9月22日(木)「木の下いっぱいに、トロピカルな香り & 藤井さんの木版画教室」

9月22日のなのはな

 ポポーが採れる時期がやってきました。池上桃畑の奥に1本、ひっそりと植わっているポポー。今年も順調に実が生っていて、収穫できる日を心待ちにしていました。
 ポポーの収穫基準は、果樹の中では珍しくて、落下した実を収穫します。1,2週間ほど前に見に行ったときは、一つも実が落ちていませんでした。しかし、2日ほど前に台風が過ぎ去った後だということや、去年も9月22日に初収穫していたので、今日収穫できるのではないか……希望を持って、まりのちゃんと一緒にポポーの木を見に行きました。

 小雨が降ったこともあり、ポポーの木を見ると、葉が雨に濡れてピカピカして見えました。枝には、まだ薄緑色のポポーの実が付いていました。
 そして、木の下には、たくさんのポポーの実が! 木の下に潜り込むと、ポポーのトロピカルな甘い香りで包まれました。ポポーの実を手に持ってみると、柔らかくて採れたへたから、とても良い香りがしました。1つひとつ、潰れないように丁寧に収穫かごに入れていきます。かごの中がどんどんポポーの実でいっぱいになっていくことが、とても嬉しかったし、今年も収穫に繋げられて、満たされた気持ちになりました。

 

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 ポポーの実は、だ円形の形をしていて、黒い斑点のような独特な模様が表面に付いていて、少しドラゴンの卵のように神秘的に見えます。雨が当たった表面がキラキラしていて、宝物のように思えました。

 今日は2,3キロ、ポポーの実を収穫できました。まだ木には熟れていないポポーの実が生っていて、収穫は続きそうです。時期を逃さず、一番良い状態で収穫できるよう、気持ちを切らさずに見ていきたいです。
 南国の、トロピカルな甘さがするというポポー。みんなで美味しく頂ける日が楽しみです。

(りな)

 

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〈畑では、ブロッコリーの苗の鉢上げや、台風で倒れてしまったモロヘイヤの株おこし、ビニルハウスのシートを張り替える準備などが進みました。また、10月のイベントに向けて『ザ・マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン』のダンス練習も行いました〉

 

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 版画教室では、続々と作品が完成していき、今は3人の美しい作品が額に飾られています。
 私も大詰めの刷りの工程をしているところです。

 

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 刷りが一番難しい。藤井先生が何度もそう仰られていた理由が、身に染みて感じられました。
 絵の具の色、水加減、版木の水加減、ぼかしの加減、ばれんの力具合……。刷り上がりを決める要素はとても多くて、同じものを刷ることは、決してできません。

 

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 6枚の版木を、最初から最後まで、1枚の紙に刷ってみると、思うようには行きませんでした。むしろ、先週刷ったものの方が、ぼかし加減が絶妙で作品として成立していました。

 一進一退の状況に、少し落ち込む気持ちもあったけれど、刷りの難しさ、奥深さを感じつつ、もっと刷りの工程を自分のものにできるように、していきたいと思いました。

 

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 藤井先生から、今度は同じ色の板で、何枚も紙に刷っていくといいよ、と教えてもらいました。同じ色を何枚も刷ることで、刷るコツも掴めてくるし、絵の具ののりも良くなってくる。
 藤井先生も、作品を刷るときは10枚か、それ以上刷った中に1枚のいい作品ができるかどうか、と仰っていました。それほど、刷りは繊細な工程なのだと思いました。

 

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 1枚を刷り終えて、残った時間は、黄色の板のみを、6枚、続けて刷ってみました。黄色は、ぼんやりとした光が浮かび上がるように、ぼかしをうまく取り入れたい版木でした。

 うまくぼかすのは、かなり難しかったけれど、続けて刷る中で、うまくぼかす色の乗せ方、拭い方のコツが少し掴めてきました。最後の2枚は、こういうふうに刷りたいな、と頭に描いていたものを形にすることができました。

 

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 木版画に向かっていると、無心になり、一筋縄ではいかないことも含めて、とても面白いです。
 藤井先生や、版画教室のみんなの暖かい空気の中、木の板や、鮮やかな色彩の絵の具を使って作品を表現していく時間は、穏やかな気持ちで満たされます。それぞれが作品作りへ向かう真剣な空気も、心が静かになって、心地よいです。

 

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 今週は、壁にぶつかってしまったけれど、また来週、粘り強く落ち着いて、地道にコツを掴みながら、刷りを進めたいと思いました。

(りんね)