「利他心の広がり」 なつみ

8月31日

 今日のハウスミーティングに、わたしは少し遅れてしまい、校長室に入ったときには、4人のみんながいて、わたしはまなかちゃんとりかちゃんと一緒に入ったので、この時点で7人! さらにまよちゃんが来て8人!
 こんなに大人数のハウスミーティングは初めてで、人がいっぱいいるだけで嬉しくなりました。

 わたしが心に残ったお話は2つ。
 順番で話すと、1つ目は、利他心と利己心の、広がりと影響力の違いについてです。
 男の子2人がメジャーリーガーを目指します。1人の男の子は、メジャーリーガーになってそれで貰ったお金で両親に楽をさせるため。
 もう1人は、メジャーリーガーになって、面白いプレーをたくさんの人に届けて、得意分野で活躍していきたいため。
 この2人が、メジャーリーガーになって両方スランプに陥ったとき、前者は両親が困るだけだけど、後者は何十万人、何百万人が残念に思う。
 利己心と利他心の影響力は、こんなにも違って、そして利他心は、お父さんがおっしゃったように、どこまでも広がりのあるものだと思いました。

 今の社会で損得勘定や競争心に染まった人にとって、利他心は損をする、利他心でいることは弱者になってしまうことだと思ってしまいがちで、自分も例に漏れないです。
 けれど、お父さんの例を聞いて、バッサリと自分の迷いを捨てて、わたしは利他心の道を選べるように思いました。
 利他心の影響力は、必ず良い方へ自分も周りも引っ張ってくれると思いました。

 2つ目は、自分の話ですが、お父さんに昨夜相談へ行ったとき、「回復は、みんなの空気の中にいるからできるんだ」と教えていただいたこと、その言葉を聞いて、わたしは、心の傷を理解できたなら、回復するんじゃないか、お父さんのお話を聞くだけでも回復してしまうのではないかと思っている節があったこと、そして、それは違っていて、わたしが作業で、楽しかったり嬉しかったり、幸せだなと思ったり、そう思うのは、その作業で自分が何をしたとか、みんなと何をしたとかじゃなくて、みんなの作る利他心の空気で、わたしは幸せを感じて、癒されてきたことに気が付いたことを話させてもらいました。

 そうしたら、お父さんは、
「僕とお母さんだけでは、みんなを回復させることはできなくて、みんながいるから、なのはなファミリーに来た人は回復していくことができるんだ」
「今の卒業もそうだけれど、なのはながあるから頑張れる。帰る場所があるから頑張れるんだ」
「そう思うと、何の実績もなかった1期生の4人は本当に偉いと思う」
 そう話してくれました。

 そのお話を聞いて、昨日は、自分が利他心を持つことで、今のみんな、そしてまだ見ぬ誰かの力になれることを思ったけれど、今日は、利他心の空気があるなのはなファミリーであり続けること、その空気を作る1人の責任が自分にもあり、それがまた、卒業生の方々にもつながって力になっていくことを思うと、1つ目のお話しともつながりますが、利他心の力というのは、本当に、どこまでも、どこまでも、国を超えて、時間を超えて、広がっていくのだと思いました。

 そして、長くなってしまいますが、このお話をさせていただいた後に、りかちゃんが、「なつみちゃん、ありがとう」と声を掛けてくれました。
 それが少し涙が出そうなくらい、とてもよかったと思いました。
 自分が昨日とっても苦しかったことも、まえちゃんと話したことも、まえちゃんに助けてもらって、お父さんに相談に行ったことも、全部全部、本当に起きて良かったなと、りかちゃんは勿論、お父さん、今日のハウスミーティングのみんなに聞いてもらえて有難かった、救われたと思いました。

 お父さん、時計を見てくださってありがとうございます。
 戻って来たら、わたしは作業で水に当てたりしやすいので、腕につけるのはやめて、どこか濡れないところに入れて持ち歩いて、大事に使おうと思います。

 明日も、良く生きられますように。優しく、みんなのために動けますように。
 おやすみなさい。