【9月号⑨】「畑に輝くお月さま ―― スイカの収穫&フルーツポンチ作り ――」あきな

  
 スイカの初収穫は、まえちゃん、やよいちゃん、さやちゃん、よしみちゃん、なつみちゃんと私の六人で行きました。七月二十八日のことです。

 収穫基準は、実につながる部分の孫ヅルが枯れているか、ヘタのまわりがしっかりと凹んでいるか、叩いたときの音が狸のお腹のように低い音で響くか、という三つを気をつけて採りました。

 私は、二,三日に一回は、まなかちゃんを誘って見回りに行っていたので見慣れていたのですが、成長した大きなスイカを見たみんなが、「わぁ、すごく前と変わっている」「スイカ大きい!」と驚いてくれて嬉しかったです。
  
  
 収穫の後にみんなで試食したのですが、綺麗な黄色でお月様のようなシュガームーンが輝いていました。一口食べると今まで食べたことがないほど甘くて、フレッシュで本当に美味しかったです。

 前日に収穫が決まっていたので、同じスイカ担当の、あんなちゃんとまなかちゃんにすぐに報告したら、二人もとても喜んでくれました。

■念を送って

 夏時間で動いていた七月末のことだったので、シエスタ後に収穫に行ったのですが、私はシエスタの夢のなかで、もう、すでにシエスタを終えて梅林奥奥に行こうとしていました。それくらい、ずっとスイカのこと考えていたので、収穫できて、みんなの笑顔を見ることができて、スペシャル記念日だなと思いました。

 収穫後すぐに冷やしてくれて、おやつの時間に、冷えて甘いスイカをみんなと食べました。

 でも嬉しかったのも束の間。ニコニコの私に悲劇が訪れました。それはカラスによる被害です。

 収穫したことで、ここにスイカがあるということに気が付いたカラスに、つつかれたものがありました。 二日間で合計十三個……。私はキラキラテープを張っていたのに、と、とてもショックでした。

 でも、みんなに美味しいスイカを、全員が満足するくらい届けたい! カラスと一緒に食べるスイカは嫌だ、と思ったは、畑にテグスを張り、カラス避けを吊るしに行きました。畑につくと、近くの電線にいるカラスが全部悪者に見えて、睨んで、

「これはキミたちの食べるものではないからな。なのはなのみんなのものなんだぞ」

 と念を送りました。その結果……次の日からカラスの被害がゼロになりました。本当に嬉しかったです。

■スイカの器

 初収穫の三日後の昼食には、スペシャルメニューのデザート、「スイカの器のフルーツポンチ」をみんなでいただきました。
  
  
 シュガームーンを丸くくりぬき、中にサイダーとレモンシャーベット、桃のコンポートやマクワウリ、フルーツの缶詰が入った豪華デザートでした。

 半分のスイカの器に盛られたフルーツポンチを、四人ずつで頂いたのですが、暑い身体にひんやりと美味しくて幸せでした。なのはなみんなで頂こうと思うと、たくさんのスイカが必要だったので、大量に実をつけて、大きく育てて収穫できたこと含めて良かったです。
  
  
 収穫のときは、道からおくまった場所にある梅林奥奥からは、一輪車に九個から十個ほどのスイカを乗せて運びました。

 まなかちゃんが、「一輪車使いこなしてるね。素敵だよ」と褒めてくれて、誇らしい気持ちになりました。

 八月は早朝作業前や食後のデザート、フルーツポンチやスイカ割りなど、暑い夏のスイカをたくさん楽めたなと思います。

 初めて担当した野菜が、梅とショウガとスイカだったのですが、梅はあまり手入れがなかったので、スイカがしっかりめんどうを見た初めての野菜でした。

 湿害にも防除で対策できて、カラスからも守り切れて、大量収穫できて、みんなに喜んでもらえて本当に嬉しかったです。