10月16日
お父さん、お誕生日おめでとうございます。今、未来に希望を持って、毎日安心して生きていられるのは、お父さんに出会って、なのはなファミリーに出会えたからです。こんなまだまだ未熟な私でも、お父さんの娘として、なのはなの子として、大きく受け入れて下さり、家族にしてくださり、ありがとうございます。なのはなのお父さん、お母さん、たくさんの仲間が、私にとって本当の家族です。
今日は、お父さんのお誕生日を家族みんなでお祝い出来て、その時間が本当に幸せでした。改めて、こんなにも優しくて、心強い家族に囲まれている自分は幸せ者だなあと思いました。
みんなでこの日のために、いくつかのチームで分かれて練習してきました。チームのみんなと練習したり、構成を考えている時間も、かけがえのない時間でした。会の出し物は、お父さんが今年のウィンターコンサートの脚本書きに少しでもアイデアや意欲が湧くものになるようと、「人体と宇宙」のテーマで考えました。人体の色々な機能を調べたり、夜の集合の時、お父さんから「心はどこにあるか」という話を聞かせていただいて、とても興味深いなと感じました。
人体のことを調べていて、小説を読んでいるかと思えるような、まるでどこかに細胞の世界があるように思えるけれど、それは、私の体の中で、今でも時間を刻んでいるものなのだと思うと、感じたことのないような、不思議な気持ちになりました。
細胞の一つひとつが、神経伝達物質を出したり、エネルギーを発したりして、繋がっています。そして、全体で、あるべき美しい形を保てられるよう、バランスをとっています。調べていて印象に残ったことは、細胞は、「アポトーシス」という、調整・管理された細胞死のプログラムがあって、全体の中で不要だと感じたり、いないほうが良いと感じたら、全体をよりよく保つために、自身で消失して、新しく生まれ変わる、ということです。
細胞一つひとつが個性を主張するのではなく、全体を秩序正しく動かす一部として、存在していることを知りました。そして、それらの一つひとつの細胞の中で、無駄なものは一つもなくて、全てその全体を動かすために、必要があって存在していることを知りました。
「人間の心は『脳』にあるのではなくて、『腸』にあるんだよ。腸は利他心だから、腸の心を聴くと、間違うことがないんだよ」
お父さんが話してくれた事が、調べていくとどんどん、自分の中に入っていくような気がしました。
私の身体は、私のものだと考えるのは、脳なのだと思いました。損得勘定や、自分・個性に拘る気持ちは、本来より良く生きるために、利他心をより深く追求するために作られた脳の、間違った使い道なのだと思いました。自分を離れて、宇宙レベルで、もっともっと大きなものの中で自分を思ったとき、自分の身体は自分ではない何者かからの借り物だと、そう確信出来ました。
脳が指令を出して私の身体を動かしているのではなくて、腸が、そして無数の細胞達が、全体を美しく、より良い形で保ちたいという利他心で動かしています。それが、生物にとっては、とても自然なのだと思います。それは、私達も同じで、自然の摂理、宇宙の摂理に叶った利他心の生き方をしたら、自然と理に叶って、美しい環境や、ありとあらゆるものとの関係も良くなるのだと思いました。
私達の身体は誰も例外なく、利他心の塊で出来ているのだから、私達は、己のために生きる利己心ではなく、自分ではない未来の誰かのための利他心で生きていったならば、きっとこの地球に産み落とされた、生きる意味を全うすることが出来るのだと思います。
「あなたが私になってもいいし、私があなたになってもいい。誰が、どんな役割になろうとも、みんなで協力して、この美しい宇宙のバランスをとっていくことに力を尽くすために生まれてきた、それに変わりはないのだから」
あゆちゃんが書いてくれたMCのなかの一文です。この文章を理解して、読むのではなく、内側から自分の気持ちとして発言を出来るよう、劇の練習をしました。それは、私にとって一つの転換点のようなもので、とても大きな力になって優しい方へ引っ張ってくれたような気がしました。この気持ちで、ウィンターコンサートに向かいたいと、強く思いました。
昨日、見学アセスメントで、ある子がなのはなに来てくれました。私は、ななほちゃんと、よしみちゃんと一緒に、その子のそばに居させてもらいました。一人っ子で、誰も遊ぶ人がいないような寂しさだったり、心細さが、私もよく分かるような気がしました。
今、症状にも苦しまずに、自分にも籠らずに、たくさんの人のなかで安心して生活できること、毎日を楽しみに、誰とでも、何をしても楽しかったり、嬉しい気持ちをもらったり出来るのも、当たり前のことではなくて、なのはなに来る前の私からしたら奇跡なのだなと思います。生死をさ迷うまでに行き止まりに来てしまっていたところを、お父さん、お母さん、たくさんの仲間がすくい上げてくれました。利他心でしか生きられない事、普通の人では生きられない事、ずっとずっとお父さんとお母さんは、なのはなに来たばかりのころから、答えをくださっていたんだなと思いました。まだまだ私は浅いところや、未熟なところがあるけれど、お父さんとお母さんが示してくれること、苦しさの根源をもっと深く理解したいと思いました。
それが、きっと、今回来てくれた子のように、同じような生きにくさを抱えた人にとって希望になったり、なのはなファミリーのような生きやすい優しい世界を広げることに繋がるのだと思います。
罰当たりではあるかもしれないけれど、摂食障害になってよかったと思えることも、生きていてよかったと思えることも、自分でも信じられないことで、そうしてくれたのは、お父さん、お母さん、なのはなファミリーのおかげです。
読んでくださりありがとうございました。お父さんのお誕生日会のことから離れてしまったけれど、今日は本当に幸せでした。
次は、12月18日のウィンターコンサートに向けて、今から気持ちを切り替えてみんなと精一杯向かいたいです。その前に一つ、明日からななほちゃんとりんねちゃんと6年生教室にテントを立てて、勇志国際高校のスクーリングを受けます。今年も熊本に行けないのは残念だけれど、お母さんが、「テントを立てたらいいよ」と言ってくださったり、ゆりかちゃんが協力してくれたりして、なのはなのみんなの中で迎えられるスクーリングが、それ以上に安心で嬉しいなと思います。良い1週間に出来るようにしたいです。