10月14日(金)「私たちの大切な日 & 『Beautiful People』コーラス練習」

10月14日のなのはな

 ウィンターコンサートに向けて、今日は『Beautiful people』という新曲のコーラスの音入れをしました。
 エド・シーランが歌っているこの曲は、R&B調の曲で、コーラスがとてもきれいで透明感があり、一度聴いたら頭から離れなくなる、そんな曲です。その原曲を元に、さとみちゃんやせいこちゃんがコーラスを作ってくれました。

 せいこちゃんがキーボードを弾きながら、ソプラノとアルトそれぞれの音を教えてくれます。コーラスでも歌詞を歌うところが多いコーラスなので、英語の発音も確かめつつ、一音一音の音や、入るタイミングを確実にみんなが歌えるようになるように、繰り返し教えてくれました。ヴォーカルと同じ歌詞を歌えたり、主旋律を歌えると本当に楽しかったです。

 

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 印象的だったのは、サビに入る前に“Ey”という掛け声が入るところでした。最初は、みんながどんなテンションで言ったらいいのか迷っている感じでしたが、せいこちゃんが、
「ヴォーカルに『そうだ!』と賛同するように言えたらいい」
 と話してくれると、みんなが一つになって加勢していくような、力強い掛け声になって、とても気持ちが良かったです。

 1時間という短い時間での音入れでしたが、最後は一曲通して合わせることができました。ソプラノとアルトのハーモニーが絶妙に美しくて、『Beautiful people』独特の雰囲気があるコーラスは、歌っていると心が洗われていくような気持ちになります。あゆちゃんが訳してくれた和訳もすごく素敵な歌詞で、この曲が大好きになりました。歌っていると本当に楽しくて、心躍るコーラス練習の時間がやっぱり大好きだな、と思いました。

 『Beautiful people』はフラダンスの振り付けになる予定で、近日中にゆりかちゃんが振り入れもしてくれると思います。コーラスもダンスもだんだんとなのはなファミリーバージョンに進化していくのが、とても楽しみです。

(つき)

 

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「Happy Birthday! わたしたちの大好きなお父さん」
 わたしたちにとって、今日は1年のなかでも、特に、特に、特別で大切な日。
 10月14日は、お父さんのお誕生日です。

 朝から太陽が昇り、眩しいくらいの日差しが照りつけた早朝。
 野菜の収穫に行く道中、たくさんの子が口々に、「お父さんのお誕生日にぴったりの快晴だね」「朝から、お父さんの晴れパワー全開だ!」と声を揃えて言いました。
 温かい陽を浴びながら、身体がじんわりと温かくなっていくことを感じながら、今日の日をみんなとお祝いできることが楽しみで、早くお父さんに会いたいなと思いました。

 そんな心の声に応えるかのように、中庭のコスモスがお父さんに代わって、「もうすぐ行くからね~」と言いたげに、風に吹かれてゆらゆらと揺れていました。

 

 

 ピンク、濃いピンク、紅、白……。
 色とりどりのコスモスは、お父さんが好きなお花の1つ。
 景色がはっきりと見える快晴の下で、コスモスも映えて見えて、太陽も植物もみんながお父さんのお誕生日をお祝いしているようで、とても嬉しい朝でした。

 外だけではありません。古吉野の校舎の中も、お祝いムードが広がっていきます。
 全国にいる卒業生から、お父さんのお誕生日のお祝いにと、数々の花束が届きました。
 お父さんの好きなオレンジ色や黄色がたくさん交ざった、温かみのある花束。
 光りが灯るようです。

 

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 そして、お父さんにお祝いのメールもたくさん送られてきたそうで、その内の1つの手紙をお母さんが読み上げてくれました。
 離れていても、なのはなファミリーという居場所でずっと繋がっていて、同じ志を持って生きる仲間がたくさんいること。
 そんな誇りを感じたのと同時に、わたしたちには、とてもとても大切な居場所があり、仲間がいるということに、安心した気持ちで満たされました。

 わたしたちからお父さんへの贈り物は、もうちょっと先の日曜日に。
 でも、お父さんをお祝いするバースデイ黒板を、今週末に予定する誕生日会のチームごとに集まって、描きました。
「お父さんの好きなもの」「お父さんと言えば……」
 そんなテーマで、一人ひとりがお父さんから連想するイラストや文字を、思い思いに描きました。
 スイートコーン、マクワウリ、お父さん特製の唐揚げに、最近のお父さんのブームの栗! それから、お花だとコスモスにムスカリ、あとは包丁研ぎ。

 

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 何を描こうかなと思い浮かべるものの、黒板は収まりきらないくらいのカラフルなイラストや文字で埋め尽くされていて、ほとんどが先に描かれていたものばかり。
(あっ、そうだ! 虹! 虹を描こう!)

