「稲刈りを終えて」 よしえ

9月27日

 昨日、紫黒米の稲刈りが終わり、今年の稲刈りもひと区切りがつきました。
 私は、あゆちゃんとりなちゃんと一緒に、光田んぼ下の機械刈りに入らせてもらいました。
 今年初めての稲刈り、そして、初めて機械刈りの手元をできることが、楽しみで嬉しかったのですが、少し緊張していました。

 田んぼに行くと、たわわに実った紫黒米が、先日の台風にも負けず、頭を垂れた姿で、静かに私たちを待っている風に見えました。

 最初に、コンバインがターンする4角を、3人で手刈りし、あゆちゃんがコンバイン、りなちゃんと私は、コンバインの後を追ったり、先を見たりして、稲刈りを進めていきました。
 紫黒米は、背丈がとても高く、最初は少し刈り難かったのですが、途中からは、スムーズに稲刈りが進んでいきました。

 あゆちゃんが、慎重に、真剣に刈り進める姿が、本当にかっこ良かったし、私も、あゆちゃんと同じ緊張感でいたいと思いました。
 そして、あゆちゃんがスムーズに刈り進めるにはどうしたらよいのか。
 視野を広くして、自分の立ち位置をどこに置いたら1番良いのか。

 以前、代掻きの時に、
「作業をする人が後ろを振り返ったときに『良い仕事ができた』と思えるように、妖精になったらいいんだよ」
 と、あゆちゃんが話してくれたことを思い出しました。
 「稲刈りの妖精」になって、あゆちゃんの後を追っていこうと思いました。
 あゆちゃんが作業しやすい動きをできたかどうかは分からないけれど、あゆちゃんのそばで、初めて機械刈りを一緒にさせてもらって、たくさんのことを学ばせてもらったと思い、有り難かったです。

 午後からは、光田んぼ上の手刈りで、お父さんお母さん、みんなが来てくれました。
 私も後半は、手刈りの方に行かせてもらったのですが、鎌で刈る「ザグザグ」という音が気持ち良かったり、刈った稲を、次から次へとみんなが結わえてくれて、どんどん稲刈りが進んでいくのが、楽しくて気持ち良かったです。

 やっぱり、みんなでの手刈りがあっての稲刈り、そしてなのはなの稲刈りだと、改めて感じました。

 あゆちゃんが、光田んぼ上も、機械刈りで手伝ってくれて、2枚の稲刈りが終わりました。

 午前中に、まえちゃんたちが準備してくれたなる足には、ぎっしりと稲が掛けられていました。
 なのはなに来て、初めて見たこのはぜ干しの風景が大好きになりました。心が落ち着くし、豊かな気持ちになります。
 しばらく、はぜ干しの景色を見られると思うと嬉しいです。

 今年、私は、ゆりかちゃんと一緒に、諏訪方面の田んぼの担当をさせてもらいました。
 毎朝、田んぼの様子を見て、その様子をゆりかちゃんに報告しました。
 ゆりかちゃんも、日中田んぼを見てくれて、私が気になったところや草刈りなどの作業を進めてくれました。
 田んぼのこと以外にも、地域の人への気配りなど、ゆりかちゃんから、たくさんのことを学ばせてもらったと思います。

 田んぼの見回りから、1日が始まりました。
 諏訪方面の、朝の静かな空気に、心が洗われる感覚になり、新鮮な空気が身体に入って元気をもらえるのでした。

 そして、ゆりかちゃんへ報告をすることで、気持ちを切らさずにできたし、1人で見回りをしていても、いつもゆりかちゃんと一緒の様な気持ちでいられて本当に心強かったです。

 また、稲の生長を見られたことも嬉しかったです。
 小さな白い花を咲かせたあと、穂を出し、もみが膨らみ、穂が垂れていく様子。 
 稲の花は、たった2時間ほどしか咲かないと知り、稲の姿が、とても美しいと感じました。
 稲の様に、私も頭を垂れて、謙虚に生きていきたい。そう思いました。

 毎日、美味しいお米を頂けるのは、芽出しから段取りをしてくれたいた、まえちゃん始め、稲刈りまでの過程での、みんなの力があるからこそなんだと、稲刈りを終え、改めて感じました。

 稲刈りが終わり、ほっとしたような、寂しいような……。でも、稲刈りが終わった田んぼやはぜ干しの景色に、とても満たされた気持ちになりました。