「私の身体があるのは」 みつき

9月2日

 

 昨日の雨も上がりました。
 それでも、空に浮かぶ雲はまだどんより灰色でした。
 そんな空模様を見てもさみしくならないのは、なのはなマジックだなあと思います。
 「よし今だ!それいけ!」とみんなで畑に飛び出して、収穫や草取りの作業が進められて、今日しか過ごせない時間が過ごせて、わたしはなんだか、とてもほくほくと満足でいっぱいでした。

 

 草取りでは、ショウガの畑やブドウ畑、空心菜の畑を回りました。
 まず、ショウガの畑からです。土が湿っているので草が取りやすくて、根っこから抜くことができました。地面を這うように生えている雑草は、根元の部分をぐいと引っ張ると、ぶちぶちぶち、と抜けていくのが、たまらなく気持ちよかったです。

 ショウガがちょっと肌寒そうな、恥ずかしがってしまうんじゃないかというくらい、畝の上も畝間も、さっぱり綺麗になりました。

 漂ってくるショウガの爽やかな香りも、うれしかったです。

 

 最後に、やよいちゃんたちが居る空心菜の畑に合流しました。
 空心菜の畑に水が張っていなかったので、足元もぬかるんでいなくて、身動きがとりやすかったです。
 肝心の雑草は、少ししぶとくて、空心菜の株周りに生えているという強敵もありました。
 残り時間が10分ほどになったときのことです。

「みんな、1回、立ってもらえるとうれしいです」

 やよいちゃんの声かけで、立ち上がって、今自分の入っている畝の先を眺めました。みんなで「この畝を、確実に残り時間で終わらせる」という責任を持ち直してから、もういちど草取りを再開しました。

 それならば、このくらいの質とスピードでやらないとだめだ!と、やよいちゃんの言葉で、ハッと気がつかせてもらいました。自分のなかに目標がしっかり頭の中に入って、自分の身体を別人のように動かすことが出来ました。

 そして、みんなで時間内に畑全面の草取りを終わらせることが出来ました。

 すっきりとした気持ちで畑の畦を歩いていて、ふと道路の方を見たら、車から手を振っている人が見えました。

 お父さんでした。お父さんの白い歯がはっきりと見えて、とてもうれしかったです。

 

 午後、2019年のウインターコンサートの映像を観させていただきました。
 一度観させてもらったけれど、何回観ても、心にぐっと来る、込み上げてくるものがあります。
 むしろ、前に観たときよりも、もっと深いメッセージやプレゼントを頂いたような気がしました。みんなといくつもの季節を越えたこと、みんなに対する好きが増したこと、自分がコンサートに参加させてもらったこと…。やっぱり、なのはなのみんなが、わたしにとっての家族であり、仲間なのだと思いました。

 今は、なのはなのみんなのあたたかさや優しさに包まれながら過ごすわたしだけれど、今日映像を観ていると、どうしても、今までの生きにくさや苦しさを感じずにいられなかった、あの気持ちが、よみがえってきます。
 でも、過去の出来事にもならなくて、たった今、その気持ちを抱えて仲間や答えを求め続けている人が、たくさんいるはずです。
 その人たちのもとまで降りていって、手を取りあって一緒に歩いて行けるよう、そのために表現します。

 そのためにわたしの身体があるのだと思います。
 コンサートに参加させていただけること、今のこのメンバーで創っていけることが、本当にありがたくてうれしくて、楽しみになりました。

 普段の生活でも、真面目に誠実に、心と身体を使って向かっていきたいです。