9月8日(木)「2022年の稲刈りスタート。出発、もち米の稲刈りへ!」

9月8日のなのはな

 いざ、稲刈りへ!
 古吉野なのはなから石生田んぼのほうを見下ろすと、8月には緑色一色だった景色が、今は黄金色に染まっています。9月になり稲の穂が垂れて、どこの田んぼでも収穫期を迎えています。

 今では毎日のように、色々な田んぼでコンバインを見るようになり、石生田んぼの景色は、土の茶色が見える面積が広くなってきています。

 なのはなでも今日から稲刈りがスタートしました。今週末が雨予報、雨前の乾いている時に少しでも稲刈りを進めたい! 急遽だったけれど、あゆちゃん、まえちゃん、せいこちゃんと一緒に、もち米の植わっている山裾田んぼに向かいました。

 玄関下には、役割を待っているコンバインが何台もセットされていました。メンテナンスも済まされて、エンジンをかけたら不具合なくすぐに動きました。

 コンバインを運ぶための回送車は、あゆちゃんが運転してくれました。回送車にコンバインが乗っていると、コンバインが小さく見えるぐらい、回送車がとても大きかったです。

 数日前に強い台風が来て、稲は倒れていないかと少し心配だったけれど、山裾田んぼに着くと、稲がすっくと立っていて、倒れている箇所がひとつもなくて、安心しました。

 

 

 田んぼの近くに立っているだけでも、稲の穂から漂う香ばしい香りに包まれて、豊かな気持ちになりました。田んぼが眩しいぐらいに黄金色に染まっていて、稲の穂が揺れるとシャラシャラと音を立てていました。

 あゆちゃん運転する回送車が畑に到着するまで、まえちゃんと一緒に、田んぼの四隅を手刈りしました。コンバインがカーブできる空間を作るためです。カマを持って、稲の束を一つずつ切っていきます。「ザクッザクッ」という音がして、とても気持ちが良かったです。植えた時は、2,3本だったのに、今は20本近く分けつして、3束刈ると片手いっぱいの太さになりました。

 

 

 四隅刈りが出来たところで、いよいよ機械刈りのスタートです。あゆちゃんがコンバインを動かしてくれました。私達は、あゆちゃんがコンバインで刈りやすいように補助をする役割です。

 コンバインが動き始めると、大きなエンジン音と共に、キャタピラが動いて、とても迫力がありました。ずんずん稲を先端の尖りで器用にかき分けて、刈っていく様子はずっと見ていても飽きないぐらい綺麗でした。

 刈られた稲がベルトコンベアーでコンバインの中を流れていき、後方から藁だけが飛び出す仕組みが面白くて、まるでコンバインが稲を食べているかのようでした。

 

 

 コンバインが、稲と一緒にひえを刈ってしまわないよう、ひえ取りをしたり、稲が倒れてしまったところは稲おこしをしました。だんだんと、あゆちゃんのコンバインが近づいてくると、ハラハラした気持ちになりました。スリルがあって、とても楽しかったです。

 

 

 田植えは、最後に外周だったけれど、稲刈りは反対で、最初に外周を刈って、だんだんと内側に入っていく順序でした。一周して田んぼの入り口まで来ると、コンバインに積んだハーベスタの袋を下ろしました。田んぼを一周するだけでも、大きなハーベスタの袋2つ分、籾が収穫できました。ずっしりとした重みが感じられて、とても満たされた幸せな気持ちになりました。

 

 

 時間を忘れて、夢中になって作業していると、一周する時間がとても短くなっていることに気が付きました。ふと、周りを見回すと、ここが田んぼだったと思っていたところは、まだ稲が残っているところで、もうすでに畑の外側は刈り終えて半分ぐらいの面積になっていました。周りには藁が綺麗に列をなして広がっていて、畑の真ん中に、稲が立っているのが、一つの島のようでした。もうこんなにも進んでいたのだなと驚きました。

 

 

 最後の一束まで残さず綺麗に刈り終えたとき、作業時間が終わる10分前でした。とても達成感を感じました。重くなったハーベスタの袋を積んで古吉野へ帰ってくると、籾摺り機倉庫にさくらちゃんが来てくれて、すぐに籾摺りに取り掛かりました。

 

 

 稲刈りも、その後の籾摺りの工程まで全部自分たちで出来ることが、本当に凄いことだなあと思いました。今、毎日当たり前のように食べているお米だけれど、白いツヤツヤのご飯になるまでこんなにもたくさんの人の手が要るのだと改めて知りました。今年も美味しい新米をみんなで頂けるよう、私も少しでも力になりたいなと思いました。

 さくらちゃんに教えてもらいながら、籾乾燥機に籾を入れていきました。乾燥機の側面に、籾を入れるスロープがあって、そこに籾を滑らせて入れていきます。スロープの底には溝があり、溝からどんどん四角い部屋へ入っていきました。

 

 

 籾乾燥機・籾摺り機・軽量機をじっくり見ると、特殊な形をしていて、機械自体が、小さな工場のように思えました。さくらちゃんが、今は乾燥させている時間だよ、と教えてくれました。そして、籾摺り機の裏に回って、はしごを登り、四角い部屋を天井の少し開いたところから見させてもらいました。

 

 

 少し暗かったけれど、そこには今日収穫した籾がびっしりと詰められていました。「500キロ以上あるよ」さくらちゃんが話してくれました。今日だけでも本当にたくさんの収穫が出来たのだなあと思いました

