「たけちゃんの優しさ」 ほし

9月14日

 今朝は、イチジクの収穫で、しほちゃんとりんねちゃんと一緒でした。
 最近、イチジクの収穫に入らせてもらうことがよくあるのですが、そのたびに、新しい発見があるな、と思います。
 特に、バナーネという品種は、熟れてくると皮がひび割れのようになりやすいです(表皮に亀裂が入ってくるのは、その実が採り頃だという目印のひとつです)。

 でも、皮がむけていても、まだ実が硬かったり緑色のものがあったり、まだ適期ではないな、と思うものや、皮がひび割れていなくても、茶色く熟しているものもあります。
 収穫の見分けが難しく、心の目を使っていかないと収穫はできないな、と思います。

 収穫に入るたびに、心の目を養っていってもらっているような気がして、やっぱり、心を使っての作業は、凄く楽しいな、と思います。
 まるで、イチジクが、「私を採って」と言っているような声を聞くような感じです。

 何をするときでも、心を使って取り組んでいきたいな、と、強く、切実に思いました。
 自分の心の幅を、視野を広げていきたいな、と思いました。

 今日は、3人で駐車場のイチジクの収穫を終えた後に、しほちゃんと2人で、プール下のイチジク畑の収穫に行きました。
 その道中で、しほちゃんが、お仕事の話をしてくれたり、最近なのはなであったことを話したりしました。

 しほちゃんが、近況報告をしてくれたのが嬉しくて、私も自分自身の近況報告をしました。
「最近は、みんなと同じようにずっと動いてるよ」と話させてもらうと、しほちゃんは、「良かったね」と返してくれて、「落ち込むことがあっても、どんどん強くなっていって、この先もきっと活きてくるよ」と話してくれました。

 以前から、しほちゃんに助けてもらうことはたくさんあったのですが、やっぱり、しほちゃんの言葉は、安心するし、本当にしほちゃんが、私に良かれの気持ちで正面から心を向けてくれているんだな、ということが伝わって、やっぱり、しほちゃんだな、と思いました。

 場所は離れていても、しほちゃんとずっと一緒の気持ちなんだな、と思うと、心の底から嬉しかったです。
 昨日も、朝の作業がしほちゃんと一緒だったり、ダンス練習も一緒にできて、しほちゃんと過ごせた3日間が嬉しかったです。

 午前は、ゴーヤの追肥の作業で、印象に残ったことがあります。
 ももかちゃんと一緒の作業だったのですが、ももかちゃんは、私よりもずっと歳は小さいけれど、凄く積極的で、働き者で、凄いな、と思うし、ももかちゃんの姿を見ると私も頑張ろうと思うし、ももかちゃんからパワーを貰っています。
 私も、そんな姿を見習っていきたいな、と思いました。

 今日も、卒業生ののんちゃんにダンスの振り入れをしてもらいました。
 のんちゃんのダンスは、スケール間や、躍動感が、あって、踊っていても、気持ちが強くなっていく気がして、そんなダンスを作れるのんちゃんが凄いなと思うし、そののんちゃんのダンスをみんなで踊れることが、嬉しいことだな、と思いました。

『リカバリー』の少人数グループで踊っているみんなの姿を見ると、やっぱりすごいな、と思います。
 みんなの姿は、力強く、伸び伸びとしていて、でも甘さがないです。
 私も、身体も心も、自由に使っていけるようになりたいな、と思いました。
 ダンスも今は、振りやカウントを覚えるのでいっぱいいっぱいだけれど、気持ちを乗せて、心を使って踊れるようになっていこうと思いました。

 また、お昼の時にお母さんが話してくれたことが印象に残って、相手が楽しくても自分が我慢していたらいけなくて、自分も相手も楽しい方に向けていったら、上手くいったことがよくあったよ、と話してくれて、その言葉から、希望をもらったし、視界が開けたような気がしました。私もそんな風にいたいと思いました。

 それから、たけちゃんとお母さんの眼鏡の話をしてくださったことも、印象に残りました。
 たけちゃんの思いやりや優しさを私も実感して、たけちゃんは、凄く純粋な優しさで、私たちに接してくれているんだな、と思いました。

 以前、私が、辛い気持ちになって、そのときいた場所を離れたとき、たけちゃんが気付いて、廊下まで付いていってくれて、私に声をかけてくれていて、私はその時、たまたまお手洗いに入ってしまったけれど、そのあと、たけちゃんは、校長室のドアを開けていました。今思えば、私がはぐれたことを誰かに伝えようとしてくれていて、助けようとしていてくれていたのだと思いました。
 そのことを思ったとき、もし、私が1人で泣いていたとして、そこにたけちゃんが通りかかったとしたら、たけちゃんは、優しくそばにいてくれるんだな、と思いました。

 上手く言えないけれど、私は、縦の関係で人を見て、年上の人は上、という風に考えがちだけれど(それは、長幼の序を大切に思うのとは違った意味で)、たけちゃんは、どんなに年上の人だったとしても、自分自身と同じように横の視点での優しさで接してくれて、たけちゃんの心は優しさでいっぱいなんだな、と思いました。
 たけちゃんの気持ちを思うと、涙が出そうになって、心が癒される気がしました。

 今日は、田んぼの機会刈りがおおよそ終わったことを夜に聞かせてもらって、お父さんチームと永禮さんチームで、2日で終わったのが、本当にすごいなと思いました。
 私は、今回、稲刈りの見学にはいけなかったけれど、モンローちゃんの力はすごいんだな、と思いました。
 また、午前の作業の前にグラウンドに居たら、稲刈りに行く前の、ダンプに乗った永禮さんとまなかちゃんが、とびきりの笑顔をむけてくれて、凄く嬉しかったです。
 今日からさとえちゃんが帰ってきてくれたことも嬉しくて、さとえちゃんの笑顔が温かかったです。