9月16日(金)「タマネギの苗づくり、夕の子畑でスタート & ビニールハウス、冬仕様に」

9月16日のなのはな

 ここは夕の子畑。
 坂を上ると、花を咲かせ終えて実を育てている荏胡麻が、さわやかな香りで迎えてくれて、さらに上には、緑の獣除けネットで守られた、まあるい葉っぱが可愛らしい落花生。
 その落花生の奥には、今日からタマネギの苗床が仲間入りします。

 今日の午前は、約1万5千320粒のタマネギの種まきをしました。
 土の上に置いて少し目を離してしまえば、(あれ、種はどこ!?)と思うほど、サイズ1ミリ以下の黒い種は小さく、ここから小さな芽が出て、葉を伸ばし、タマネギが育つのだと思うと、なんだか神秘的に思えます。

 

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 わたしたちがダンス練習をしている最中にも、先行してまえちゃんとまなかちゃんが畝を立てて、種まきを始めてくれていて、必要なものも運んであり、畑に着くと、すぐに種まきが始められるようになっていて、初めからとても段取りの良い作業が作られているのが、ありがたかったなと思います。

 まえちゃんから種まきの方法、流れを聞いて、5組のペアで向かい合って種まきを始めます。
 まずは、幅3センチ、長さ60センチの木の板を使って、畝の上にあるゴロゴロした土を除き、サラサラの土だけにして均します。

 次に10センチ間隔で、畝に対して垂直に5条の浅い筋を棒で付け、そこに、2センチ間隔で種を1粒蒔きで蒔いていき、最後に、種の倍の厚さの種まき培土をかぶせ、上から軽く押さえ、また次の5条分の種蒔きを進めていく、というのを繰り返します。

 

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 いつもなら、一気に全畝均して、一気に全畝溝をつけて、一気に種を蒔いて……という方法ですが、今日は5条分、培土をかぶせるところまでしたら、また次の5条の均しから始まるように流れが作ってあり、ひたすら一つの工程をやり続けるよりも、5条終わったら、一度頭がリセットされて、また気持ちを切り替えて新たな5条に向かえるので、小さなけじめが、短いスパンでいくつも重ねていけることが、気持ちの面でも、集中力の面でも、いいことづくめだと思いました。

 ひたすら下を向いて手を動かしていると、あっという間に時間が過ぎて、気が付けば種まきが終わっています。
 前回のコンサートの脚本で、「大人時間と子供時間」というお話がありましたが、「種まき時間」という時間もあるのではないか、そう思うほど、種まきの時間は飛ぶように早く、その短い時間の中に、種まきの緻密さや、手早さと正確さのバランス、そして上手に種まきができたときの喜びがギュっと詰まっています。

 

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 空気は研ぎ澄まされ、セミの鳴き声も耳に入らぬほど、種まき空間は静寂に包まれていますが、時々、視界の上の方から、向かいの人の種を置く手が見えると、なんだかとても嬉しい気持ちになります。

 終盤30分ごろからは、桃の手入れをしていた、つきちゃんとななほちゃんもヘルプに来てくれて、培土の上からもみ殻をかぶせ、ジョーロ1杯1メートルで水をやり、最後に台風が来ても飛ばされないよう、しわの無いようにピッチリ不織布を張って、無事に種まきを終えることができました。

 

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 蒔いた種が無事に発芽するよう、これからの水やりをしっかりしていきたいし、去年の経験を踏まえて選んだ品種が、より良く育つよう、みんなと見守っていけたらいいなと思い、これからのタマネギの様子がとても楽しみです。

(なつみ)

 

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 夏の間、ミニトマトが植わっていた、崖崩れ下ハウス3棟。暑さ対策として、ハウス左右の巻き上げに加えて、出入り口の扉とその周りを覆っているビニールを取り外して、風通しをよくしました。その効果もあって、ミニトマトはこの夏の暑さを乗り切り、色鮮やかで甘い実がたくさん穫れました。

 ミニトマトとバトンタッチで次に植わるのは、なのはなの冬野菜には欠かせない、セロリと冬キャベツです。芽出しが成功して、伸び伸びと育っているセロリは近日に定植が行われる予定で、その前にハウスも元通りに戻して、これからは冬に向かって、防寒対策に切り替わっていきます。

 

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 この日はハウス3棟の中でも、セロリが植わる北棟の修繕をメインで行いました。
 まくし上げていたビニールを下ろしてから、須原さんとさくらちゃんが扉の修繕も同時で行ってくれました。これまで、扉が開きにくくなってしまったり、レールから外れてしまうという問題が起きていましたが、その問題を防ぐために、扉のレールの横にビスを揉み、ストッパーとなる仕掛けを作ってくださいました。

 するすると滑るように開く扉はとても軽くて、でもストッパーがあるから勢いのままに開けすぎてしまうこともなくて、その場にいたみんなと、「気持ちいい~!」と顔を見合わせて喜びました。

 

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 わたしは、よしみちゃんと、真ん中ハウスの出入り口のビニールを元に戻す作業をしました。
 夏はできるだけ風通しをよくするために、開けられる部分はなるべく広範囲でビニールを取り外しましたが、これからはほんの少しの風も入らないよう、隙間を作らずにビニールをスプリングで留めていきました。一夏の間、取り外していたビニールが、パズルのピースをはめていくようにそのままの形に元通りになっていくのが、やっていてとても気持ちの良い作業でした。

 

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 最後には須原さんが、扉と扉の隙間が完全に埋まるように水平機を見ながら、扉の高さも調節してくださいました。ぴっちりと閉じられた扉からは、隙間風も一切入り込ませないような安心感がありました。

 北棟の修繕は完了です。残るは南棟と真ん中棟の2棟です。天井のビニールも一部破れていて、修理は少し大がかりになりそうですが、冬野菜が定植される前に安心して雨風や冬の寒さを乗り切れるように修繕をしていきたいです。

(るりこ)

 

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 畑作業では、桃のお礼肥やりや、稲刈りの済んだ畑の片付けなども行いました。

 ウィンターコンサートへ向けたダンス練習では、卒業生ののんちゃんが、『ザ・シード』の振り入れをしてくれました。のんちゃんが帰ってきてくれている期間の、集中的な練習ですが、のんちゃんが振り付けの考案、指導をしてくれて、コンサートの中でも特に規模の大きな曲が3曲、6日間で完成したことになります。

 これからは踊り込み、練習を重ねていく時間です。夜の練習では、お父さんが、一人ひとりの精神性がダンスにはあらわれること、普段からけじめを持った心持ちを作っていくことを教えてくれました。

 ステージに立つ時間だけでなく普段の場面一つひとつに、気持ちの減り張りを持ち、美しいパフォーマンスをし、コンサートを通して成長していきたいです。