 ここは本当にたくさんの虹が出ます。
 何か良いことがあった日。あるいは、大切なものが成功しますように、と願った日。
 なのはなファミリーにとって、特別な出来事がある日には必ずといっていいほど、大きな虹が架かります。わたしも人生でこんなに多くの虹を見たことはありませんでしたが、なのはなの周りは本当にたくさんの虹が架かるのです。

 実はこの虹、晴れ男でもあるお父さんのパワーだという噂もあるとかないとか……。
 そんななのはなファミリーにとっても大切な虹を描こう! と思って、カラフルなチョークを手にしたら、やはりわたしと同じことを思った子が他にもいたようです。
 黒板の端には、すでにきれいな7色の虹が架かっていました。

 

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 みんなで描いた、バースデイ黒板。お父さんの似顔絵と、その横にはお母さん。
 そして大きな文字で、あゆちゃんが、「Happy Birthday! 私たちの大好きなお父さん」と描いてくれました。それも、「Happy」のHは、縦棒がコスモスの茎になっていて、Hの上からピンク色のコスモスが咲いています。さらに「Birthday」のBの丸い部分は栗に大変身!

 みんなの一工夫があちこちに散らばって輝いていて、ちょっぴりユーモアも含まれています。いつまで見ていても見飽きなくて、そしてみんなからお父さんへ贈る、「おめでとう」と「大好きです」という気持ちが込められた、賑やかで素敵なバースデイ黒板ができあがりました。

 

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 ウィンターコンサートの脚本書きを進めているお父さんを待ちながら、午後は、日曜日に開くお誕生日会の準備をチームごとに進めました。誕生日会では、ウィンターコンサートで演奏する曲に沿った衣装やダンス、脚本に役立つアイデアを、脚本執筆中のお父さんへプレゼントします。

 本番が2日後に迫り、焦りも出てきた今日。1チームずつ披露する、演劇とダンス、衣装の3つに頭を悩ませながら、時には頭の中が散らばりそうになりつつも、1つひとつを固めていきました。
 わたしのチームはダンスをメインに構成していて、ダンス練習に力を入れています。

 

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 図書室、体育館では他のチームが制作物に取りかかっていて、何やら色鮮やかなペンキやスプレーも登場していて、一体、どんなふうに使われていくのかなと、想像しているだけでも、本番が楽しみになりました。

 夕方、脚本の旅に出ていたお父さんとお母さんが古吉野へ来ました。朝からあんなにも、(早くお父さん来ないかな)とワクワクしていたのに、いざお父さんの姿を見ると、なぜかわたしの方が「おめでとうございます」というのが恥ずかしい気持ちもしてしまいました。

 でも、夕食では、みんなでお父さんに日頃の感謝の気持ちを伝えることができました。
 バースデイ黒板の下で、微笑みながら話をしてくれる、お父さんの姿がとても嬉しかったです。

 

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「今、脚本を書くためにたくさんの本を読んでいるんだけどね、知れば知るほどに、みんなの回復にも繋がっているなと思って、脚本を書くことが、とても楽しみなんだよね」
 夜の集合で、お父さんがそう話してくれました。

 わたしたちの回復を信じて、絶対に諦めないで、答えを探し求めてくださるお父さん。
 お父さんが力強い言葉で、背中で、わたしたちが生きるべき道を示してくれます。

「摂食障害になったことは決して不幸なことじゃない。むしろ、そのことが人生を生きていくなかで柱になっていくんだ。みんなの中に回復の答えはきっとある。だから一人ひとりが自分の回復を信じて、逃げないで」
 お父さんの言葉に、また一歩、前へ進む勇気が湧いて、背中を押してもらえたような希望で心がいっぱいになりました。

 

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 ――まだ見ぬ誰かのために。
 わたしたちが回復していく意味を、お父さんがいつも、たくさんの言葉で教えてくれます。
 自分たちが抱えた痛み、苦しさと同じつらさを持つ人たちにとって、わたしたちが回復すること、そして、その先にある出会いで、たった一人でもいいから、わたしの存在がまだ見ぬ誰かの力になりますように。

 日々、お父さんとお母さんが教えてくれる、利他の世界や考えを広げていける一人として生きられるように、真っ直ぐに回復を信じて、そしてなのはなのみんなと毎日を笑顔で、小さな幸せをいっぱいに感じて生きていきます。

 お父さん。わたしたちに何にも代えられない、大勢の大好きな仲間たちと、いつどんなときでも帰ってこられる安心のある居場所を与えてくれて、ありがとうございます。
 今ここにいる仲間と、そして全国にいる卒業生の仲間たちと、手を繋ぎ合って、お父さんとお母さんに続いていきます。
 お父さんとお母さんと、なのはなのみんなと過ごせる毎日が、とてもとても幸せです。

(るりこ)