「横の関係」 せいこ

9月13日

 4条刈りコンバイン、モンローちゃんの威力は圧倒的でした。
 朝に、ながれさんが回送車でモンローちゃんを運んでくださり、荷台からモンローちゃんがゆっくりと降りて来る時点で、すでに、ものすごい壮大さ。ジュラシックパークのテーマソングが似合いそうな光景でした。
 お父さんが、この大きな大きな機械を乗りこなして、一気に稲を刈り取っていきます。
 コンバインが一度に大量の稲を飲み込んで進んでいく姿、もみを一気にコンテナに排出し、すぐにコンテナをお米で山盛り一杯にする姿。どちらも、ずっと見ていても見飽きないもので、豊かな、満たされた気持ちでいっぱいになりました。

 お父さんの補助をするあゆちゃんは、「横の関係」で、お父さんの手元をしていました。
 お父さんの視界に入らないモンローちゃんの後ろの部分の様子を必要なタイミングでお父さんに伝えたり、モンローちゃんが、何度か切り返してカーブをするときに、刈り損なう部分を、瞬時に把握し、手刈りをしたり。それは、お父さんに指示されたから、というわけではなくて、何というか、モンローちゃんを運転しているのが「第一のお父さん」だとすると、あゆちゃんは、「第二のお父さん」のような目線で、「第一のお父さん」が見えない所、把握し切れないところを必要なタイミングで穴埋めするようなスタンスで手元をしているのを感じ、私も、普段の作業であゆちゃんのような動きができるようになろう、と思いました。

 私は逆に、「ちゃんとしないといけない」と思って、動きすぎたり、パニックになって体が固まってしまったりする傾向にあると思います。適切な判断と認識力、作業を一緒にする人にどこまでも気持ちを寄り添うことができれば、そんな気持ちを抱かなくても、すっと、相手にとって1番ベストな手助けができることを知りました。