【10月号②】「秋の香りを満喫した2日間 ―― 2台のコンバインで機械刈り ――」まなか

  
 秋の風と空になり始め、畑の移動中に田んぼを見ていると、どんどんと稲穂が重たそうに首を垂れてきているのを感じていました。

 今年の稲の機械刈りチームに入り、私もコンバインの補助役として、稲刈りをすることになりました。

 お父さんチームと永禮さんチームで分かれて、二台のコンバインで稲刈りを進めていきます。
  

永禮さんチーム

    
 三町三反四畝ある田んぼで作っている、ミルキークイーン(うるち米)、もち米、紫黒米のうち、うるち米ともち米の稲刈りを二日で終わらせられるように予定を立ててくれていて、予定通りに終えられるように頑張りたいなあと意気込みました。

 私は永禮さんチームで、諏訪神社方面の稲刈りをしました。
 稲刈りの補助は初めてします。ちょっとどきどきしながら最初の田んぼがスタートしました。
  
 
 コンバインで刈りづらい四隅を最初に刈ることや、余分な草があったらそれを先回りして取ったり、コンバインが刈り残した稲を後ろについて刈ったりすることを、まえちゃんや永禮さんに教えて頂いて知りました。

■金色に光る穂

 慣れるまでは目の前の稲に必死だったけれど、だんだんと永禮さんが乗っているコンバインが親鳥のように見え、私たちはその周りを行ったり来たりする雛のようだわ! と思って、なんだか暖かい気持ちになりました。

 稲の中に立って秋の風を受けると本当に気持ちが良くて、うっとりと目を瞑ってしまいます。

 金色に光る穂がぴかぴかの青空に映えているのも、うんと素敵で、稲刈り日和だなあと思いました。
    

機械刈りの応援部隊!

  
  
 刈っていってコンバインのタンクが一杯になると、軽トラにのせたコンテナにお米を移します。

 脱穀したお米は香ばしいお豆を炒ったようないい香りがします。
 一枚の田んぼでこんなにお米が取れるんだ! とびっくりしました。

 お昼休憩やおやつの時間も、みんなで並んで外で頂きました。
 外で食べるお弁当や、冷たいマクワウリ・スムージーは、へとへと疲れてきた体にうんと美味しくて、楽しい雰囲気の中で頂けるのが幸せだなあと思いました。

■二台のコンバイン
  
 私は途中途中で写真を撮らせてもらっていたのですが、いつ撮っても秋の香りがして、たくさんシャッターを切っていたなあと思います。

 彼岸花や赤とんぼを撮ると、ああ、なんて赤色が良く映えるんだろうと嬉しくなりました。

 二日目の最後にはお父さんチームと合流して、一緒に終わらせられたことも嬉しかったです。
  
  
 コンバインが、ぐんぐん稲を吸い込んでいく姿がかっこいいなあとずっと見ていても飽きなかったです。

 畑に二台のコンバインが稲を刈っている姿は迫力があって、お父さんと永禮さんに手を振っていると、なんだかパレードみたいだなあと思いました。

 すべてを刈り終えた時、ものすごい達成感で一杯になりました。

 本当に予定していた二日間で、目標としていた田んぼをすべて刈り終えることができて、嬉しかったです。

 二日間ずっと青空の下にいて、少し焼けたほっぺたも何だか誇らしい気持ちです。

 本当に楽しくて充実した時間を稲刈りで経験させてもらえて、とっても嬉しかったです。