「コンバインに乗って」 せいこ

9月8日

 今日の午後に、初めて稲の機械狩りに行かせて頂きました。

 昼の洗いを終えて、廊下をあるいていたところ、あゆちゃんとまえちゃんが、
「あのぉー、稲刈りに行きませんか?」
 と、両手の人差し指同士をツンツンしながらお茶目に声を掛けてくれ、作業を変更。あゆちゃん、まえちゃん、りなちゃんと一緒に、お思わぬ形で今年初の稲刈りがスタートしました。一度やって見たかった機械狩りの補助。サプライズのようでとっても嬉しかったです。

 私とあゆちゃんは、コンバインを積み込んだ回送車で、山裾東の田んぼに行くことに。回送車の荷台の部分は、コンバインが坂を登るようにして荷台に上がれるよう、ダンプ式になっています。

「あゆも、乗りこなしてるわけじゃないから、何となくの感覚でやってるんだけど」
 何となくで、巨大な機械を的確に操作するあゆちゃんの勇敢さ、スケールの大きさにも感心したし、あゆちゃんがレバーを引くと、軽トラの荷台とは比べ物にならない、ものすごく大きな荷台がダイナミックに傾き始め、すごく圧巻でした。

 回送車の車高は予想以上に高くてびっくり。サイドミラーが3つもありました。大きな大きな車の後ろまで、自分の認識は行き届くのだろうか。ワクワクするような、ドキドキするような。

 初めて支柱の長い横竹を運んだ時と感覚が似ていました。あゆちゃんとカーブを曲がるたびに、「うぅ〜! こわぁーい!!」って笑いながら、田んぼに向かうのもすごく楽しかったです。

 無事コンバインも田んぼに到着し、機械刈りがスタートです。私は、コンバインの横を歩きながら、ハーベスタの袋に籾がいっぱいになったら交換をする役割をさせて頂きました。

 あゆちゃんが運転するコンバインに時々足をかけて乗せてもらいながら、稲がまっすぐにどんどん刈られていく様子を見て、落ち穂を拾い、一周するごとに、籾でいっぱいになったハーベスタの袋を入り口に降ろしていく。あゆちゃんはほとんど中腰、もしくは運転席で立って、コンバインを運転していて、それがすごくかっこよかったです。

 まえちゃんやりなちゃんが、あゆちゃんのコンバインの少し先を行って、ヒエをとったり、刈りやすいように稲を起こしたりしてくれていました。

 心の底から安心する家族と一緒に、お米の香りがする黄金色に輝いた田んぼを、みるみるうちに綺麗に刈っていく。特別な優しい言葉かけとか、励ましとか、そんなのが無くっても、すごく心が満たされて、幸せな時間でした。

「あゆも、昔、盛男おじいちゃんの運転するコンバインに乗って、今日のせいこちゃんの役割をやってたんだよ。今はあゆがおじいちゃんの役割をしてるのか、と思うと、なんだか感慨深かったなぁ」
 帰りの回送車であゆちゃんがこう話してくれて、私も心が温かくなりました。

 古吉野に着くと、さくらちゃんが籾摺り機を動かしてくれていて、こんな風に気軽に稲刈りをして、籾摺りまでできてしまうみんなの力が本当にすごいことだと改めて思いました。

 今日も1日、ありがとうございました。明日も頑張ります。