【10月号④】「晴れた日は栗拾いに」ゆりか

  
 最近、理事長室に入ると、机にコロコロと広がっていて、お父さんが見せてくれるもの。
 廊下を歩くお父さんが、出会うみんなに渡してくれるもの。
 それは、今シーズンはじまったばかりの、栗です。
  
  
 食事の席でも、集合のときのお話でも、お父さんが栗のお話をたくさんしてくれます。
 お父さんが渡してくれた栗を手に取ると、ほろほろと優しい甘さが口の中に広がっていきます。
 この秋の収穫期を前に、地域の方から、田んぼ、畑のほか栗山を一つ寄付していただきました。

 栗山には、収穫目前の栗の木が八十本以上あります。
 九月二週目のよく晴れた日曜日の午後、はじめて栗山に行かせてもらいました。

 なのはなファミリーから車で五分ほど移動したところにあり、少し手前のスペースに車を駐めて、そこからはみんなで列になり歩きました。それがまるでピクニックのようで、心弾みました。
  
  
 細い道を五分ほど進む道中には、牛が放牧されている場所もあり、のどかな光景でした。そのさらに奥に、栗山はありました。
 到着したら、早速、かごやトングを手に、栗拾いをはじめました。この日は、これから落ちてくる栗の収穫に備えて、そのとき落ちていた栗をすべて集めました。

 栗林の木陰にしゃがみこんで、お父さん、お母さん、みんなと栗を集めていると、なんだか包み込まれるような安心感があり、楽しい作業でした。

 それから、栗のいが剥きの方法を考えて、いが剥き用の皮手袋を導入したり、焼き栗を作るための中華鍋も、お父さんが見せてくれました。栗の皮むきは、冷凍してから熱湯につけると、鬼皮も渋皮も取れるということを、昨日教えていただいて、この方法でやってみることになりました。

 いまはまだ私たちのなかに定着していない栗を、今後どう活かすのかということを考えて、これまでやったことのないことに先頭を立って新しい道を拓いていく姿を、お父さんが見せてくれます。
  
  
 栗山へは、これから毎日、少人数で見回りに行き、日々栗を拾ってくることになりました。
 一昨日、栗山をくださった方にお会いしたみんなが、栗のシーズンはまだはじまったばかりで、これからが本番だと教えていただいたということです。

 昨日は、朝食前の時間に、栗山の電柵の下の草刈りをしてくれた子もいました。そのときに、栗林の地面は柔らかい苔が生えていて、石が全然なくて、非常に草刈りがやりやすくて楽しかったことを、まえちゃんが話して聞かせてくれました。

 私もこれから栗山の手入れの作業や、みんなと栗拾いに行けることを楽しみにしています。

 地域のみなさんが、なのはなファミリーにいつも良くしてくださって、私たちに畑、田んぼや、そして収穫を目前にした栗山の手入れをさせてくださることが、とてもありがたいです。栗山を大切に手入れしていきたいし、みんなと栗拾いをして、栗が食卓にのぼることもとても楽しみです。