「ナスのお母さん」 みつき

10月24日

 今日の午前中も、卒業生ののんちゃんが、ダンスを一通り見てくれました。
 のんちゃんが、古吉野を出発する最後の最後まで、わたしたちのダンスに時間を費やしてくれたことが、本当にありがたかったです。

 のんちゃんが昨日教えてくれたところが、少しずつ少しずつできるようになって、身体に入っていて、こうやって自分のものにできることが、とてもうれしいです。
 歩き方、視線、タイミングなど、のんちゃんが教えてくれたところを変えると、魔法のように、そのダンスの雰囲気や魅力がパッと広がっていくのがわかりました。

 あらためて、ダンスの先生をしてくれる、こんなに格好よくて素敵な、のんちゃんという卒業生が居てくれることが、わたしたちの希望の星だなあと思います。
 出発していくのんちゃんの車を、みんなで手を振って見送りました。またすぐ帰ってきてくれると思うと、見送るのも、ちょっぴり切なくなかったです。
 次にのんちゃんが帰ってくる日には、レベルアップしたわたしでありたい! と、気持ちがしゃきっとしました。

 楽器練習の時間もいただいて、フルートのうみちゃんに会えて、うれしかったです。
「フルートの、とっておきの秘密を教えてあげる!」
 と、ちさとちゃんがにやりとして、少し小さな声で、教えてくれました。

 寝転がった体勢でフルートを吹くと、リラックス効果で、良い音が出るのだそうです。実際にやってみると…あれ、確かにクリアで大きな音が出る!
 でも、もちろん、いつも寝転がって吹くわけにはいかないし、肩や上半身の力を抜くことが大切なのだとわかって、それをいつも意識して、フルートを吹きたいです。
 みんなに教えてもらって、「わたしたちだけの内緒だよ」と、うみちゃんと秘密を共有できて、なんだかとても楽しくて、うれしかったです。

 午後には、さきちゃんと一緒にナスの水やりをしました。
 ナスの水やりは、先日も行っていたので、段取りはわかっていたのですが、それでも時と場合が違っていたので、同じようにうまくはいかないところもありました。
 タンクの水が10分で無くなるため、自分たちも分単位で行動して、1分のロスも見逃せない作業でした。ホースの引き回しが時間がかかったり、水の出が悪かったりして、「しまった……!」と感じておどおどしてしまったのですが、そんなときでも、びくともしないさきちゃんの姿が、とても頼もしかったです。

「よし、今から水やりするスパンの数を増やそう」「このペースだとあと2回は補充に行けるね」と、すぐにぱっぱっぱと、まるで電卓のように、答えを導き出してくれました。それは、さきちゃんがいつも頭を使って、プランを立てて作業に取り組んでいるからだろうなあと思いました。

「ちょっと失礼!」と、最後にナスに触らせてもらいました。以前よりも、ほんの少しふかふかとしている気がして、うれしく帰ってきました。
 今日は、「ツバメのお母さん」のような気持ちでした。(わたしの場合、ツバメの新米お母さんですが)すばやく行ったり来たりして、水を待つナスたちに次々水をやることができて、楽しかったです。

 明日も、何者かになって、作業や練習に向かいたいです。