「演じること、視野の広さについて」 さくら

9月22日

 夕方、ハウスミーティングがありました。
 先日スプリングコンサートを見て、役になり切っているなおちゃん、宇宙のことを考える市ヶ谷博士を見て、自分というものがなくて、透明で、綺麗だと思いました。

 私は、自分のことを気にしている時間があって、どうしたら自分から離れることができるのか質問させてもらいました。
 まず、「自分」というものはない、と教えてもらいました。どんな人も何かを演じています。
 私は、突っ込まれないように、責められないように、臆病で評価を気にするできない自分を演じてきて、それが板についている、だから他の人が演じられなくなっていると教えてもらいました。
 そうだと思いました。評価を気にする自分、できない自分、臆病な自分に逃げて、責任を取らなくていいように逃げていたんだと思いました。
 できる自分を演じたいと思いました。必要とされている人を演じたいと思いました。

 視野が狭いというのは、どういうことか教えていただきました。
 私は誕生日のときなどに、お父さんにもっと視野を広く持つことを教えてもらうけれど、視野が狭い広いというのはどういうことなのか分かっていませんでした。

 視野の広さというのは、何から何まで見ているか、ということで、2種類教えてもらいました。
 1つは知識の視野です。例えば象を見るとき、象のことを何も知らずに見たら、肌がざらざらしていて、しっぽの毛はふさふさしていて、何メートルくらいだなということしかわからないです。でも、象が何を食べて、どんな体の仕組みをしていてということを知ったうえで見たら、見えるものが多くなります。

 もう1つは、人との関係、コミュニケーションの視野です。
 ここにはこの人とこの人とこの人がいて、これをしている。他の人が何をしているかを把握して、自分はその場で何を期待されているのか。

 ハウスミーティングでお父さんのお話を聞きながら、その場の人のことを考えました。お父さんの左手側に手前に私、奥にあんなちゃん、右手側手前にしなこちゃん、奥によしみちゃんがいました。自分が質問させてもらったことに対してお父さんが答えてくださるときの話の聞き方、あんなちゃんが質問したことに対してお父さんが答えてくださるときの話の聞き方、そんなに変わるわけではない小さなことだけれど、その場で立てるべき人を立てるような、正しい立ち振る舞いというのがあると思いました。

 最後のお話で、ここは摂食障害から回復していくための場所で、気持ちが上がったり下がったりするのはみんなの仕事だというお話が印象に残りました。
 気持ちが下がったらどう解決するのか、こうしたら良いのではないかという答えが積み重なっていくことで、摂食障害から立ち直っていくノウハウができていく。
 気持ちができている人だったら、そのレベルでの気持ちの落ち方があって、解決の仕方が全部大事なノウハウだとお父さんが話してくださり、気持ちが落ちることは悪い事のように思っていたけれど、それを出して解決することは、すごく役に立つことなんだと思いました。

 今日も1日ありがとうございました。