「骨格を作り、育てていく」 つき

9月8日

 桃の剪定をしました。剪定は本当に難しくて、まだ分からないことだらけです。でも、あんなちゃんが1本1本丁寧に説明をしてくれるので、どういう理由でその枝を切るのか、その都度納得して進めることができるのがすごくありがたいです。
 
 あんなちゃんが剪定をしていると、いとも簡単にノコギリでサクサクと枝を切っていくように見えます。でも、いざ自分がやってみると、枝1本切るだけでも難しくて、注意すべき点やコツがあるのを実感しました。

 あんなちゃんから教えてもらったことで、切る時は、葉芽の直上で切ることで養分が行きやすくなるため、枯れこんでも傷の修復が早いということ。

 脚立も的確に立てて、しっかりと力が入るようにして、切りやすい姿勢にすること。そうすることできれいに切ることができて、樹にも負担が少なくなること。

 そんな基本的なことまで惜しみなく教えてくれることがすごくありがたかったです。それだけでもやりやすくなったし、意識を高めることができました。

 あんなちゃんの切り方を見ていると勉強になります。刃の動かし方や力の入れ具合は、あんなちゃんの姿を真似することで段々とコツが掴めてきました。

 樹によって個体差があるので、すべてが応用になってきます。最初はどこから手を付けたらいいのかもさっぱり分からなかったけれど、何本もやっていくうちに最低限のことは分かるようになってきたかな、と思います。

 主枝がどれかをまず見て、そこから要らない枝や邪魔な枝を見ていきます。日あたり、作業性、隣り合っている枝同士の兼ね合い、樹全体の勢い、枝ごとの勢い、様々な視点から考えて、残すべきか切るべきか判断していくあんなちゃんが本当にすごいです。俯瞰的に、視野を広く見て考えないとできないです。

 大きな枝は、一度に根元からバッサリと切ってしまうと樹にショックが大きすぎるため、徐々に切っていきます。今回の秋季剪定ではここまで、次の冬季剪定で根元から切り落とす、というふうに2回3回に分けていくそうです。1年後、2年後……もっと先の未来のことまで予測して、先見性をもって1本1本の樹の骨格を作り、育てていく。桃作業は本当にスケールが大きくて未来につながっているのだと感じます。

 だから、桃作業を通して、あんなちゃんの姿を通して学ばせてもらうことがたくさんあります。俯瞰的に物事を見ること、先読みして動くこと、手を抜かないでコツコツとやるべきことを粘り強くやること、メリハリのある仕事の仕方や判断……。自分に足りていないことを日々吸収させてもらえることを無駄にしないで、大事に過ごしていきたいです。

 私は、剪定が作業の中でも1番というくらいに好きな作業です。桃の剪定はスケールが大きすぎて今はてんてこまいだけれど、やっぱり楽しいです。あんなちゃんの説明と自分の考えが合っていたら嬉しいし、どういう考え方で樹が作られているのかを知れるのがすごく面白いです。
 徐々に樹がスッキリとして、きれいな形に形作られていく様を見ていると、自分の気持ちまでもスッキリします。

 規模は違うものの、ピーマンの剪定や、犬のトリミングと同じ感覚でした。上手く言葉で言い表せないけれど、どれも好きだと思える作業で、改めて自分が夢中になれる、ウキウキしてときめいてしまうくらい胸が躍るようなポイントは、そういうところなのだと実感しました。

 最近は、むしゃくしゃする気持ちがあるのですが、その中でもみんなと作業をすることで救われています。明日も剪定がうまく進むように頑張ります。