10月20日
今朝も、ブルっとして目が覚めました。濃い霧に覆われていて、数十メートル先にどんな景色があったのか思い出せなくなってしまうくらい、真っ白になっていました。
霧の充満する林を車で走り抜けていくと、なんだかハリーポッターの世界に来たようで、ちょっぴりわくわくしました。
今日も、やよいちゃんたちと一緒に、小豆の収穫をしました。
昨日の時間に、わたしはクマになりきれなかった悔しさがあったので、スピードを意識するように心がけました。
でも、クマになるのは、相当に勇気のいるものでした。
「ああ、採り切りたい!」「もっとじっくり見たい!」
この気持ちを捨てるのは、正直、ぐぬぬぬ、と唸ってしまいそうなくらいに葛藤しました。
畑を何枚も進めていくうちに、だんだんとその気持ちもなくなりました。
頭の中では、どんどんみんなが先に進んでいくのを、がむしゃらに追いかけること。畑を終えられるようにこの時間内で終わらせたいと目標があること、もし見逃しがあっても、また2巡目があるから大丈夫ということ……。
そのほか、クマはきっとそんなに細かく小豆は取らないだろう! などと、自分に言い聞かせて収穫をしていくと、次第にスピードを上げることができました。
そして、目標通り、みんなで小豆の畑を全て回ることができて、うれしかったです。わたしは、まだ半分人間、半分クマの「クマ人間」だったなあ、と思います。
次回は、すっかりクマになれるよう、みんなと息を合わせて臨機応変に動くことができるよう、頑張りたいです。
午後には、音楽練習をしました。
わたしのフルート「うみちゃん」は、頭部菅で音を聞かせてくれることが増えてきて、とてもうれしいです。ときどき、クリアで大きな音を聞かせてくれることもあったりして、はやく、百発百中で音を出せるようになりたいなと思います。
さやちゃんが、フルートの指使いを教えてくれました。ボタンの数がとても多く感じてしまって、どこを押さえてどこを離すのかが、プチパニックになってしまいます。
でも、これを覚えることができたら、色んな音が出せるようになるし、まだわたしの知らないうみちゃんが居て、まだ眠っているうみちゃんの可能性がここにあるのだと思うと、よし、やるぞ! と気合がはいりました。
小さなことですが、お風呂で、まなかちゃんと背中を洗いっこしました。
「もう、身体洗った?」と問うと、まなかちゃんが察してくれたのか、「ううん!」と嘘をついて笑って、もう一度背中を洗わせてくれました。わたしも洗ってもらって、お互いにつるつるになりました。
お風呂もあたたかくて、こころもあたたかくて、みんなと過ごす冬が待ち遠しくなりました。