10月9日
金時祭り当日。行き帰りも含め、みんなで安全に、大きなアクシデントもなく無事に終えられ、ステージも成功して、一区切りがつきました。
今回、金時祭りに向かう中で一番印象に残り、自分の胸に据えていたのは、「プランを立てて魅せる」ということ。
曲の中のイントロからアウトロに向かう中、その場面場面で、お客さんにどのように演奏を聴かせたいか。そして、金時祭りの演目全体の流れの中での1曲として、この曲をどう聴かせたいか。もっと幅を広げて、機材をステージに運び出してから撤収するまで、その一つひとつの動きでさえも、お客さんにどのように魅せたいか。そのプランを各自で立てて、舞台に立つ。
今までイベント演奏に向かうときは、ただ漠然と、「魅せる意識を持って向かわなくちゃ」と、意識していたけれど、今回はさらにそれを具体的に教えてもらえたことで、より「魅せる意識」が自分に入り込んでいった気がします。
お客さんに魅せるためのプランは、バンドメンバーそれぞれで個人練習をしながら考えて、今週の合わせ練習に臨みました。合わせの時は、その考えたプランを出し合うようにして演奏しましたが、みんなで具体的にどんなプランで演奏しているかなどをミーティングしなくても、各々が立てたプランで聴かせどころを意識して演奏すれば自然とまとまった演奏になりました。プランを具体的に立てると、自然と、あるべき一つの形にみんなが辿り着く事を知ったし、このプランというものが、自分たちそれぞれのオリジナルのサクセスストーリーなのでした。
摂食障害からの回復は、利他心の一本道を歩くのみです。しかし、その一本道の中で我武者羅に超えるべきハードルに立ち向かっていく過程のなかに、自分にしか描けないサクセスストーリーがある、とお父さんがいつも話してくださいます。この「プラン」というのも、演奏をあるべき形に持っていくために、自分のオリジナルで描くサクセスストーリーなのかもしれないと思いました。うまく言葉にするのが難しいのですが。
明日の演奏、そしてウィンターコンサートも、自分の最大限を使って、華やかに、なのはなの世界を彩って行けるよう、尽力したいです。