 今年も稲刈りの季節になって、またみんなで手刈りをする日がとても楽しみです。

(りな) 

 

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 午前、午後と、いろいろな畑を周りみんなで肥料まきをした1日でした。
 午前の時間は落ち葉堆肥と籾殻を、午後からは牛肥を、秋冬野菜の元肥としていくつかの畑へまきました

 今日の肥料まきではスペシャル助っ人として須原さんがいてくださり、エルフやユンボを運転してくださったり、一緒に肥料入れにも入っていただけてとても嬉しかったです。

 午前の落ち葉堆肥と籾殻まきでは、まず最初に、崖崩れハウス前上畑に昨年作った落ち葉堆肥の山から、堆肥をエルフに移すところから始まりました。畑の全面に点々と作られた落ち葉堆肥の山たちですが、須原さんがユンボを運転して畑の奧にある落ち葉堆肥の山を、入り口の方までガーッと寄せてくださり、さらにはユンボのバケツで堆肥をすくってエルフまで移してくださりました。

 人力で、バケツリレーでエルフに入れると、時間と労力がかるけれど、今日は須原さんとユンボのおかげで、短時間であっという間にエルフに山盛り1杯分の落ち葉堆肥を積むことができました。

 落ち葉堆肥の準備が整い、いざ、肥料入れへ出発です。
 今回、落ち葉堆肥は崖崩れハウス3棟と吉畑新ハウス、ユーノスハウス、そして夕の子畑にまいていきました。

 

 

 私は、なつみちゃんや、あけみちゃんと一緒にエルフの上に乗って、てみに落ち葉堆肥を入れていく役割をしていたのですが、午前はたくさん人が居て、てみに入れても入れても次から次へと、「はいっ!」と、みんなが空になったてみを持って来てくれたので、手も止まることなくハイスピードで入れ続けることができました。須原さんも今日はてみに入れる側ではなく、畑に堆肥をまく側で一緒に入ってくださって、みんなと一緒に畑を走っている姿がかっこよかったです。

 

 

 落ち葉堆肥をまき終えたあとは、今度はエルフに籾殻を積み、夕の子畑と第2鉄塔畑にエルフ1杯分の籾殻をまきました。積み終わって畑に着いたのは作業終了時刻30分前を切っていたのですが、夕の子畑を10分足らずでまき、残りの籾殻も第2鉄塔畑に、これも10分ほどで畑全面にまくことができて、みんなの驚異のスピードが本当にすごかったなあと思います。落ち葉堆肥と籾殻は軽く、てみを運んでいるみんなの足取りも軽やかでした。

 そして午後の作業。午後は牛肥の肥料まきです。午後は4人という少数精鋭での作業です。しかし、初めに向かう畑は、規模の大きな梅見畑でした。

 

 

 ドキドキしながらも4人で畑へ向かい、やよいちゃんのアイディアで、今回はエルフではなく軽トラに牛肥を積み、軽トラを畑の軽トラ道に入れて、なるべく牛肥を運ぶ移動の距離を少なくできるようにして行ってみました。持って来たてみ全部に牛肥を入れて、ずらっとてみを並べてから、みんなで一斉に牛肥を筋状に撒いていくため、少人数でも比較的疲れにくい方法です。牛肥が撒かれると茶色い線がスーッと畑に描かれていき、綺麗だなあと思いました。

 そのまま畑の半分程まで、その方法で行っていたとき、須原さんが来てくださって、もっと早く肥料まきできる方法を教えてくださりました。須原さんが軽トラを、畑の中のほうまで入れてくださり、軽トラをゆっくりと前に進ませながら、荷台の左右の人はスコップを、後ろの人はじょれんを持って、荷台の牛肥を少しずつ畑にまいていくという方法です。

 

 

 この方法だと人数が少なくても簡単に肥料をまくことができます。少人数ならではの効率の良い肥料入れだなあと思って、無事に梅見畑の全面に、牛肥をまくことができて、嬉しかったです。

 

 

 そのあとも、午前に落ち葉堆肥を入れたハウスやゆず畑、魚取り畑にも牛肥をまきました。最初は4人で始まった肥料まきも、須原さんを始め、途中からなつみちゃん、えみちゃん、最後にはあけみちゃんも来てくれて、どんどん仲間が増えていくのが本当に嬉しかったなあと思うし、みんなで思い切り畑を走り回れて気持ちが良かったです。

 今日撒いた肥料が、これから始まる秋冬野菜の栄養になるんだなあと思うと、とてもワクワクします。秋冬野菜の準備が進められて嬉しかったです。

(よしみ)

 

〈1日を通して、桃の秋季剪定も進めました〉

 

 午後は、太ネギや、日々収穫している野菜への水やり、草刈りなどの作業も進めることができました。

 畑作業だけでなく、イベント出演やコンサートのために、ダンス練習の段取りや、バンドの練習、体育館のワックスがけなども進んでいます。

 

〈しっかりとワックスをかけた体育館で、力強く粘りのあるダンスを目指して練習していきます〉

 

 木曜日の夜は、木版画教室です。藤井先生から、7時から9時の2時間、木版画を教えていただきました。作品制作の中で、木工用のルーターを使ってはどうか、と、藤井先生がかねてからおっしゃっていたルーターを持ってきてくださり、貸してくださいました。いつも、たくさんの大切な道具を使わせていただけること、藤井先生に毎週、あたたかな空気のなか、木版画を教えていただけることが、とても有り難く、嬉しいです。