝露で濡れると、少し手が悴む感じがします。
日中はまだ暖かい日が続いていますが、最近は最低気温が一桁になってきました。
南国育ちのフルーツには、そろそろ厳しい季節。
今日は、バナナたちの足下に、農電ケーブルを敷く作業を行いました。
バナナハウスはハウスの中に立っていて、さらにバナナハウス自体が二重ハウスになっているので、バナナは三重に守られています。
まだ葉茎は瑞々しくつやつやしていて、元気そうです。
土の中の電熱線までついたら、岡山のこの冬も乗り越えられるかもしれない!
72メートルほどの長さの電熱線を、バナナハウスの床一面に敷いていきます。
線と線の基本間隔を15センチにして、曲げるときには、そこを竹ペグで留めました。
ハウス内の中央付近は温度が上がりやすく、外周部分は温度が上がりにくいことをさくらちゃんが教えてくれて、中央は広めに、出入口付近になるにつれて線と線の間隔を狭めていきました。
どういうルートで行ったらちょうど良い間隔にできるか考えながら、バナナの足下の土に黄色い電熱線のラインを張り巡らせていると、迷路を作っているみたいです。あとで、しなこちゃんが描いてくれた配置図を見せてもらったら、本当に迷路みたいでした。
電熱線を敷いたあとは、その上に5センチほど土を被せました。
須原さんが、バケットを取り付けたフォークリフトで土を軽トラに積んで、ハウスの前につけてくださって、そこからネコでハウス内まで土を運び、土をならしました。土を増量しただけでも、もうすでに、ちょっと暖かそうに見えます。
バナナハウスの外にも、もう1本バナナの木があり、バナナハウスから出た電熱線は、その木の周りを円状にぐるぐる囲んでからスイッチにつながる予定です。
須原さんが、スイッチをバナナハウスのある吉畑手前ハウスに移設してくださって、「点灯式!」とスイッチを入れました。
無事に農電ケーブルが起動して、須原さんが笑ってくださいました。
バナナの隣にいるさくらちゃんをふと見ると、バナナの背丈がさくらちゃんの倍はあることが、はっきりと分かりました。改めて、あまりにもバナナが大きすぎて、なんだか合成写真のように見えます。
三尺バナナという種類らしいのですが、もはや3メートルバナナ。本物の南国にあるバナナのように大きく成長しています。
バナナのとなりでは、大きな実をつけた晩白柚にビニールハウスをつくっている、るりこちゃんやななほちゃんが作業していました。
バナナにも来年、花や実がついたらいいなあと思います。
(さや)
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ウィンターコンサートへ向けては、『ザ・プロフェッツ・ソング』の練習が始まりました。『ザ・プロフェッツ・ソング』は、およそ8分30秒の長さがある壮大な曲です。
ダンスは、古典フラダンスを踊るチームと、千手観音のように舞台を舞うチーム、そして虫のような不思議な動きをするトリッキーな役にわかれています。今日はフラダンスと、千手観音チームの振り入れを行いました。
QUEENの楽曲であるこの曲は、メッセージ性やドラマ性にあふれています。なのはなファミリーが勝央文化ホールでコンサートを開くようになって間もないころ、この曲に乗せて私たちの気持ちを表現するべく、みんなでダンスや演奏を作り上げたときのエピソードや、なのはなファミリーが初めてコンサートを開いたときのバンドのエピソードを、お母さんが、夕食のときに話してくれました。
今回のコンサートで、改めて振り付けにもアレンジを加え、今のメンバーで新しい『プロフェッツ・ソング』を作れることが、とても嬉しいです。
夜の時間も、コンサートへ向かって進んでいます。
藤井先生が来てくださり、アコースティックギターの演奏『ハート・ストリングス』の練習を行いました。

音楽室では、管楽器アンサンブルチーム。体育館では、ダンスのバディが集まり、練習をしました。
コンサートまでの期間を、みんなで精一杯楽しみ、気持ちを耕し、身体を作って、過ごしていきたいです。